習慣化のコツはルーチン化 時間を決めるか、仲間を募るか
こんにちは、電脳コラムニストの村上です。
# 本投稿は日経電子版「基礎から日経」連動企画への寄稿です。
年末はこの一年を振り返るにはうってつけのタイミングです。ゆく年くる年と言いますが、まとまった時間をとって振り返りをし、新年に目標を立てるという方も多いのではないでしょうか。私も毎年のはじめには「今年がんばる3つのこと」を決めるのが習慣になっています。
有名な話だと思いますが、大前研一さんが心がけている「人生を変革する3つの方法」は、時間配分を変えること。住む場所を変えること。そして付き合う人を変えることだそうです。決意を新たにするくらいでは人はなかなか変わらないということですね(笑)。
私が昔から意識していることは、とにかくルーチン化することです。
そのためには「何時から何時までやる」というマイルールを決めて、それをしっかり守ることが重要です。筋トレであれ、英語学習であれ、習慣化するまでは厳密にルールを守ります。「忙しくて時間がとれないよ」という方、気持ちはとてもわかります。しかし、それは考え方が逆なのです。「まず、枠を確保する。それ以外を調整する」という順番でやってみてください。
時間は有限であり、効率よく活用するためには優先順位が最も大切です。もしそれでも時間をとれないのであれば、たぶんその項目は優先順位があまり高くないのでやってもやらなくてもよいことなのかもしれません。
よくある失敗パターンとして、作業量/日は決めるが時間をフレキシブルにしてしまうというものです。英語学習を例にとってみると、がんばるぞ!と思い必要なテキストは購入しました。よし、これから1日3ページ演習するぞ!と意気込みます。が、だいたい1週間もすると3ページが2ページになり、ついには挫折してしまうという感じです。
これがよくないのは、ページ数(量)というのは一見定量化されたわかりやすい目標になりうるのですが、内容によって難易度や解きやすさが違うのでそのときのやる気に依存しやすいという点です。あるときは15分で終わったものが、苦手項目であるほど1時間とかになってしまい時間切れで目標をクリアできなくなったりします。すると、とたんに「もういいや」と思ってしまうのですね。
より意思が弱い向けの方法としては「仲間をうまく利用する」というものがあります。三日坊主防止アプリの「みんチャレ」などを活用するのも手ですし、筋トレであればトレーナーとアポを設定するなども「約束しちゃったからしょうがない」という意識が働くので効果的です。
どうしてもやる気が出ない時には「まず、動く」ことをおすすめします。以前書いた記事ですが、公開から4年以上経ったいまでもコンスタントに読まれているものです。
2024年は「誓いをたてる」から一歩進んで、みなさまの日々がより良いものになるよう願っています!
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タイトル画像提供:YUJI / PIXTA(ピクスタ)