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Z世代経営者・今瀧健登を構成する5冊の本

僕が23歳で会社を立ち上げ、ここまで成長させることができたのは、日々の読書習慣によるインプットを大切にしていることが大きいと思っています。

現在は1日15本近くのMTGに出席してさまざまなプロジェクトを回していますが、「毎日2冊は本を読む」と決めているのは、読書の重要性を誰よりも実感してきたからです。

そこで今回は、僕が経営する「僕と私と株式会社」の考えのベースとなった本や、人生を大きく変えた本など、これまでに大きな影響を受けた5冊の本についてお話したいと思います!

読書を好きになるための本『学びを結果に変えるアウトプット大全』

「学生時代に読んでおくべき本はありますか?」

まずは、イベントや講演で学生さんからいただくこの質問に対して、毎回のようにおすすめしている本をご紹介します。

この本は「読書を好きになるための本」と言っても過言ではありません。

僕が読書好きになったのは、実は大学生になってからのこと。中高生のころはビジネス書はおろか小説すら読まず、読書は面倒で楽しくないものだと考えていました。

そんな僕が本を好きになったのは、間違いなくアウトプットの量が多くなったからだと思っています。

読書は自分のアウトプットの幅を広げる行為であり、アウトプットの量が増えたとき、読書は最高に楽しくなります。

「そんなインプットした内容を最大限学びに変えるにはアウトプットが重要だ」と教えてくれるのが『アウトプット大全』です。正直、僕は『アウトプット大全』を読んでいなかったら、読書に飽きていたと思います。

実際に、『アウトプット大全』で「アウトプット前提の読書」を覚えたことで、本の読み方が変わりました。「アウトプットしたい」と思った内容が学べる本を読み、学んだことを最低3人に共有する。すると、3回シェアした頃には確実に自分にも学びが定着する…というのを習慣にしています。

人間はアウトプットしないと学んだことのほとんどを忘れてしまう生き物であり、自分のなかで学びを留めておくだけでは、読書は意味のない学習になってしまう。ぜひ、読書を習慣化するうえでのファーストステップとして、手にとっていただきたい1冊です!

会社経営に大きな影響を受けた『魚を与えるのではなく、サカナの釣り方を教えよう』

続いてご紹介するのは、僕の人生に1番影響を与えた本です。

ビジネス書というより哲学書に近い本ですが、この本のなかで1番心に残ったフレーズは「人は裏切る生き物である。でも裏切られることを分かったうえで前に進むことはできない」というものです。

語弊を恐れずに言うと、僕は「人は裏切る生き物だ」と思っていました。裏切られるのが怖いからこそ、僕と私と株式会社は1人で始めましたし、創業当初は「仲間なんていらない」と考えて、ひとりで売上を立てていた時期もありました。

しかし、やっぱり1人でやれることには限界があり、それ以上に会社を大きくするには仲間が必要なことはわかっていました。

そんな葛藤のなかで出会ったのが『魚を与えるのではなく、サカナの釣り方を教えよう〜 起業家の父から愛する子へ33の教え〜』です。

この本では「人は裏切る」を前提としたうえで、それでも信頼を置きたい人を仲間にする。そうしないと前には進めないと言います。
この本を通じて、僕の価値観は大きく変わりました。「この人だったら裏切られてもいい」と思える人に仕事を託しはじめるようになったんです。

こうして集まったぼくわたメンバーは今、50人を超えています。僕はメンバーのことが大好きですし、この人たちになら裏切られてもいいと思うくらい信頼できる仲間となりました。

意思決定スピードが上がる『AI分析でわかった トップ5%社員』シリーズ

僕と私と株式会社や僕自身の行動指針に大きな影響を与えているのが『AI分析でわかった トップ5%社員』シリーズです。

この本では、ビジネスパーソン1万8000人を定点カメラ・ICレコーダー・GPSで調査・AI分析し、上位5%が実践している働き方を合理的に示しています。

少し話は逸れますが、僕はビジネスをするにあたって行動経済学をもっとも重視しています。

行動経済学は「人間は必ずしも合理的ではなく、感情に左右された行動を取ってしまうことがある」という考えを念頭において物事を捉え、僕たちがどのように意思決定をして、どういった環境で過ちを犯すのか明らかにする学問です。

▼あわせて読みたい記事

エラーを発見して改善することによって、強制ではなく後押しするような形で人の行動変容を促すのが行動経済学のポイントなのですが、そのエラーと改善点を今すぐ使える形で記載されているのが『AI分析でわかった トップ5%社員』シリーズです。

ここで得たことは僕の1日にかなりフィードバックされています。

・打ち合わせは午後に入れて、午前中はゴールデンタイムとして作業に充てる
・やる気がなくてもとりあえずやる
・作業をする際は、ポモドーロテクニックを活用する
・飲食店に入ったとき、メニューは5秒以内に決める

などなど、ほかにも多くのトップ5%社員が実践するテクニックをこの本から吸収しました!

幸せに生きるためにはある程度のロジックに従う必要がある。相反しているようにも聞こえるかもしれませんが、論理的に生きることで掴める幸せはより確実性を増すはずです。

マーケター必読!「僕らはSNSでモノを買う」

こちらは、僕と私と株式会社の事業である「Z世代マーケティング」を考えるうえで重要なキーワードとなる「UGC」をテーマにした1冊です。

「UGC(User Generated Content)」とは、「ユーザー生成コンテンツ」、つまりユーザーから自然発生したレビューや評判、口コミのことを指します。

Z世代は広告やテレビなどの言葉よりも自分の親友や家族、身近なインフルエンサーなどの言葉を信じる傾向にあります。

しかし、UGCを作るのは本当に難しいことです。自分たちが作為的に作れないのがUGCであり、UGCを活用するためにはSNSをうまく活用したり、そもそもの商材自体を工夫したりする必要があるからです。(これこそが僕の専門分野です!)

トレンドのマーケティングを学ぶならUGCは外せません。マーケティングの本にはさまざまなものがありますが、この本はとてもわかりやすくまとめられているので、入門書としてぜひ選んでいただきたいです。

組織構造の教科書『ONE PIECE(ワンピース)』

最後に、知らない人はいないであろう大人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)について語らせてください。

『ONE PIECE』は、僕がビジネスをやるうえでもっとも参考にしている漫画です。僕が目指しているのは主人公・ルフィのようなリーダーであり、ぼくわたの組織構造である「ぼくわたギルド」は『ONE PIECE』に強く影響を受けています。「僕わた海賊団」と名前をつけたいくらいです(笑)。

▼ぼくわたギルドの詳細はこちらから

・それぞれの弱みを強みで補い、尊敬し合っている
・リーダー(ワンピースでいえばルフィ)がメンバーに対して上下関係を持っていない

こういった組織の在り方はぼくわたでも真似したいところであり、個人的にも「海賊王に俺はなる!」と自らのビジョンを掲げ、有言実行するルフィの生き方を尊敬しています。

さいごに〜本を多く読んでいる人は成功しやすい〜

とはいえ、すぐに本を手にとる人はごくわずかだと思うので、最後に、読んだら読書をしたくなるであろう4つの極意をお伝えします!

①本を読むだけで、約半数の人間に勝てる
2019年に行われた文化庁の調査によると、1ヶ月間に1冊も本を読まない人は47%にも昇るそうです。これはつまり、本を読むだけで約50%の人間に勝てるということ!

②本は、大切なところから読む
冒頭で僕は本を1日2冊読むと述べましたが、それらにかける時間は実は1冊15分程度。これは、読みたいところから本を読んでいるからです。本には多くの情報が載っていますが、決してすべてを読む必要はありません。アウトプットを前提に、自分に必要な情報を吸収していきましょう。

③悩みの9割は「本」で解決する
人間の悩みで、自分しか悩んだことがないことはごくわずかだと思っています。「大抵のことは本に書いてある」と言われるように、悩みや困りごとがあったとき、本はよき相談相手になってくれます。

④読者とは代理経験であり、ショートカットである
読書は誰かの人生を疑似体験できるものだと思っています。本には筆者の人生経験やノウハウが詰まっており、僕たちはそれをたった1時間ほどでインプットすることができる。たくさんの本を読み、さまざまな人が得てきた知見を手に入れよう!

僕は、本を多く読んでる人ほど成功しやすいと考えています。

実際に、イーロン・マスクやビル・ゲイツなど歴代の成功者の多くは熱心な読書家であり、その大切さを説いてきています。

「本を読めば必ず成功する」とは言い切れませんが、何か成し遂げたいことがある人や、大きく成長していきたい人は、読書習慣を身につけてみると、少しずつ変化が現れていくと思います。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。他にもこんな記事を書いているので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです!

※このnoteは個人の見解です。

今瀧健登について

今瀧健登 / Imataki Kent(Twitter:@k_hanarida

僕と私と株式会社 代表取締役 
一般社団法人Z世代 代表
日経COMEMO キーオピニオンリーダー
NewsPicks U-30プロピッカー

1997年生まれ。Z世代へのマーケティング・企画UXを専門とし、メンズも通えるネイルサロン『KANGOL NAIL』、食べられるお茶『咲茶』などを企画。
Z世代代表として多数のメディアに出演し、"サウナ採用"や地方へのワーケーション制度など、ユニークな働き方を提案するZ世代経営者。

日経COMEMOでは、Z目線でnoteを綴り、日経クロストレンドでは、「今瀧健登のZ世代マーケティング」を連載中。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 いただいたサポートは本を買って読みたいと思います。