2023年3月を振り返った際、ChatGPTを代表とするGenerative AI / 生成AIの技術の進化、プロダクトのリリース、そして、その急速な広がりに対する懸念や不安を、思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

当初「まだまだ間違いも多く使えない」という声があったのが今では懐かしく感じられる程、次第に使いこなす人が増え、関連サービスも登場する中で、「インターネット以来の大きな発明」という驚異、「仕事や働き方が大きく変わる」、「仕事が奪われるかもしれない」という恐怖、更には「社会と人類に重大なリスクをもたらす可能性がある」との懸念から開発を半年程停止すべきという公開書簡が注目される状況に至ってます。

リスキリングの必要性が注目されている現在、個人としてはこうした状況にどのように対応したらよいでしょうか？

「AI開発の未来」という大きな話とは別に、日々の業務や自分の成長に活用できそうなことは学び、優れたツールがあればそれを取り入れながら、学びをとめない姿勢が重要なのではないかと思います。

AIやChatGPTのトレンド、新しい機能、ツールに関する情報が日々溢れるように流れている状況にあって、自分なりの学び方、情報収集の精度の形をつくったり、目的の設定を折りに触れてしておくことも、併せて重要と感じます。

今回は今月1ヶ月を振り返った際に、自分が見つけて便利と感じたツールを2点、共有できたらと思います。

■Perplexity AI（パープレクシティAI） https://www.perplexity.ai/

Perplexity AIは、AIを利用して質問に対して回答を提供する対話型チャットAIサービスです。検索エンジンと同様の機能を持つように設計されていて、ユーザーは検索バーに質問を入力すると、回答が得られます。その際、回答の根拠となる最新のニュース記事やウェブサイトのURLの出典が表示される点が特徴です。Chrome拡張機能を利用することで閲覧中のページ、或いはドメイン内の情報やデータに基づいた回答を引き出すことも出来、リサーチの際にはとても役にたちます。また、3月29日には2600万ドルの調達を発表し、iOS版のアプリもリリースされました。スマートフォンからでも手軽に使える点、日本語での操作もある程度できる点はとても便利と感じています。

■Snipd（スニップド） 　https://www.snipd.com/

Snipdはポッドキャストアプリですが、その特徴的な点はAIを活用することで長いポッドキャストの内容をほぼ完璧にテキストで文字起こしをしてくれる点です。更に、数分程度のチャプターに分割され、そのチャプターの概要を示すテキストも生成されます。自分が気になった点、友人や同僚、SNSで共有したい時にはその部分だけ数十秒〜数分のクリップをシェアする事が可能です。その際には、その箇所の文字起こしされたテキストとともに、重要なポイントが2〜3個の箇条書きのテキストで要約される点も秀逸です（残念ですが現在は日本語には対応していません）。

例えば以下のようにTwitterで共有することが可能です。

いかがでしょうか？ちょうど一ヶ月前の投稿でも同じようにChatGPTの活用法に関して4つのツールをご紹介しました。自分で紹介しても、その後毎日利用しているもの、使用頻度が下がってしまっているものも正直あります。個人的には自分専用のニュースレターを作成するMailBrew（メールブリュー）は今でも毎日利用していて、とても重宝しています。

私は現在気候変動や脱炭素、海外のClimate Techの動向等をリサーチしながらニュースレターの配信、調査・コンサルティングに取り組んでいますが、今まで以上にAIツールを活用した日々の業務の効率化の可能性が広がっていると感じます。

ただ、溢れるような情報の中から自分にあった、必要となりそうな情報と出会う確率をいかに上げるかは日々試行錯誤の連続です。今後も少しずつでもこうした形で定期的にレポート、共有出来たらと思ってます。また、お勧めのツールや活用法等があればぜひ教えていただけたら嬉しいです🙂

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