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「ライバルと競う」をどう捉えるか。

みなさんこんにちは、澤です。

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まずはこの記事。

IT業界は、競合と戦ってなんぼみたいなところありますからね。
そして、ユーザー側も派閥に分かれてあれこれ言いあう傾向があります。
ボクはマイクロソフトで23年も働いたので、かなりマイクロソフトにコミットしています。
その一方で、20年近くMacを普段使いしてもいますし、iPhoneも3Gから毎回のように最新機種にアップグレードしています。
「競合を知るためですか?」と聞く人もいるのですが、実際にのところ、Appleという会社が最も多くのソフトウェア提供を受けている相手がMicrosoftだったりもするので、ライバルでありつつパートナーなんですよね。

ライバル、というとなんとなくお互いを攻撃しあっている印象を受けるかもしれません。
実際、コカ・コーラとペプシのCMを見ると、めっちゃ露骨に相手を攻撃するメッセージ出したりしてますよね。
ペプシ、攻めてます。

これは逆パターン。CMではないかも?

個人レベルで「ライバル」と感じることもあるかと思います。
特に、日本は入学だけではなく、入社もきっちり「スタートをそろえる」というのが好きな印象があります。
そして、同期が何十年も一緒に過ごすことが前提の人事制度だったこともあり、どうしても「同期にライバルがいる」という状態になりやすい。
切磋琢磨できる相手ならいいのですが、ついつい熱が入りすぎたり、複雑な感情が絡んだりした時、最も手っ取り早く勝つやり方に流れてしまうことがあります。
それは「相手を蹴落とす」という行為です。

相手を蹴落とせば、相対的に自分が上になるので、ライバル関係としては勝利を収めることになります。
ただ一つ問題は「自分の絶対値は上がっていない」ということです。
相対的に相手を落としても、自分の能力が上がったわけでも、知識量が増えたわけでもありません。
相対値として自分が上になっただけです。
もちろん、世の中にはこのような形でのし上がっていくタイプの人もいます。
また、選挙などのように「どうしてもそれが必要」っていう場面もあります。
アメリカは今それで大盛り上がりですね。

でも、その生き方だけを貫くって幸せなんですかね?
これはそれぞれの価値観に基づくものなので、ボクがとやかく言うものではありません。
それで幸せならいいでしょう。
ただ、大統領などになるならともかく、一般人がこれやり続けると、ちょっと生きにくくなる気がしませんか?

ハッピーに生きるためには、周囲とうまくやっていくって大事だと思うんですよね。
そのためには、単に「競って相手を貶める」というだけではなくて「自分を鍛えてくれる相手として応援する」ってマインドが結構大事かなと思います。

ライバルを認める企業広告を出している例もあります。
メルセデスベンツが、BMWの100周年を祝う新聞広告を出して話題になりました。

ここでは「100周年ライバルでいてくれてありがとう」というメッセージの後に「その前の30年はちょっと退屈だった」と、メルセデスの方が創業が早いことをさりげなくアピールするあたりがオシャレです。

負けたくないな、勝ちたいなって思う相手がいることは悪いことではないと思いますし、うまくその気持ちを使えば自分を大きく成長させることもできるでしょう。
ただ、全ての思考が相手に向かってしまっては、俯瞰できなくなって浅はかな行動に気が付かなくなるかもしれません。

スポーツの世界でも、大スターが生まれたときは大体ライバルの存在がいます。
相撲の世界なら、大鵬が稀代の大横綱と呼ばれるようになるには柏戸というライバルの存在が欠かせませんでした。
テニスの世界なら、ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルは名勝負を生み出すコンビでした。
F1の世界なら、アイルトン・セナにはアラン・プロストという常にトップを競う相手がいました。

ライバルがいるということは、自分を高みに連れて行ってくれる相手がいるということ。
蹴落とすなんて考えず、相手と一緒に人生を面白く高めていこうって思えると素敵ですよね。

ライバル関係を描いた名作として、この映画は外せません。

自分の立ち位置を確認したいあなたにはこの本


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