#会えない時代になぜ装う【日経未来面×COMEMO】いただいた15のアイデア公開します!
こんにちは。日経COMEMOスタッフの山田です。読者や企業の皆さんと一緒に日本の課題について考え、議論する日経朝刊の「未来面」、もう皆さんご存じですね。日経COMEMOではこの未来面とタイアップしてアイデア募集をしておりまして、今回は集まったアイデアを一挙に公開いたします!
KOL(キー・オピニオン・リーダー)を中心に、COMEMOに多くの、大変読み応えのある投稿をいただきましたので、以下、一部をご紹介しますね。
その前に、今回も気合を入れてフレーズ集動画を作らせていただきました。10本限定なので、惜しくも取り上げることができない投稿もありましたが、ご覧ください。
話を戻します。
合計20本を上回る投稿をすべて読ませていただき、大きく3つのカテゴリーにわけてご紹介することにしました。
まずは「装う」とは何かを真正面から分析した投稿。それぞれの投稿の分析力に唸らされます。ごく簡単にそれぞれ内容をご紹介しますが、ぜひご一読ください。
若宮和男さんは、化粧とは「他者」と「自分」の間を振り子のように振れているもので、バーチャルも含めていろいろな化粧のあり方がうまれ、化粧がもっとこれから自由に、軽やかになっていくといいな、といいます。
マナーなのか娯楽なのかーー。小島雄一郎さんは、いつものようにパワポを立ち上げ、メイクについてのモヤモヤを整理。すると「すっぴんで出社するのが当たり前の未来」が見えてきたと投稿しています。
安西洋之さんは、なぜ装う?のではなく、装うのは当たり前の環境設定として、装いの定義と範囲は自分で決めるべきだといいます。また、装う力とは自分の環境を心地よくする力を指すと指摘します。
富永朋信さんは「キャラクターを使い分ける」ことに「装う」こととの強い類似性を感じると指摘。人は会えないどころか、相手が見えなくても、キャラクターを調整する形で強化・補正は起きる、「装う」のだといいます。
こちらは#日経COMEMOをつけていただいた投稿から。岸志帆莉さんは、パリで暮らした経験から、人は自分であるために装う。さらに言えば、人は自分「になる」ために装うのだとの結論を導き出しています。
次のカテゴリーは、コロナ禍で「装う」ことの変化に注目した投稿です。会えない時代に「装う」意味は、これまでとどう変わっていくのでしょうか?
翠川裕美さんは、会えない時代がきたおかげで、誰かのために「必要に駆られて装う」を取り除くことができ、その反動で、自分のために「不要だけど装う」が重要だとふと気づいたといいます。
小林暢子さんは、装うという行為が同調や忖度から内省へと重心が移るとき、メーカーやメディアが大きなトレンドを押し付けることの意義は薄れ、一人ひとりの自己表現を内から手伝うことに重きが置かれると予想します。
自分自身は、スマホのアプリの中に作られた虚像。いや、虚像ではなく、それが、リアル……。島袋孝一さんは、インターネット上の仮想世界である「メタバース」という概念を持ち出し、装うことの意味を論考します。
限られた情報でどれだけ「自分」を伝えられるか。画面に映る自分自身の重要度も相対的に大きく……。。村上臣さんは、どのように自分らしく演出するのかが、ニューノーマル時代のテーマの1つになりそうだと予想します。
西村創一朗さんは、「身だしなみ」としての装いと、「自己表現」としての装いがあるとし、ご自分の経験を踏まえて、会えない時代の装いのニューノーマルについて思い描いています。
「化粧品は、なりたい自分への問いかけ」ではないか。蓑口恵美さんは、朝の身支度はそんな「なりたい自分への問いかけ」を小さくも毎日届けてくれる時間であり、そんな思いで鏡の前に立とうと思いを新たにします。
いつかまた会うからこそいつも通り装う。藤本あゆみさんは、それは日常を取り戻したいという願望の現れかもしれないし、いつか戻るはずの日常にスムーズに推移するための準備なのかもしれないと投稿しています。
こちらは#日経COMEMO投稿から。長橋明子さんは#入社後いきなりテレワークでも投稿いただきました。今回はリモートワーク下での化粧スキルはもはやITスキルに近いとのご指摘。下の2つの画像の違いの理由は、ぜひ本文をご参照ください。
最後に。エピソードが極めて印象的だった2つの投稿をこちらにご紹介します。
倉成英俊さんが紹介するのは「木村さんの奥さん」がされたお話。病気を患っていた女性が新しいネックレスを身に着けると…。アクセサリーにも力があり、身につけている人の日常が、人生が変わっていったことが紹介されています。
横石崇さんが投稿されたのは、人生最後の化粧の話。「最後の最後まで美しく生きたいと思う人間にとって、寄り添えるのは果たして誰なのだろうか」。改めて「装う」ことの意味を考えさせられます。
未来面は、企業経営者が月初に課題を投げかけ、日経読者の皆さんからアイデアを募集し、月末の紙面で集まったアイデアを公開しています。
9月は資生堂の魚谷雅彦社長が「化粧品はわたしたちの生活に何をもたらしてくれる?」との課題を投げかけました。新聞に掲載されたご意見はこちらをご覧ください。
日経COMEMOでの投稿募集は、未来面と比べて問いかけを少しだけ変えました。化粧品だけではなく「装う」をテーマとすることで、より幅広い視点から書かれた意見を投稿してほしいと思ったからです。
たくさんの投稿、本当にありがとうございました!これらの投稿を読んで興味をもった方、ぜひ次回のテーマに#をつけて投稿してみてください。
こちらは前回のアイデア公開と
こちらは過去の未来面です。次回の未来面のアイデア募集はまたCOMEMOでお知らせします。楽しみにおまちください!
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