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ダイバーシティ&インクルージョンに関して思うこと。

みなさんこんにちは、澤です。

前回の記事も、とてもたくさんの方に読んでいただいてうれしいです!

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さて、今回のテーマはすっかり定着した感じのある「ダイバーシティ&インクルージョン」です。

まずはこの記事。

ダイバーシティ&インクルージョン、ホントに大事なことですし、多くの企業や組織が本気に取り組んできているなと感じています。
最近ではEquity(公平性)をくわえて「DE&I」と表記するパターンも増えているようですね。
いずれにせよ、SDGs文脈から言っても、世界で「大事なことだ」という共通認識になりつつある感触があります。

さてさて。
ボクは外資系に長くいたので「多様性があること」は割と自然なこととして受け入れられていました。
マイクロソフトはアメリカ企業ですが、CEOはインド人のサティア・ナデラ氏でしたし、ボクがいたころの役員には白人男性以外が何人も入っていました。(今もいいバランスで構成されているようです)

多様性を重んじるということは、結局のところ優秀な人材の流出を防ぎ、採用の成功確率をあげるためにはもっとも効率的かつ効果的なアプローチだと思っています。
このことについて「頭では理解している」という人は、きっとたくさんいるでしょう。
しかし、このトピックは、考えれば考えるほどいろいろと根が深いよな、と思ったりもします。

ボクは、日立製作所でLumada Innovation Evangelistを拝命していているのですが、その役割以外にもDE&Iの啓蒙のお手伝いもしています。
あの大企業においても、DE&Iは非常に重要であると考えられており、推進のために経営層が本気でサポートもしている状態です。

ただ、このDE&Iというものの位置づけは、まだまだ定着しているとは言えないレベルかもな、と思っています。
実際、DE&I推進にかかわっている人は「意識が高いね」と若干の揶揄も含めて扱われてしまうこともあるようです。
DE&Iの活動は、直接売り上げにかかわるものではなく、企業文化を健全なものにするための活動です。
ただ、DE&Iに対する意識が低い企業は、今後はどんどんその価値が下がっていくことは間違いないのですが、それをすぐに実感することってないんですよね。
あくまでもじわじわとむしばんでいくもので、気が付いた時には相当重症になっているでしょう。

すでに日本の多くの起業は相当やばいところまで来ているように思います。
もちろんほかの国でも同様の問題が起きていたり、もっとやばい国はあるでしょう。
ボクは比較論として「日本は」と言っているのではなく、あくまでも「居住している当事者として」問題提起をしています。
日本は同質性が極めて高く、かつ正解を求める志向が強いのは、多くの人が納得してくださると思います。
その中で、「男は外で働き、女は家を守る」という価値観が蔓延したり、「年長者は無条件に敬われる」と考える人がいたり、「個性を主張するのはわがまま、同じようにふるまうのが美しい」と本気で考えたりすることが、「正しいこと」として定着してしまっているように感じます。
そんな状況で実に居心地よく過ごしていた男性たちは、急に「DE&Iに基づいて行動せよ!」と言われて戸惑っているのが現状ではないかと思います。

前述した記事で触れられている「フェムケア」については、男性は当事者にはなりえません。
これは生物学的に致し方がないことです。
また、デリケートなトピックでもあるので、なかなか正面切って女性に尋ねることも難しいと感じる人はいるでしょう。
そんな心理的なハードルもあって、DE&Iの取り組みに対して「意識高い」という皮肉めいた姿勢をとりたくなる人も出てくるのではないかな、と思っています。

ボクは幸いにして、このようなトピックについてかみさんも積極的に教えてくれるし、詳しい情報を提供してくれる女性の友人もいます。
そういった異性の友人・知人を作ろうとすることも、これからの男性ビジネスパーソンには必要なマインドセットだと思います。

DE&Iは「女性活躍」だけがテーマではないのですが、日本は「それすらもできていない」のが現状です。
そして、女性活躍の文脈でDE&Iを語るとき、なぜか女性ばかりが集められたりするのですが、これはあまりにもズレてるアクションですね。
まずは、圧倒的マジョリティである男性ビジネスパーソンが意識を変える必要があると感じています。

なんでボクはそう思うのかといえば、シンプルに「その方が世の中面白くなりそう」だからです。
そう思いません?

最近、ボクは撮影などの際にメイクをするようになりました。
先生はかみさんです。(トップ画像のメイクは特殊ですがw)
メイク道具の話だけでも、女性との共通の話題が持てたりします。
お気に入りはshu uemura。
すっかりデパコス(=デパートコスメ)の常連になりました。


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