「役に立つ投稿なら何でもいいですよ」を改めます。 - 日経COMEMOを変えてく話。
日経の永吉です。チームの活動と考えを真摯に伝えていきます。今回も自分の意見をより多くのビジネスパーソンに届けたい人に向けて、COMEMOが望む投稿内容について書きます。
前回のnote「noteと日経新聞のブリッジ「COMEMO」マガジンを今日から変えていく。まずはコアバリューの話。」
日経COMEMOのKGIは、既存の新聞メディアでは届かない人たちを顧客にすること。つまり新規顧客の獲得。ただ、マネタイズをまだしていないため、顧客ではなく今のところ新規ユーザーとの関係性構築を目的に置いています。
「タダなのだから電子版以上にスケールしなきゃだめだろう」
立ち上げ時に社内で言われていた言葉です。
「50万、超えます!」と息巻いていたのがほんの2年前。当時は広告タイアップでのマネタイズなども検討していました。いまとなってはずいぶん考え方が変わっているのに自分で驚いてます。
何が言いたいかというと、初っ端からスケールを意識しまくって、とにかくはやく拡げようとしてきました。そしていま、当時描いていた爆発的なスケールカーブを描くことはなく、原点に立ち戻っている状況です。
こちら、KOLの若宮さんから教えてもらったことです。
初期バリューで置くべきストリクトな投稿に関する縛りルールを立ち上げメンバーでは共有していたものの、チームも人員が変わり、社内の方針も電子版のユーザーを増やすためにCOMEMOはあるのだというまさかの既存事業支援論調も出現したりで、右往左往したあげく、いつの間にかルールが見えなくなってしまいました。それでもKOL仲間を増やす活動は継続していたため、「ビジネスパーソンのしごとに役立つ投稿なら何でもいいですよ」とKOLにお伝えしていた時期もありました。雑な仕事をしておりました。大変申し訳ありません。
もう一度COMEMOらしい投稿を定義しよう。
そんな中で再起をはかり、チームでコア・バリューを設定し直し、こういう投稿がCOMEMOらしい投稿だと示すことからはじめようと考えました。
投稿内容に明確なルールを設けていないCOMEMOは、ニュースを引用して一言コメントをつけるTwitterスタイルの投稿も見られます。一方で、ニュース引用せず、コラムスタイルで書かれる方もいます。いったいどっちが推奨される場なのか? ニュースを語り合う場ではないのか?といった疑問が社内外で噴出しています。
COMEMOは、ビジネスパーソンに「知見」を届ける場にしたいので、引用元ニュース記事の価値よりも、記事テーマについての言論価値を優先します。note移行前から投稿タイトルをつけていただくスタイルにしているのはそのためです。社会性があるテーマについて自分の意見を発信し、変わっていきたい人を応援する場なので、ニュース記事引用の有無は問いません。ニュースは共通言語として社会性を帯びているので、書きやすければぜひご活用くださいというスタンスです。記事を中心に一言コメントを集めるスタイルにしていないのは、このためです。他サービスとのユーザー投稿コンテンツマッピングでいうとこんな感じです↓
左上の象限に該当する投稿をCOMEMOっぽい投稿として推していきます。右上の象限もKOLやユーザーニーズがあり、日経としてバリューを発揮できるところなので、COMEMOとは異なる場を設けてカバーしていく予定です。楽しみにしておいてください。
さて、具体的にどんな投稿がCOMEMOっぽいかは、こちらのnoteから引用します。
(1)ビジネスパーソンに向けた時流に乗ったトピック
(2)専門的な内容をわかりやすく解説した投稿
(3)自分を変えようとしている人を勇気づける投稿
COMEMOらしくない投稿とは?
どんな投稿が良いのかはなんとなくわかったが、COMEMOらしくない投稿とはどういうものか教えてほしいとKOLから聞かれました。僕らが考える枠外の定義は以下です。大前提として、規約に抵触するようなものはここでは挙げません。
COMEMOが積極的に取り上げていくテーマ
2019年のCOMEMOは、世の中の変化に柔軟に対応していくために『どうしたら「私」は変われるのか?』と題し、「変わる」をキーワードに以下4大テーマに該当する投稿を重視しています。
テーマに該当する投稿については積極的に電子版や日経本紙、グループ媒体にて取り上げ、イベントも開催していきます。
(1)自分とチームを進化させる
主体性を持った生き方・働き方が求められる時代に、マインドセットを変える方法、新しい思考の活用法、ソーシャルデビューの仕方、数字との向き合い方など、世の中の新しい潮流や動向、これまでの自分の固定観念を変えるヒントになる投稿を重視します。また、自分だけではなく、チームや組織を変えるために役立つ投稿も取り上げます。
(2)つながりが変える働き方と家族
社会が少子高齢化していくなかで現れるさまざまな変化。未婚者の増加や就労人口問題、育児や家事、働き方。変化にあわせて生きるうえでキーワードとなるのが「つながり」。家族や仲間、世界中オンラインでつながる人々。つながりがもたらす変化に関する投稿を重視していきます。
(3)学びを再定義する
GAFAが市場を席巻するなか、世界に羽ばたく人材を日本から生むには? 教育制度や教える側の教育、学ぶ場の在り方、教育現場へのテクノロジーの活用法、学ぶためのオンラインラーニングコミュニティなど、社会変化にあわせた学びの再定義にまつわる投稿を重視します。
(4)未来社会をデザインする
2020年東京五輪を控えて変わりつつある社会と街、私たちの暮らし。そこで現れる外国人との共生やますます広がる都市と地方の格差などの新たな課題。一方、AIやVRなどのテクノロジーの進化により変わる人々の暮らしや社会の姿もあります。これら私たちの暮らしを変える外部環境の変化を認識しながら、主体性をもって「実現してほしい暮らし」をどう導いていくかが問われています。実現してほしい未来を導くモノやコト、サービスにまつわる投稿を重視していきます。
今回はCOMEMOらしい投稿の定義について共有させていただきました。次回は、先日のKOL懇親会で議論紛糾した「ソーシャルフォロワーが多い人にとってCOMEMOで投稿するメリットは何?問題」について書きます。