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noteと日経新聞のブリッジ「COMEMO」マガジンを今日から変えていく。まずはコアバリューの話。

日経のnote担当永吉です。日経新聞に自分のnote投稿を載せたい方はぜひ読んでほしいです。

約90名の各界で活躍するキーオピニオンリーダーの知見が載るCOMEMO。note上のマガジン機能を使ってサービス展開してます。

毎日約20本の投稿があり、僕らCOMEMOスタッフが「これは多くの人に読んでほしい」と思う投稿を毎日3本選んで、日経電子版トップで紹介しています。また、日経新聞本紙の編集デスクの目にとまった投稿は、本紙の「私見卓見」というコーナーで投稿内容を編集して紹介してます。旬なテーマについて投稿を募る企画を毎月開催しており、集まった投稿をまとめて日経新聞本紙「COMEMOの論点」というコーナーで紹介してます。

このように、noteと日経新聞の架け橋として機能しているのがCOMEMOです。自分の意見をより多くの人に届けたいと思っている人を支援してます。

詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

変えなきゃと思ったきっかけ

このCOMEMO、KOLの仲間は増えて、日経電子版の記事ページに「noteで書くボタン」を搭載して、#COMEMOをnote投稿につけてくれる人も増えてきたけど、中心が見えにくくなりました。

そもそもCOMEMOは自社開発サイトを運営してました。しかし、人員やコスト、組織、いろいろ問題があり思うようにカイゼンできない。このあたりは主力事業があるそばで新事業を行う阿鼻叫喚いばらの道を経験しました。地道に頑張るより、数年先を行っているnote上に場所を移したほうがサービス的向上が見込めるため、昨年12月にnoteのマガジン機能を使うことを意思決定しました。

COMEMOの機能的なサービスは向上したけど、文化がしっかりとつくられていないままnote上に移行したため、たくさんいるnote投稿者の空気にのまれてしまう感覚がありました。個々の投稿には以前よりも閲覧者が増えてるし、いいねしてくれる(noteではスキ)数も総体的に増えたけど、僕らが旗をしっかり立てていなかったため、中心核のキーオピニオンリーダー(KOL)である村上臣さんをはじめ、投稿に迷う声があがりました。内発的衝動が素晴らしいエモいといわれる投稿が飛び交う場に、日経の記事を引用したガチビジネスの投稿をして良いものか。「COMEMOはいったいなにを目指している場なのだ?」というメッセージだと受け取りました。

旗を立てる方法を探した

なんとかしなきゃと思い、チームで旗を立てる方法を考えました。それっぽいビジョンとミッションは立てていたのですが、チームで誰一人そらで言えない。これは見直す必要があると思い、僕らは何者で、社会に対して何ができるのか、それが日経にとってなんの足しになるのかをあらためて言語化することにしました。

そう思うようになったのは、KOLの若宮さんオーガナイズイベント「アート思考シリーズ」を主催してからでした。人事異動などでメンバーが変わるのは企業の宿命。そんな中で新しいチームにおいて、個々人の内発的動機の深ぼりと共有が圧倒的に足りていなかったことに気づき、若宮さんにサポートしていただきながら、コア・バリューを見つけていきました。

COMEMOのコア・バリュー 

僕らのユニークネスってなんだろうとチームで議論しました。まず、中立的に物事をビジネスパーソンに伝えることができるメディア企業であること。そして、僕ら自身は大企業の中でも内向き志向にならず、外の変化に応じて自分を変えようともがいているメンバーであること。メンバーの価値観3大キーワードは、(1)クール(2)先進性(3)つながり。日経公式の価値観が公平さ、確かさ、新しさ、豊かさ。公式の価値観は議論した後で見たのですが、なんとなく近いものになりました。僕らが新しくつけた価値観は(3)のつながり。

届けたいのは誰か?

つながりを挙げた理由は、従来のメディアは配信して終わり。記者が読者とつながることはありませんでした。だけど僕らは投稿者と読み手、それを運営する僕らが価値観に共鳴してつながることでより深く意見を伝えて、多くの人を巻き込んでいきたいと思ってます。僕たちが心を込めてCOMEMOの投稿を届けられる人は、僕たちと同じように社会の変化に応じて自分を変えようとしているビジネスパーソンです。個の時代に応じて、組織や社内に閉じずに外を向き、社会に向けて発信力をつけていきたいと思っている人たちです

何を届けるのか?

発信力をつけていきたい、より多くの仲間を社会で見つけていきたいと思っている人に向けて、社会のなかで自分のビジネス領域においての価値を発信できるようになるヒントを届けたいと思っています。価値を既に発信しているKOLがそのヒントになるんじゃないかと思っています。

たとえばこんな投稿がヒントになるのでは。

ビジネスシーンにおいて価値のある投稿とはなにか? 僕らはこれをきちんと示さずに運営してきたため、KOLの方々から個別に投稿に対するフィードバックを求められてきました。そこで、ユーザーからの反応を計測したランキングではなく、僕らの価値観に合致する投稿を選ぶことにしました。

(1)ビジネスパーソンに向けた時流に乗ったトピック

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(2)専門的な内容をわかりやすく解説した投稿

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(3)自分を変えようとしている人を勇気づける投稿

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KOL懇親会で発表してみました。

以上の内容を6/25に日経本社会議室で開催したCOMEMO KOL懇親会でお伝えさせていただきました。

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会の構成や伝え方に問題があり、微妙な空気に包まれましたが、それは場の設計のカイゼンに引き取らせていただくとして、本質的で率直なご意見をいただきました。おかげさまで、会に参加していただいたnoteディレクター水野さんやCOMEMOチームと今日さっそく振り返りミーティングを開き、KOLを活かすCOMEMOの設計に現状足りてないもの、そして削ぎ落とすべきものが見えてきました。ここでご紹介したいのですが、次のnoteで詳細をレポートすることにします。