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日本でDXが進まないのでは、自ら実践しないからでは

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、日本の経済成長には必須

 デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉が、普通の単語になった。しかし、日本ではデジタルトランスフォーメーション(DX)の良いビジネス事例が少ない。多くの企業や、組織でデジタルトランスフォーメーション(DX)の検討は進んでいるのだが。
 私は、日本の経済成長には、デジタルトランスフォーメーション(DX)は必須だと思う。その理由は、これからの経済の成長は、設備投資よりも、付加価値の高い「出力」が重要で、そのためには「人」が「人」にしかできない仕事をする必要があるからだと思うからである。
 もう少し、シンプルに言えば、デジタルの時代になり、「ハード」の時代は終わりを迎え、「ソフト」の時代になったといえば、わかりやすいだろうか。
 例えば、20年前であれば、私たちはソフトより「パソコンの機種」の話をしていた。しかし、今は、パソコンの機種より、どんな「ソフト」を使っているかが重要になってきた。
 これは、早いパソコンよりも、ソフトを使った「出力」に価値がシフトしたかだと、私は考えている。

 新しい経済成長には、「出力」が重要で、そのために、極力単純作業はコンピューターに任せる。これが、デジタルトランスフォーメーション(DX)の、最初の一歩だと思う。

マーケティングにおけるデジタルトランスフォーメーション(DX)も議論され始めている

 私の専門領域のマーケティングでもデジタルトランスフォーメーションは議論され始めた。その代表的な参考書が、「コトラーのマーケティング5.0」という本である。

 この本については、以前このnoteに私も感想を述べたが、もう少しこの本を丁寧に述べると、マーケティングという領域でも、デジタルトランスフォーメーション(DX)を進めるべきことが書かれている。

 自然言語分析ツールや、AIの導入など、マーケティング領域でも、デジタル・ツールを活用して、マーケティングの進化を行わないといけないことが、この本に紹介されています。
 ところが、問題は、その指摘を理解しながら、日本の企業のマーケティングの現場で、実践した、つまりデジタル・ツールの導入を進めている企業はどれほどあるだろうか?
 ここが、日本のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進まず、日本経済成長が進まない理由だと思う。

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、慣れる時間も必要

 デジタルの時代になり、「ハード」から「ソフト」の時代になったことは先に述べました。そして、今はそのソフトが、以前より「安価」になっています。つまり、デジタル・ツールの導入は以前よりハードルが低くなっているのです。

 デジタルトランスフォーメーション(DX)は、確かに新しい概念で、思考の時間も大切ですが、実際に試して、「慣れる」時間も必要なのです。「慣れる」ことで、新しい思考も生まれます。
 今のデジタル・ツールは、以前のように情報システム部門でないと使えないわけではありません。デジタルトランスフォーメーション(DX)が必要な現場で、自らデジタルトランスフォーメーション(DX)に慣れることが、とても重要だと思うのです。
 ぜひ、デジタルトランスフォーメーション(DX)を、現場で自ら実践しましょう。

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本間 充 マーケティングサイエンスラボ所長/アビームコンサルティング顧問

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本間 充 マーケティングサイエンスラボ所長/アビームコンサルティング顧問
1992年花王入社、デジタル・マーケティングを牽引。以後、コンサルタントとしてマーケティングのデジタル化を支援。ビジネスブレークスルー大学講師、東京大学大学院数理科学研究科客員教授、事業構想大学院大学客員教授 マーケティングサイエンスラボ(mslabo.org)所長