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【企業向け】僕と私と株式会社の、TikTokで炎上しないための対策方法

僕と私と株式会社では、マッチングアプリ・タップルの「​​幼馴染と共同生活中【おさ活】 」や三菱UFJ銀行の「どうする?私」をはじめ、さまざまな企業・ブランドとTikTokプロジェクトをご一緒しています。

2021年に日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2021年ヒット商品ベスト30」で1位に「TikTok売れ」が選ばれて以降、企業がTikTokアカウントを開設するケースは急増しており、ご相談をいただく機会も増えています。

それによって、多くのプロジェクトがTikTokから誕生するようになりましたが、そこで考えなければならないのが炎上のリスク

SNSでの炎上は一度起こると大きなダメージをもたらすことがある一方で、偶発的に発生するものも多く、100%防げるものではありません。事前にリスクや炎上の原因について理解したうえで、対策を考える必要があります。

今回は、僕と私と株式会社がリスクを最小限に減らすために実施している炎上対策をご紹介します。

僕と私と株式会社の炎上対策4つ

1.コンテンツや動画内容に、細心の注意を払う

まずは基本的な動画のコンテンツや内容についてです。

SNS時代で特に大切なのは、個人情報の取り扱いです。僕と私と株式会社では、個人情報が掲載された書類の映り込みに最新の注意を払ったり、映してはいけない社員などに配慮して事前に確認を行うなど、プライバシーを守ることを徹底しています。

SNSは不特定多数のユーザーに情報が拡散されるため、少しでも何かを特定できる要素があると、それが炎上に繋がるケースもあります。

また、コンテンツの内容としても、政治や宗教、人種やジェンダー差別などにつながる発言など、センシティブな事柄への言及を避けるのもポイントです。これらは炎上のリスクが高く、慎重に確認したとしても防ぎきれない可能性があります。

また、「#PR」などを明記して企業アカウントであること、商品やサービスの宣伝であることを示すことも重要です。明示せずに宣伝を行うステルスマーケティング通称「ステマ」は消費者からの信頼を失ってしまう行為として問題視されています。

他にも、メンバーには交通ルールを守る、常識的な行動を心がけるといったマナーを徹底するよう周知しています。非常識な行動はTikTokの炎上だけでなく、企業のイメージを損なう恐れもあります。事前に共通認識として共有しておくといいと思います。

2.出演者とは綿密な擦り合わせの上で契約を結ぶ

コンテンツにインフルエンサーやタレントを起用する際に重視しているのは、あらかじめ秘密保持や条件に関する綿密な擦り合わせをすることです。

世の中には、インフルエンサーマーケティングにおいて、著作権・肖像権の侵害や社会情勢を捉え損ねた失言等で炎上を引き起こし、経営活動に深刻な悪影響を与えてしまった事例も数多くあります。

責任の所在や対応を示したうえで契約を締結することで、出演者側の炎上やトラブルに巻き込まれるリスクも防ぐことができます。

3.コメントフィルターを利用して、悪意のあるコメントを防ぐ

どんなにコンテンツ内容に最新の注意を払っても、第三者からの悪意のあるコメントや拡散によって、企業アカウントが炎上してしまうケースも多々あります。

特に、TikTokはコメントやいいねが多いほど、投稿が拡散されやすくなるという特徴があるため、誹謗中傷や嫌がらせのような悪意のあるコメントが増えるにつれて火種が広がっていってしまいます。

悪意のあるコメントが書き込まれた投稿がユーザーの目に触れ、必要以上に炎上してしまうのを防ぐには、コメントフィルターなどを適切に利用してコメント欄に制限をかけるのをオススメします。

コメントフィルターは、キーワードを設定すると、そのキーワードを含むコメントが自動的に非表示にされる機能です。

特定のキーワードを含む不快なコメントなどを自動的に非表示にできるため、コメントが来るたびにチェックや削除をする必要がなくなります。

▼コメントフィルターの設定についてはこちらの記事がオススメです

4.管理体制を強化して、万が一の場合にも対応できる仕組みを

最後に、TikTokで炎上しないために重要なのは、社内で監視を徹底したりマニュアルを作成したりといった、管理体制を強化することです。

例えば、メンバー1人の責任で投稿したものが炎上してしまうことを防ぐために、2人以上のスタッフが確認するフローにする。TikTok運用のルールを事前に作ってマニュアル化しておくなど、ガイドラインを設けるのがおすすめです。

ちなみにぼくわたでは、炎上が発覚した際にすぐ対応できるよう、コメント欄の監視を徹底し、何かあった場合にはすぐにメンバーに報告できる管理体制を作っています。

メンバーや責任者に一刻でも早く、正確な情報を伝えることで、よりスピーディで適切な対応ができます。

もちろん、大前提として炎上しないよう事前に対策を練っておくことは重要ですが、万が一があった際にどのような対応をするかのリスクコミュニケーション方法も社内メンバーには共有しておきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。他にもこんな記事を書いているので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです!

※このnoteは個人の見解です。

今瀧健登について

今瀧健登 / Imataki Kent(Twitter:@k_hanarida

僕と私と株式会社 代表取締役 
一般社団法人Z世代 代表
日経COMEMO キーオピニオンリーダー
NewsPicks U-30プロピッカー

1997年生まれ。Z世代へのマーケティング・企画UXを専門とし、メンズも通えるネイルサロン『KANGOL NAIL』、食べられるお茶『咲茶』などを企画。
Z世代代表として多数のメディアに出演し、"サウナ採用"や地方へのワーケーション制度など、ユニークな働き方を提案するZ世代経営者。

日経COMEMOでは、Z目線でnoteを綴り、日経クロストレンドでは、「今瀧健登のZ世代マーケティング」を連載中。


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