今週のおすすめCOMEMO

今週のおすすめ日経COMEMO #9/28~10/5

VUCA時代を生きる皆さんへ向けて、今週もわたしたちCOMEMO事務局からおすすめの投稿をお伝えします。

今回は、「日経COMEMOテーマ企画」で投稿をお願いしたテーマ「マインドフルネス」に関連した投稿をご紹介します。同じテーマで、10/1(火)にCOMEMOと日経ビジネススクールの共催でイベントを開催しましたので、あわせてイベントレポートもご紹介いたします。

■「自然との一体感」と「幸せ」/矢野和男さん(日立製作所フェロー)

AIと人間社会行動や幸せについてを主な研究テーマとし、「ハピネスを計測する」日立製作所フェローの矢野和男さんは、自分が自然の一部であると感じられること、あるいは自然との一体感を感じることが、幸せに大きな影響を与えることがデータから示されていると教えてくださいます。

 この20年間に、幸せに関する科学的研究が盛んになり、いろいろな知見が明らかになってきた。
 その中でも最近の重要な発見が、その人が「自然の一部である」あるいは「自然との一体感を感じる」という主観的な感覚の重要さである。これを英語では「ネーチャー・コネクテッドネス=Nature Connectedness」と呼ぶ。このような感覚を持っている人は、幸せ度が高いことがデータから示されているのである。

矢野さんは、日本の伝統建築には、小さいながら自然を身近に感じさせ意識させる仕組みが組み込まれていたのではないか、過去の人は直感的に大事さを知っていたのではないかと考え、これがマインドフルネスと同じように現代に再発見されてもよいのではないかと語ります。

 禅の瞑想が、マインドフルネスという形で、心理学や脳科学と結びついて現代に科学的に再発見されたように、この小さな自然を愛でる日本の心は、現代に再発見されてよいコンセプトではないか。
 我々の伝統の中には、未来に向けて再発見する価値のあるものがまだまだあると思う。

■科学という誠実さ/矢野和男さん(日立製作所フェロー)

同じく矢野和男さんから、「科学という誠実さ」というタイトルで2回連続での投稿がありました。

最近矢野さんは、人類の知が一大発展した場所であるプラハとウイーンを訪問し、この街が持つ、過去の人類が積み上げてきた知識や知性に関する強い尊敬を感じました。そして、それを感じている矢野さんご自身からも、知に対しての誠実さや、過去から現在に至る人類の知に対して深い尊敬の念をお持ちであることを感じます。

このふたつの投稿はマインドフルネスに直接関係していませんが、長い歴史の中で積み重ねられてきたものを尊ぶ心、先人達の営みに深い敬意の念を抱くことは、マインドフルネスやハピネスであることと非常に関係があると思いご紹介しました。

■僕にとっての「マインドフルネス」は、石庭であり現代アートである。/大高健志さん

クラウドファンディングプラットフォーム『MOTION GALLERY』と、誰でも自分のまちに映画館を発明できるプラットフォーム『POPcorn』を設立し、社会をみんなでクリエイティブにする活動を行う大高さんは、敬愛する監督のデヴィッド・リンチが実践していることを知り、にわかにマインドフルネスに興味を持ったとのことです。

大高さんご自身がマインドフルネスの実践を積み重ねようとしている中で、実は今まで知らない間にマインドフルネスをしていたのかもしれない、それは現代アートと向き合っている時間のことだったのではないかと気づきます。

まず、マインドフルネスは当然ながら禅・瞑想から派生しているので、
禅とのつながりは自明のことかと思います。
そして、そこに紐づくのが、僕の長年の自説として唱えている、
禅は現代アートであるという説。
禅とは、禅問答という単語でもわかる通り、答えのあるかどうか分からないものに対して、メタ化と自己思考の客観化を繰り返しながら問い続け答え続けたり、自我と向き合い手放したりするトレーニングだと考えています。
振り返ると、現代アートと向き合っていると、自分で時間を掛けて考え出した一種の回答を自分でまた否定して考え直したりという行為も、自我と向き合い手放したりするのと近い気もしますし、同時に深いリラクゼーションを得ている気もしています。鑑賞後に頭がスッキリした気がすることも多々ありました。

このあたりはわたしにも理解できるところで、現代アートを鑑賞することや、さらには現代アートが展示してある美術館、ときには屋外での展示を訪問するという体験そのものが、マインドフルネスと通じるものがあると感じます。

現代アートに限らず、皆さんも実はマインドフルネスと近しい状態になる何かをお持ちなのではないでしょうか?

■はじめまして。鎌倉マインドフルネス・ラボの宍戸です。

9月よりKOLになっていただきました鎌倉マインドフルネス・ラボ代表の宍戸幹央さんによる初投稿は、ご自身の子供の頃の体験から、鎌倉へ移住しグローバルでな世界で求められている東洋的思想の世界を探究・発信する拠点としてマインドフルネス・ラボを立ち上げるまでが綴られていますが、その中で触れられるマインドフルネスへの興味・関心——「念ずる」という言葉、量子の世界観と仏教思想的な世界観との重なり、今という瞬間の意味合い——などは、マインドフルネスがどのようなものかを知るために役立つもので、すでにご存知の方にとってもより理解が深まるのではないかと思います。

宍戸さんは、次にご紹介するマインドフルネスをテーマとしたイベントにもご登壇いただきました。

■AI革命時代のマインドフルネス〜スタンフォード×鎌倉でヒトの進化を考える

そして10月1日には「AI革命時代のマインドフルネス〜スタンフォード×鎌倉でヒトの進化を考える」と題したイベントを開催し大盛況に終わりました。

第一人者による極めて示唆に富んだ講演に加えてカジュアルに体験できるエクササイズも行いました。登壇者三名の方々の温かいお人柄も伝わり、会場内をマインドフルな空気が満たしていました。

こちらのイベントの中で、「マインドフルネスとは瞑想する行為を指すものではなく、瞑想によって到達しやすくなる意識の状態のことをいいます」と登壇者の方がおっしゃっていました。先にご紹介した大高さんの現代アートへ向き合う体験も、その状態に到達するひとつの方法なのではないでしょうか。また、矢野さんがお持ちの知識や知性に対する強い尊敬の念は、深いところでマインドフルネスにつながっているのではないかと改めて思いました。

以下に公式のイベントレポートをご紹介いたします。

以上、おすすめ日経COMEMOでした!

今週も皆さまの日経COMEMOへの投稿を、楽しみにお待ちしてます。ハッシュタグ「#COMEMO」をつけて、ぜひご投稿してみてください!


<お知らせ>

10月24日(木)と11月1日(金)に、COMEMO主催のイベントがありますのでご紹介いたします。

・10月24日 「自分起点の価値をつくる、アート・シンキング・ワークショップ」

10月24日は、若宮和男さんをファシリテーターに、アート・シンキング的発想を活かして、自分らしい価値をつくるためのワークショップを行います。

若宮和男さんがどのような方かは、以下の投稿でご紹介しています。


・11月1日 「データの世紀 新時代のビジネスルール」

11月1日には、日経電子版の連載企画で好評を博した『データの世紀』をテーマに、デジタルトランスフォーメーション、データ活用ビジネスの専門家の方々を招いたトークセッションを開催します。

11月1日(金)のイベント開催に伴い、「デジタルトランスフォーメーションに取り組んでいますか」というテーマ企画を用意しました。皆様のご投稿をお待ちしております!


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