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2023年こそ向き合いたい「不要不急アクションの重要性」

 Potage代表 コミュニティ・アクセラレーターの河原あずさです。遅くなりましたが2023年の日経COMEMO初投稿です。今年もよろしくお願いします。

 既に先月のことですが「#2023年の働き方」というお題がCOMEMO編集部から出ておりました。新年初投稿は、こちらのテーマを元に「今年はこんなことをやっていくぞ!」と決意したことをお話できればと思います。

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「不要不急な時間・空間」をつくっていく2023年にしたい

 いきなり結論から言います。

 今年は、不要不急なことをやりたいと思っています。そしていろいろな方々に不要不急なことをやって欲しいと思っています。

 ちょっとドキッとされた方もいるかもしれませんよね。新型コロナウイルスの影響で「不要不急な〇〇」という言葉は、世の中でネガティブワードとして認知されていて「密を作っちゃいけない」「不必要な外出をしちゃいけない」などなど、いろいろな行動に対して、大きな行動の制約を作っていることはみなさんご承知の通りです。

 ただ僕は、今のタイミングにおいて大事なのは、世の中に「一見不要不急なこと」を取り戻していく、さらには、もっとたくさんの「不要不急を作っていく」ことだと信じています。

 ちょうど報道によると、コロナウイルスの5類認定がカウントダウンとのことです。雑に簡単に言うと、インフルエンザと同じ扱いの病気(特別扱いされない感染症)になるということです。賛否あることは重々承知ですが、僕はこの流れを支持していますし、このタイミングだからこそ「不要不急」の復活と発展は、社会における最重要事項だと考えています。

 コロナ禍においてなかなかできなかったことはたくさんあります。例えば、旅行はその典型です。しかし、この年末年始は、海外出張も含め、コロナ前に状況がかなり近づき、人の往来が増えた印象です。コロナの状況に世の中が慣れてきていて、空気として「遠地に行ってもよさそうだ」という状況になりつつあります。(実際、欧米は既にそのような状況になっています)

 エンターテインメントの世界もそうです。エンタメ業界は、コロナ禍により、ものすごく甚大な被害を被りましたが、音楽のコンサートや演劇の公演、スポーツ興行はどんどん復活してきています。むしろ、ある種の反動からか、より力強くファンがエンタメに殺到してきている状況も見て取れます。

 飲食も同様です。2022年~2023年は、忘年会・新年会の件数も、昨年に比べるとだいぶ増えているのではないでしょうか。以前のように、何十人という会社の部署で宴会場を借り切ってどんちゃんする「大勢の飲み会」スタイルは、世相もあって再開しづらい空気になっています。しかし、気心の知れた数人で、ちょっと一杯飲みながら、2022年に何があったか語り合おうか、というような、ちんまりとした忘年会や新年会をやったぞという方は、増えているのではないでしょうか。スタイルを変えて「不要不急の飲食」が戻りつつあるわけです。

 「コロナの収束を待ってもキリがないから、今の状況にあわせて、感染には気をつけつつも、新しいアクションを起こしていこうじゃないか」という「今こそニューノールな生活様式を実行しよう」という機運が、徐々に高まっていると思うのです。

 そのような流れの中で、このような時期だからこそ実現できる旅行や出張のスタイルや、いろいろなエンターテイメントのスタイル、飲食や会食のスタイルが、2023年には確立してくるのではないかと考えています。

「不要不急」は未来への種まき

 そういうわけで、2023年は、不要不急な集まりの重要性が再評価される1年になるのではと僕は考えています。この3年あまりのコロナ禍は、集まってコンテンツを楽しむことや、外の世界に出て行って人と交流することが、人類にとって大事なものだったことを証明したように思います。その事実は、「不要不急」を、新しい世の中の形態に合わせながら、どんどん実行していくことが大事だということを示していると思うのです。

 子どもが生まれたこともありましたが、かつて国内や海外を飛び回って、色々な土地でコミュニティの活性化などをしていた自分も、この3年は遠地に行きづらい空気を感じながら生きていました。しかし、このコロナ禍の状況と人々が緩やかに調和し始めて、バランスが取れ始めた今だからこそできる新しいスタイルの旅・出張や、違う土地にいる人々との出会いや、新しいつながりづくりが、どんどん実行できるのではと感じています。

 まだ具体的にアイディアがあるわけではないですが、違う土地に行って、違うジャンルの人の話を聞いたり、まっさらな状態で新しい知識をインプットしたり、新しいつながりを編んで行ったり、そこから生まれた着想で新しいことを起こしていったりする……そのようなチャレンジを2023年に実践したいのです。そのようなチャレンジは、コミュニティを仕事にするぼく自身にはかなり重要なことですし、世の中に対して、前向きな影響を与えると信じています。

 大事なのは「可能性を排除しないこと」です。「これは不要不急だから今やらないでおこう」「後回しにしよう」といった行動選択を世の中が繰り返していると「未来の可能性の種」がどんどん社会から消えていく結果になるからです。

 「不要不急の行動」は、未来への投資であり、種まきです。旅も、エンタメも、会食も、直近の自分に直接わかりやすく役に立つものかというと、必ずしもそうではありません。しかし、それらのアクションによるインプットは、自分自身の心や思考にいい刺激・影響を与えることにより、中長期的に渡った自分自身への影響が、先々花開いていくものなのです。

不要不急のアクションは誰かにとって大事なインプットになる

 これは持論なのですが、新しいコンテンツや、新しい価値観に触れた時に、そのときの影響がアウトプットとして花開いていくには、数年のラグがあります。それは3年後かも知れないし、5年後かも知れないし、10年後かも知れません。ここで強調したいのは、その「インプット」がないと、将来のアウトプットとして、近い未来に花開くこともなくなるということなのです。

 そして、インプットはイコール、誰かのアウトプットです。誰かが「今は不要不急と言われているけれども、頑張ってアウトプットしよう」と決意してチャレンジをして生んだ「不要不急のコンテンツ」を、誰かがインプットして、そしてそれが刺激となって「自分もアウトプットしよう!」という決心につながる……このような連鎖を産み出すことが大事なのです。

 僕が「不要不急」なアウトプットを発していくことによって、僕と関わっている人や、間接的に僕のことを見聞きする方に「自分も不要不急なアクションをやってみようか」という気持ちになってもらい、恐れずにチャレンジができる……そのような価値観を、行動実践を通じて育んでいきたいと思っています。

 読者の方にも、世の中に対する発信や、コンテンツの制作や、場づくりや、コミュニティ形成に関わっている方がいらっしゃるのではと思います。僕はそう言った方々と一緒に、不要不急なこと、ちょっと先の未来のために必要なこと、つまり「未来への投資としての行動」を積極的に起こしていきたいと考えています。コラボレーションにご興味ある方は、ぜひお気軽に下記の公式LINEよりお声がけ下さいませ。今年もよろしくお願いします。

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※編集協力 横田真弓(THE MODERATORS & FACILITATORS受講生)


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