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だれかの才能を発揮させる鍵は、成功体験から導き出された"発動条件"を理解すること

少し前の話になるのですが今年の8月に、#シゴトフェス という企画で、長崎県五島市奈留島にいってきた。この企画は、一般社団法人日本青少年育成協会株式会社 Lacicu(ラシク)という教育サービスの企画開発を事業とする企業の企画です。

現地の高校生に向け「社会には色々な仕事があること」を伝えるのが主旨で、私が参加するのは、2019年に行われた高知・四万十高校での初回開催に続いて二度目。普段、中高生と触れ合える機会なんて滅多にないので、とても楽しみにしていて、四年ぶりに参加することができました。

ところで、読者のみなさんは、「現役の中学生や高校生に向けて、自分の仕事を紹介して下さい」と言われたら、どのように説明しますか?

社会に出たことのない学生たちにとって見れば、◯◯屋さん、のような「手に職をつける」のイメージから連想する仕事を想像しやすいはず。

ですから、私のような「総合的にいい感じに進める」ことを求められるタイプの仕事というのは、具体的に何をしているのかが分かりにくいため、こうした勉強会で、私のブースはいつも人気がないのです(泣)。

幸いにも今回は「具体的に何しているかわからない仕事してるの、この中で翠川さんだけだったから話聞きたくて〜」という、勘の良すぎる高校生がやってきてくれて、それだけで嬉しかったです。

そこで、高校生という時期はやっぱり「自分には何の才能があるのか」に漠然とワクワクしているものであり、次のような話に、食いついて聴いてくれました。シェアします。

自分の才能って案外気がつけない、誰かが苦手なことで自分が当たり前にできちゃうことが才能だったりする。苦手なことを得意な人がサポートして、それぞれが得意なことをどんどん深めて、誰かを喜ばせられる。それが仕事として成り立ったら最高じゃない?そうやって仕事してたら気がついたら会社が3つになってたんだよね。

高校生と話せるのが嬉しくてにやつく私

ここで、ふむふむと興味深く聞いてくれた高校生たちに、語ろうとするも、時間が足りずに説明しきれなかったことがありました。いま振り返っても大切な点だと思うので、このnoteに書き残しておきたいと思う。

それが、「才能は放っておいても輝くわけでなく、"発動条件"がある」ということであり、どれだけ才能があるかよりも「"発動条件"を把握できていること」の方が重要だということ。

先月、「何者でもない人の唯一の道は、感性を磨くこと」という内容の記事を書いた。ついうっかり、自分は何者かなんじゃないか、と期待してしまうが、何者であるかなんて正直、生きているうちにわかる人の方が少ない。

それでも、やっぱり自信に眠る才能のことは気になるし、才能は誰にでもある。

これは高校生にもその場で伝えたことだが、誰かにとっての苦手を、自分はなぜか当たり前にできることが才能だ。自分が苦労なくできるから、苦手な人なんていないと思っていることこそ、あなたの立派な才能なのである。

ただ、その才能を一級品にするためには磨かなかればいけないので、結局、ステップアップするごとに大変な思いはすることになるが…それは別のお話。

さて、才能がそこにあったとして。しかし、これをどうするとよく光るのかを考えていない人が多い。また、いうほどの才能でないと寝かせている人も多い。

才能は寝かしても仕方がない。その才能が光って発動することが重要。発動さえすれば、勝手に伸びていくのに。

ここでふと思いついて、“才能 発動条件“と検索し調べたところ、よく見られたのが"失敗したケースを並べて分析する方法"だ。

1. 過去上手くいかなかったケースを思い出す

2. その要因を考えるときにこの4つの問いを立てる
①自分の得意スキルを上回る人はいたか
②自分が苦手とすることをやっていたか
③自分が苦手な人はいたか
④その人にされて嫌なことは何か

みたいなやつですね。もちろん、全然悪くはないと思うのですが、それよりも、自分は当たり前のことをやっていただけなのになんだかうまくいったケースを羅列する方がもっと良い気がする。

たとえば、

・上司や先生が、自分を活かす采配をしてくれた
・何かのセレクションで、友達からの他薦があった
・チームの中で気がついたら、ポジションを得ていた

というような、成功体験(とみなしてもか構わないであろう)の記憶を引っ張り出してくる。他力本願と思うかもしれないが、それについては、まったく気にせず思い出してほしい。

ネガティブなことに想いを至らせずとも、成功イメージを思い出し、積み上げた方が、自己肯定感の向上にもつながるわけです。これは何も、ビジネスにおいての大きな成功である必要はありません。

学生時代に感じた、自分にとっての恩師がささやかな采配をしてくれた記憶や、部活の友達とかそこにいる何人かが生み出した集合意識から、自分自身のキャラクターが生まれ、それを元に、才能が積み上げられていくことがある。むしろそうしたシーンの中にこそ、本来の自分が持っている才能が現れているはず。

子どもの頃や、学生時代を含めた、うまくいった体験の中での、オリジナルの発動条件をリストアップしていくこと。

この世に生きる全ての人に言える才能の発動条件は、「誰かの苦手を自分の得意が補完できる位置にいること」が第一条件だ。こう意識することで、自身の才能を発揮させることが、誰かのためになり、チームのためになり、顧客のためにもなる。

才能が人のために発揮されていれば、発動する条件が緩和されていき、最終的にはどんな場合でも自身の才能を発動できるようになるはずだ。

この話は、自分が社会人である限り常に意識していかなければならないし、采配する立場にある場合や、人を育てるポジションにいる人にとっては、つよく意識しなければいけないポイントだ。

自分の中にあった感覚をこうして言語化することができたのは、長崎の高校生たちのおかげだ。大切なことを気付かせてもらえました。ありがとう。

みんな最高だよー!

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