見出し画像

分業と協働 手の組み方の違い

何事かを成すために、ひとりではなく、誰かと手を組む場合があります。昔から、七人の侍、仮面ライダー全員集合、アベンジャーズ、アテネの学堂みたいな設定が大好きでした。そうした誰かと手を組む場合、その組み方にざっくり二種類あることについて、最近のモヤモヤを書いてみたいと思います。

閉塞感を味わわないために

僕は、閉塞感が嫌いで、本当に嫌いで、二度とそれを味わいたくないと強く思っています。閉塞感とは、今日できないことは一生できない、今日できることもいずれできなくなっていく、という尻すぼみの未来像しか見えないことと定義しています。

その真逆は、今日できないことができる明日を信じられること。その実現には、次の3つの方法があると考えています。

  1.  生身でできないならば道具を使えばいい

  2.  一人でできないならば誰かと手を組めばいい

  3.  新しい道具を使い、自分ができないことのできる人と手を組むために学び続ければいい(その環境に身を置く)

この、誰かと手を組むというとき、「分業」と「協働」があると思います。

分業とは

分業は、仕事を細かく分けて、それぞれが決まった作業をする方法です。

例えば、工場で車を作るとき、一人がエンジンを取り付け、別の人がタイヤを取り付けるように、それぞれが特定の作業を担当します。この方法は効率を上げ、仕事を早く進めることができます。

しかし、同じ作業を繰り返すことになるため、単調に感じることもあります。

手を組むこと(協働)とは

一方、協働はみんなが得意なことを活かし、苦手な部分を補い合う方法です。

例えば、プロジェクトチームでは、デザイナーがデザインを担当し、エンジニアが技術的な部分を担当します。協働の良い点は、全体の成果が良くなり、新しいアイデアが出やすくなることです。

ただし、みんなで話し合ったり調整したりする時間が必要になります。

分業と協働の比較

両方とも、仕事を分ける方法です。分業は作業を機械的に分けるのに対し、協働は柔軟に役割を分けます。例えば、工場での分業と、プロジェクトチームでの協働はそれぞれ違う方法ですが、どちらも効率よく成果を出すための方法です。

以前、下記のようなことを書きました

端的な例として、釣り針と魚釣りの話があります。

「リスキリングとポジショニング 世界一でなくとも社会に価値を提供できる」より
AさんとBさんが、釣り針をつくり、魚を釣った場合。 それぞれ自給自足で手に入る1匹の魚と、必要な労働時間。 Aさんは、釣り針1本を3時間でつくり、1匹釣るのに4時間かかる。 Bさんは、釣り針1本を2時間でつくり、1匹釣るのに1時間かかる。
Aさんは、釣り針づくりが得意なので3時間×2=6時間で2本つくる。 Bさんは、釣りが得意なので、2時間×2=2時間で2匹つる。 Aさんの釣り針1本とBさんの魚1匹を交換すれば、双方1匹ずつ魚が手に入る。 さらに、自給自足よりも、双方1時間ずつ余暇が生まれている。

現代社会の課題のひとつとして、行き過ぎた分業があります。が、今回の主題はそこではないので、それはまた別のお話としたいと思います。
ここで注目したいのは、AさんとBさんとをみたとき、Bさんは、釣り針づくりも魚釣りもAさんより優れている、という点です。
僕がAさんだったとしたら、かなり引け目を感じる関係です。が、それでも、自分が得意なことで相手と取引すると、双方がプラスになれるのです。
これは、僕にとって、大きな救いになりました。
見回せば、自分より優秀な人だらけ。何をどうやってもかなわない。そんな厳しい環境に身を置くことは、そう珍しいことでもありません。不安になります。
しかし、そんな中でも、自分が最も得意することで価値を提供すれば、全体がプラスに働くのです。

「リスキリングとポジショニング 世界一でなくとも社会に価値を提供できる」より

これは、分業なのか、協働なのか。

機械的分業が縦割りの組織を生み出し、専門性という名の矮小な価値の分断に繋がり、全体を見渡す目を失わせ、部分最適化がくり返され、大きな視野での創造性を失わせてきたのではないでしょうか。機械的効率化の代償として失いつつあるものは、これからの時代において大切な視座なのかもしれません。

閉塞感のない日々のために

テクノロジーの進化により、分業と協働の方法も変わってきています。人工知能(AI)やロボットが簡単な作業をしてくれるようになれば、人間はもっと創造的な仕事に集中できます。

また、インターネットを使って遠くの人とも一緒に仕事ができるようになり、多くの人と協力する機会が増えています。

さらに、ブロックチェーン技術を使った新しい組織の形が出てきて、個々のメンバーが自分の役割を選び、貢献に応じて報酬を得ることができるようになってきています。これにより、柔軟で効率的な組織運営が可能になります。

記事のように、個人の協働だけではなく、組織間の協働もさらに加速していくことでしょう。

分業と協働の間で揺れ動きながら、自分自身の価値提供の形に悩みながら、周囲の人との関係性や、組織の形にも思いを馳せつつ、そういうことを考えられること自体が、閉塞感のない日々、今日できないことができる明日につながることなのかもしれません。

これからの時代において、分業と協働の柔軟な活用はますます重要になってくるのだと思います。一緒に、より良い未来を築いていきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?