【学び直し】社会人大学院生フリーランスが学業と仕事を両立するための試行錯誤
これまでの記事でも何度か書いてきた通り、今年の春から社会人院生になりました。仕事との両立で阿鼻叫喚としながらも前期が無事に終了しました。
大人が学び直しをすること自体は喜ばしいことだとは思いますが、そうなった時にどうしてもついてくるのが「学業と仕事をどう両立するか」という問題です。
本来であれば学ぶ人は学ぶことに専念し、稼ぐ人は稼ぐことに専念した方がコンフリクトがないのですが、社会人院生はひとりの人間が「稼ぐ+学ぶ」の両方を同時並走しないといけないという無茶なハードゲーです。
常に学びと仕事の時間が足りません。
今仕事をされていて、「もう一度勉強してみようかな」と思っている人にとって気になる問題だと思うので、フリーランスの自分のケースではどうやってコントロールしているのか、という実情をお話しようと思います。
そもそも案件数をおさえる(学びとの連続性を優先)
どうしても院生のあいだは大学院が中心の生活になってしまうので、お受けする仕事もある程度条件を絞るようになり、
①「学業との連続性が何かしら見出せるかどうか」
(何かしらの接点がある方が、一石二鳥だし頭の切り替えで脳が疲れない)
②「稼働の工数と謝金が明確かどうか」
(ギャラが不明瞭で、なおかつどれだけ時間をとって働くことになるか読めないものはお受けしづらい)
という2点をシビアにチェックするようになりました。
(そうやって絞った上でもかなり時間的にギリギリの毎日ではあります……)
案件数を減らしてもなるべく収益が保てる工夫をする
もともと自分の事業主としてのワークスタイルが基本的にいわゆる労働集約的な働き方だったのですが、これまでと同じように仕事に時間を費やすことができないので、
一案件あたりで得られる報酬を増やすために、海外での展示での収益を増やすためにグッズ販売の交渉をしたり(そのために貿易の勉強中)、共著の印税など、なるべく自分が物理的に時間を使う以外の収入源も増やすことを意識しています。
学生生活の開始にあたって、学費の支出に引越し費用にと何かと物入りなので、貯蓄を用意しておくのも大事でした(正直、もっとあってよかったと思うが、まあ金が潤沢に用意できるのを待っているうちに歳をさらにとってしまうのである程度は見切り発車の部分もありました……)
ChatGPTなどAIサービスの活用
とにかく時間のない社会人院生生活において、一番助かっているサブスクがChatGPT(GPT-4)です。
当初AIブームに興味を持っていなかったのですが、「新星ギャルバース」で世界的に話題かつ、仕事と育児で超多忙な草野絵美ちゃんにChatGPT活用法を教えてもらってから便利さと精度に目からウロコが落ち、愛用しています。
「以下の内容を英語のビジネスメールにして」という魔法のスクリプトにより、海外との複雑な英語のメールのやり取りが幾分かマシになったと思います。
こういう感じでビジネスメールの内容やニュアンスを調整できてめちゃ助かります。
メールの他にも、様々な局面での業務効率化に繋がりました(直近で感動したのは、映像作品の英語の字幕をかなり精度高く翻訳してくれたこと)
もうこれはAIシャブ中になる……なってもいい……
心身のメンテを意図的に行う
大学院のカリキュラムが色々と立て込んでいる時期だと平日の大部分は大学院、土日or夜or移動中は仕事、みたいなヤバ生活になってしまうので、普通に考えて倍疲れますし、様々な相互作用により体感的には3〜4倍ぐらいの疲労感があります。
なので1〜2週間に1度ぐらいの頻度でスーパー銭湯や温泉に駆け込んで岩盤浴で疲れを取ったり、まめにマッサージ屋に行くようになりました。
「何もしないプライベートの日」をちゃんと作るのも大事で、休日もついなんやかんやと仕事などの予定を詰め込みそうになるのですが、「もう何もしたくない……」という完全クズの日をつくると、その翌日は仕事がしっかりはかどることがわかりました。
30代以降は体力も無限ではないので、無理は禁物です。
自分の繁忙度合いを周囲にもわかりやすく宣言しておく(学内・学外含め)
自分は本来的には酒が大好きな酒クズなのですが、ただでさえ学業と仕事との両立でギリギリのなか、二日酔いでパフォーマンスが落ちる日が頻繁にあると立ち行かなくなることに気づき、
酒を飲める程度には業務は落ち着いているタイミングでは「酒飲めます」、どうしようもなく忙しすぎてあらゆる社交活動が無理なタイミングでは「禁酒します」と告知を出すようになりました(いったい自分は何をしているのかという感じですが)。
一時的に付き合いが悪くなっても「今は忙しいんだな」と理解してもらえるし、せっかくのお誘いを断る心苦しさも減るので、便利です。
どうしても時間が割けない場合は別のものでカバー
大学院生活は助け合いだなと感じる場面が多いです。
院生としてのカリキュラムの中では様々なタスクが発生するものの、社会人院生は業務日程との兼ね合いでどうしても参加できないものも出てくるので、かわりにお菓子を差し入れするとか別のなにかでカバーすることも大事だと学んでいます。
通学しやすい立地は重要
これは完全に自分のしくじりですが、通学が片道2時間、往復で4時間かかる立地に住んでしまっている事実がボディブローのようにきいており、入学前にさっさと引っ越しを済ませておけばよかったと後悔しています。
入学前、展示終了間近のバタバタに忙殺されて「入学してからでいいや」と後回しにしたものの、入学してからもしてからでバタバタしており、結局前期が終わってからようやく家が決まって引っ越しできそう……という体たらく。
時間が許すのであれば、入学前に家を決めたほうが良いです。大学院生活の、1/4がハードモードになってしまった……。
こう書きながらも自分自身本当に両立できているのか疑わしいところはありますが、ひとまず現時点で自分がどうやってしのいでいるのか、という現状はこんな感じです。
社会人院生という茨の道に飛び込んでいる同士の皆さん、死なない程度に頑張っていきましょう・・・!!!