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働き方の選択には、会社員かフリーランスかだけでなくフローかストックかの視点も持とう

お疲れ様です。メタバースクリエイターズ若宮です。

今日は働き方について書きたいと思います。


会社員かフリーランスか

アバタークリエイターやワールドのクリエイターなど、メタバースでもクリエイターとして生業にできる方が増えてきています。弊社メタバースクリエイターズはクリエイターの活躍の場を増やし、「メタバースクリエイター」として生きていける人を増やす事業を行っています。

メタバースでものづくりをするr色々な方とお話しすることもあるのですが、クリエイターとして活動する中で、会社員かフリーランスか、キャリアプランを悩む方も結構いらっしゃいます。

会社員の最大の利点は安定性です。毎月一定の収入があり、生活の基盤となります。一方で、フリーランスは大きく稼げる時もありますが収入のボラティリティが高く、収入が不安定で波があります。

両者を比べると、フリーランスの方が仕事の自由度が高いと一般に考えられがちですが、一概にはそうとはいえません。

たしかに会社員は規則や社内政策に縛られることが多く、自分の意志で動くことが制限されることも少なくありません。しかしフリーランスも収入が不安定な中で食べていくには必ずしも好きな仕事だけを選べるわけではなく、生計を立てるためにやりたくない仕事も引き受けなければならない場合もありますし、横暴なクライアントに振り回されることもあります。

このように、どちらの働き方にも一長一短がありますが、大切なのは「依存度」のコントロールだと思っています。

会社員でいうと、昭和の時代にはいわゆる「終身雇用」で守られていたところもありましたが、とはいえ今の会社だけに依存してしまうと危険です。ブラックな環境やハラスメントも我慢するしかなくなりますし、一社に最適化しすぎてしまいリストラされたりした時に「他では使い物にならない」となると困ってしまいます。

フリーランスでも、クライアントが一つしかないよりは複数のクライアントに取引が分散できると、一つの仕事がなくなっても生活に困らないようになりますし取引先を選択できる自由も生まれます。

現代の働き方にとって依存度を分散させることは、どの職業においても自由度を高めるために欠かせない要素だと言えるでしょう。


フローかストックか

働き方において、会社員かフリーランスか、とは別にもう一つ重要な観点としてストック型とフロー型というのがあると思っています。

これは、仕事によってどのように収入を得るかという視点です。


例えば、フリーランスと一口にいっても、仕事を受けてお金をもらうのとは別の収入の得方もあります。仕事を受けて手を動かしている時に収入が得られるのが「フロー型」の働き方だとすると、生み出したものから手を動かしていなくても収入が得られるのはを「ストック型」の働き方ということができるでしょう。

ストック型の働き方の例としては、YouTuberや作曲家、芸術家などがあります。一度作った作品から継続して収入を得られます。(秋元康さんはこれまでに作詞した曲の印税だけで二桁億の年収があるとも言われています)。こうした人はフリーランスというよりも「クリエイター」と呼ばれる職種でしょう。

メタバースクリエイターでも、自分でつくったアバターやアイテムなどのコンテンツを販売することができます。「ストック型」の特徴は手を動かしている時と収入を得られる時が時間的にズレることです。さらに作品が時間を経て価値を増すこともあり、事後的に大きな収入となることもありまし、働く時間の先行投資だということもできます。


会社員でもフリーランスでも、一般には働いた分だけ収入を得るというフロー型のスタイルの方が多いかもしれません。しかし、フロー型一本にもリスクがあります。働けなくなった瞬間に収入が途絶えてしまうかもしれないのです。


依存度の分散

先ほど依存度の話をしましたが、働き方を考える時、フロー型だけで考えると、「働ける」という条件に強く依存している状態になってしまいます。

たとえばスポーツ選手などではレイヤーとして現役でできるときは高額な年俸を得られますが、故障したりすると収入がなくなってしまうわけです。

フロー型の働き方だけではなく、ストック型の収入の得方を組み合わせることで、働いていない時でも、また働けなくなっても収入が得られるようになります。このように時間軸をズレさせることでさらに依存度を分散でき、会社員でもフリーランスでも仕事の自由度が高まります。

ただし先ほど「先行投資」と書いたように、ストック型の働き方はすぐにお金にならないという点に注意が必要です。YouTubeなどでコンテンツを出しても、初めは収入がありませんが、時間をかけてチャンネル登録者数が増えていくと、働いていない時にも継続的に収入を生むようになります。ストック型は時間がかかるので、フロー型で稼げる余裕があるうちに、ストック型を仕込むことが後々の収入につながると言えるでしょう。


「work」には動詞と名詞がある

「work」という言葉には動詞と名詞の二つの意味があります。動詞としてのworkは「働く」ですが、名詞のworkには例えばアートワークなど「作品」という意味もあります。

これらはそれぞれフロー型とストック型と対応しているともいえます。
クリエイターがフリーランスとして働く場合でも、仕事をもらって「働く」のみならず「作品」を生み出してそれ自体が収入を生み出してくれるようにすることも重要な視点です。

個人ではなく会社でも、たとえば起業したりスタートアップのCXOとして入ったりすると給与以外にまさに「ストック」で報酬を得ることができます。そういう意味では起業も働き方としてはworkを生み出すクリエイターだと言えるかもしれません。

以前、「山川草木のポートフォリオ」という記事を書きました。これは働き方を2x2のマトリクスで整理したものですが、このうちの「山」「川」がフロー型で、「草」「木」がストック型にあたります。

こちらの記事でも書いたのですが、どれが一番よい、というものではなく、これからの時代においてはこれらの「組み合わせ=ポートフォリオ」の視点が重要なのです。

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