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人生最後の1/3をどう生きるか?

最近、政府の的外れな少子化対策の話題が多く、取材がたくさんきているのですが、なんだか「独身研究家」ではなく「少子化研究家」みたいになっていますw


日経xwomanのインタビューに答えました。珍しく女性読者向けにおしゃべりしていますが、結局はいつも通り身も蓋もない話をしています。

ただ、最近独身男並みに「独身であることの欠落感」を抱えた女性が増えてきている印象があります。特に稼いでいる独身女性に。そういう人のちよっとした視点の転換になればと思います。

ま、とにかく恋愛弱者はマッチングアプリに手を出すなというのは男女共通の真理です。有料記事ですが、ご興味あればぜひ!

但し、そうはいっても、ソロ耐性は圧倒的に女性の方が強くて「一人だと短命になる男、一人だと長生きする女」というのもそういうことの表れです。

「一人だと短命になる男」にも2種類あって、一人だと精神的に耐えられなくて死んでしまう男というものがひとつ。これは、ずっと結婚したくてたまらなかったのに未婚のままの男と一回家族を持ったものの離婚や死別でまた一人になってしまった系です。

離婚した男性の実率との相関はおそろしいものがあります。

もうひとつは、ソロ耐性はあって、一人でも別に苦にはならないので、精神的に耐えられなくなるのではなく、暴飲暴食+医者嫌いという生活習慣によって早死にしてしまう未婚男です。

https://news.yahoo.co.jp/byline/arakawakazuhisa/20220908-00314067

逆に、なんで女性の方は、夫と離婚しようが死別しようが長生きできるのかって部分が気になるのですが、それはやっぱり個としてのつながりの多さの違いなんでしょう。

女性も子育て中はつながりが閉鎖的にもなったりしますが、拙著「超ソロ社会」にも書いたように、女性の場合、三国志じゃないけど、「人生三分の計」が自然にできてる気がします。

三分とは、生まれてから結婚するまでの30年、結婚してから子どもが手を離れるまでの30年、それ以降の高齢者としての30年です。

特に、最後の老後の30年の生き方が明らかにじいさんとは違う。というか、そもそも爺さんと最後の30年を一緒に過ごすものだと思っていない覚悟もある。

幸福度は、もともと男性より女性が高く、未婚より既婚が高く、男女ともに40代が一番低いのですが(だから、もっとも不幸なのは未婚の40代男性になる)、反対に60代以降になると幸福度は20代並みに高まるUの字型が顕著になります。特に女性で。つまり、もっとも幸福度が高いのは老後のおばあちゃんということになります。

高齢者について詳細な調査をしているわけではないのでアレですが、このおばあちゃんの幸福度の高さというものを分解して、それをおじいちゃんも取れ入れれば、少しは「じいさんのさみしがり」度も下がるのではないかと思っています。

冗談抜きに、現役時代に一流企業でバリバリ仕事をして出世もしたようなタイプのじいさんが、定年退職後、何もすることがなくて4-5年で健康を害して死んでしまうパターンは多い。何もしない日常に殺されるのだと思う。

もしくは、長生きはするが、単なる迷惑なモンスタークレーマーになるか、どっちか。

気を付けてほしいと思います。誰にもやってくる未来です。そして、元々ソロ耐性のあった女性も、キャリア詰んでバリバリ働く人生を送っていると、そういうじいさんの二の舞になりがちです。男女は実は関係ない。自分の役割の多重性のなさに原因があるからです。


この視点が大切




長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。