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【日経新聞連動テーマ企画】#かわる初任給 こんなご意見いただきました

新型コロナウィルスの感染拡大が続いていますが、今年入社した新入社員の皆さんにとっては、そろそろ支給される初任給が待ち遠しいかもしれません。その初任給、大手企業のソニーが入社時から能力主義を徹底し、横並びの見直しを始めました。こうした動きは他の日本企業にも広がりつつあります。そこで「#かわる初任給」をテーマに、COMEMOで意見募集をしました。いただいた多くの投稿のなかから、ここで一部をご紹介します。

寄せられた投稿のなかで目立ったのは、これを機に日本企業が変わっていくのでは、と肯定的にとらえる見方です。

しばたはるなさんは、「これまでの当たり前を切り崩す1つの手段と感じる」と期待します。

ktana_さんは、「初任給の金額を柔軟にするということは、一括採用のやり方にメスを入れることになる」と、企業が横並び処遇を変える転機となることを予想していました。

横並び見直しをある程度評価しつつ、運用面での課題を指摘する投稿も見られました。Blossom2さんは、能力に応じた初任給を導入する場合、適切な評価基準と事前説明が不可欠であると主張しています。

おおつかさんは、特別人材だけでなく普通の新入社員として入社したひとも、入社後に努力をしその能力を自ら開花させたときには、どうかちゃんと評価される制度も整えていてほしいと注文をつけていました。

黒坂宗久さんは「この制度をしっかりと社内に根付かせるガッツが必要になる」とし、企業で言えば何のために一律初任給をやめるのか、その先にどうなっていきたいのかをしっかりと社内で議論しておく必要があるとします。

初任給の横並びを見直すだけでは不十分、との指摘も見られました。

檜山敦さんは、職位や正規・非正規の別とは関係なく、人材がこなしていった職務の総額として給与が支払われる形が生産性を高め、多様な人材が活躍する機会を創出し、かつ公平と受け止められるのではないかといいます。

Takafumi Miuraさんは「初任給は入り口には過ぎないし、給与におけるお金は社員に報いる一つの手段に過ぎない」と指摘。給与という企業の意思のこれから、そしてその姿は変わり続けていかなければならないといいます。

富永朋信さんは、初任給は年功序列的な考え方の原点であり、給与を考える単位を「年次」などの集団から、個に移行させ、それを実現するための精度やシステムを準備しなければならないのではないかと提案しています。

初任給を、教育の問題と結びつけて論ずる投稿もありました。

本間充さんは、能力別初任給は、民間企業が大学などの教育機関から欲しがっている人材の領域が明示されることになり、大学の研究テーマの選定に刺激をあたえ、一つの大学改革になるかもしれないと期待します。

shiroさんは、初任給格差は、大学(または高校等の教育機関)が「就職するための能力を磨く場所」になることを懸念。「最短距離で走ることもよいけれど、学生の方にはたくさんの経験をしてほしい」と希望していました。

多くの投稿ありがとうございました。4/21付紙面ではいただいた投稿のごく一部をご紹介させていただいています。

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次回のテーマは、「#非正規の力をどう生かす」です。こちらも投稿おまちしています!


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