今こそ知っておきたい「教養としての魚」
こんにちは、電脳コラムニストの村上です。
先日は注目を集めるスペースXによる史上最大のロケット「スターシップ」の2回目の打ち上げがありました。下部に33機ものエンジンを備え付けた姿は異様とも言える迫力で、シンプルに「力こそパワー」であることを思い起こします。
スペースXの創業者であるイーロン・マスク氏は、火星に人類を送ることを目標に掲げています。まだまだ謎の多い宇宙ですので、仮に人類が地球外に拠点を持てたとしたら、その謎の解明も飛躍的に進むのではないかと思います。
宇宙は私自身も幼少の頃から憧れを持っていました。そもそも大学の専攻は航空宇宙工学を志望していましたが、関連する物理専攻に入学したあとシミュレーションなどで使っていたコンピューターの方に気を取られ、気づいたらIT業界に流れ着きました(笑)。それでもやはり未知のものにはロマンがありますよね。
そういう意味で個人的に興味を深めているのが、深海です。過酷な環境で容易に到達できずに謎に包まれているという意味では、宇宙との共通点を感じます。なにより、地球外生命体を見つけることはかなりの困難ですが、深海には確実にいます。それもたくさんです。
そしてなにより魚は食卓にも登場するとても身近な存在です。食べるのも大好きな私としては、地球温暖化の影響で不漁というニュースを見聞きするたびに、将来の食卓がどうなってしまうのかを不安に思ったりしています。
シェフや仲買や飲食関係の知り合いがおり、一般平均よりは少しは知識があるかなと思いますが、それでも魚ビジネスについての知識は全然ありません。先日本屋さんでたまたま見つけた本が非常にタメになったのでご紹介したいと思います。
最近書店では「教養としてのXX」というような本をよく見かけます。内容については玉石混交のように思いますが、本書は広範囲にポイントをカバーしており、専門的な内容もしっかり噛み砕いて説明しています。例えば「大間のマグロはなぜ高級なのか」「サンマが食べられなくなるのは本当か」といったニュースでも見聞きするような一般的な話題から、培養魚肉といった最先端のトピックまで学ぶことができます。
個人的に特に面白かったのが3章の「近大マグロは何がすごいのか」と4章の「居酒屋から学ぶ飲食店の世界」でした。養殖については先日ウナギの記事でも触れましたが、限りある資源を有効活用するためにも技術革新に期待するところは大きいです。
現在は中国の禁輸の問題で行き先がなくなったしまった魚介類もあるようです。魚ビジネスを学んだ後は、しっかりと魚を食べて応援していきたいと思います。
みなさまからいただく「スキ」がものすごく嬉しいので、記事を読んで「へー」と思ったらぜひポチっとしていただけると飛び上がって喜びます!
※ タイトル画像が筆者撮影