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メタバースならスキマ時間で国際交流できるぞ。 #メタバースやってます

お疲れさまです。uni'que若宮です。

今日はnoteさんから「 #メタバースやってます 」というお題が出ておりましたので、僕自身の最近のメタバース活用についてご紹介します。


VRchatでLanguage Exchangeしてます

最近自分でハマっていて、メタバースで一番おすすめなのが、VRChatでのLanguage Exchangeです。

『VRchat』はいま最も盛り上がっているVRのアプリケーションの一つです。VR空間内で好きなアバターになり、色んな人と音声(と身振り)でコミュニケーションことができ、ユーザーがつくったワールドは数十万にのぼると言われており、Daily Activer User数は500万に迫る勢い、すでにそこに「住んで」いる人も多く、一日の大半をVRChatの中で過ごす人もいます。


さて、このVRChatの中に「EN-JP Language Exchange」というワールドがあります。僕は最近一日1〜2時間くらいこのワールドに入っています。

ワールド名に「Language Exchange」とあるように、日本語を学びたい外国語話者と、英語を学びたい日本語話者が集まるワールドとなっています。

「Language Exchange」と検索すると出ます
言語レベルを選ぶと自分のアバターの上に表示される

そこで海外の人と片言の英語と日本語とでお話するのです。中には本当に色んな国の方がいて、ある日の事例をあげると、たとえばブラジルの人、クロアチアの人、上海からの友達2人組、韓国からの人、といった感じで色んな国の人で話をしたりします。

英語学習に特化した場所ではないので英語を学ぶならオンライン英会話レッスンなどのほうが効率はいいかもしれませんが、「英語を気軽に話す」機会を持つにはとてもおすすめです。お互いに相手の言葉がカタコトであるというのが心理的ハードルをさげてくれますし、ここにくる海外ユーザーは親日本的な人ばかりなので嫌な思いをすることもありません。


で、改めてLanguage Exchangeをやって感じたことが2つあります。


一つは日本人の英語の拙さ(汗)。このワールドには中国や韓国などアジア圏の人もたくさんいるのですが、日本人と比べると遥かに英語が上手いのです。(相手もアバターなので話しかけてみないとどこの国の人かわからないのですが)しばらく話していて英語ネイティブだとおもっていたらアジア圏の人だった、ということがよくあります。

それと比較すると、義務教育から10年も英語を学習しているにも関わらず日本人の英語力の低さには我ながら残念になります。英語教育の問題もあるとは思いますが、日本人は国内で日本語だけで暮らせてしまうので、日本語以外を話す機会が他の国の人に比べると圧倒的に少ないのが原因だという気がします。


そしてもう一つは「日本のコンテンツの強さ」です。もちろん「-JP Language EXchange」なので、日本文化に興味を持っている人が多いというのはありますが、それにしても日本のコンテンツはすごく強くてびっくりします。

中でもやはりアニメ。古くは『ドラゴンボール』などもですが『NARUTO』『チェンソーマン』なんかは本当にみんな知っています。アニメ以外でも、北米の方にはなぜか太宰治が人気だったり(『人間失格』はNo longer humanというのだそうです)、ヤキソバが人気だったりします。

とくに面白かったのはブラジルの方で「日本に来たらどこにいきたい?」と聞いたら「巌流島」とおっしゃる。「巌流島?またどうして?」と聞いたところ、井上雄彦先生の『バガボンド』に影響されたのだそうで、以来宮本武蔵のファンになり、ポルトガル語で『五輪書』を読んでいるのだとか…。すご…日本人だってほぼ読んだことないぞ…


①ヘッドセットを被るだけで国境を超えられる

VRChatでのLanguage Exchangeの一番のメリットは国境がないことです。

VRChatは全世界で数百万人のユーザーがいますが、そのうち日本人ユーザーは約1割だと言われています。逆にいえば9割が海外のユーザーです。

メタバースのワールドには国境はありませんし、入国手続きも必要ありません。ヘッドセットを被るだけで異国の人とまさに隣にいるようにコミュニケーションすることができます。

もちろん、他国の人とただつながるだけならメタバースに限らず他のインターネットで可能です。しかしメタバースの場合、偶然そこでいっしょになった人と話したり、何人かで固まって話したり、特定の人とだけちょっと別の場所に移動して話したりもできます。「あなたの国の文化を知るのにおすすめのワールドとかある?」と聞けば「ちょっと今から行ってみる?」と旅行気分で一緒にでかけることもできます。

こうして国境を超えて「同じ場所」にいて「一緒の体験」をできる、というのは他のオンラインツールではないことで、とてもおすすめです。


②アバターなので物理身体のちがいが気にならない

もう一つ、アバターであることも利点だとおもっています。

みんながアバターなので見た目ではその人の国籍や年齢などは全くわかりません。僕もいまメタバースのクリエイターと一緒にプロジェクトを立ち上げていますが、協働しているクリエイターの物理外見もほぼ知らないですし、年齢も、下手したら性別もはっきりと知らない人もいます。

こうしたコミュニケーションに慣れてくると物理身体の情報にあまり意味は感じなくなりますが、それどころか物理身体の外見はけっこうバイアスの元というか、邪魔な情報だという気がしてきます。


海外の方と話す時、リアルで対面すると、相手が欧米系かアジア系かによってちょっと接し方が変わったり、年齢で上に見たり下に見たり、身長の大きさで変にビビってしまったり、ということがある気がします。こちらも「日本人」「アジア人」として見られているという意識からちょっと構えてしまったり、なんてこともありますよね。

アバターだとそういうバイアスがなく、入口としてフラットに入れます。また物理身体と別の見た目になっていることで気軽に自己開示できるというところもある気がします。(仮装していたり海外にいるときのほうが素を出しやすい、というのと似ています)


メタバースをもっとグローバルに活用していこう!

以上のようにメタバースでのLanguage Exchangeはとても手軽で便利です。

ヘッドセットを被ればものの数分で色んな国の人と出会うことができ、他国の人と話すことで改めて日本の魅力に気付かされたり、日本の英語力の低さに愕然としたり、カルチャーショックを受けることができます。

せっかくこうしたメタ=国境な空間なのですから、日本人はメタバースをもっとグローバルに活用していったほうがよいとますます強く感じています。

VRChatは9割が海外ユーザーですが、日本人のユーザーはどうしても日本人でかたまりがちなところがあり、ちょっともったいないなあと思っています。これには英語への苦手意識もあるのだと思いますが、せっかくなのでもっと国を超えてコミュニケーションし、日本の文化を発信したり日本の魅力に気づいたり、価値観を相対化したりする機会を増やしたほうがよいと思うのです。

個人に限らず、インバウンドで海外から観光客を受け入れたい地方都市や、観光資源をもっている町や特徴的な日本のプロダクトをもつ企業がメタバースで発信をする上でも、国内に閉じず海外ユーザーに向けて積極的に発信していくと一気に可能性が広がると思っています。(宣伝:メタバースのワールドやアバターなどコンテンツをつくりたい場合は↓から気軽にご相談ください)


おまけ:これから始める方にプチおすすめ

最後に、これからVRChatを始めたい、改めてやってみたい、という方に、環境の整備として個人的なおすすめです。

1)ゲーミングPCも買おう!

VRChatではQuestだけで体験できるワールドやアバターもありますが、ゲーミングPCがあると体験できるワールドの数も、コンテンツのリッチさも数倍になります。(ちょっとわかりづらいのですがVRChatにはQuest版とPC版(STEAM版)のアプリが別にあり、Questはスマホくらいの描画スペックのため、Quest版アプリからアクセスできるワールドは限られます)

VRChatのユーザー数をみるとQuest単体で遊んでいる方が半分くらいいますが、PC版でアクセスすると一緒に遊べるユーザーも倍になる、という感じです。

「ゲーミングPC」というと一般の方にはちょっとハードルが高く思えますが、入門機として十分なものも九十九電機とかで15万円くらいで買えます。15万って高い気もするかもですがwindowsデスクトップとしても高くありませんし、iPhone一台変わんないくらいの値段です。これで世界と繋がれるのですから安いと僕は思います。


2)XSOverlayがオススメ

上記PCを買ったらぜひ、STEAMでXSOverlayという1,000円くらいのアプリを購入しましょう。これでVR空間にPCのデスクトップを表示できるようになります。VRChatの中にいても、自分のPCの画面を表示しておけるのです。

南国で大画面でKindleで本を読む

これを用意するだけでメタバース生活のQOLが一気に向上します。

Language Exchangeのワールドで英語がわからなくなっても、目の前にDeepLを出しておけばすぐ翻訳できます。
大画面でアマプラの映画をみることもできますし、南国でKindleの本を超大画面で読むこともできます。Zoomもこれでできるので、僕はオンラインMTGもほとんどVRChatの中から行っています。(なんならこの記事もVRChatで書いています)

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