#これからの働き方の新モデルとは 【日経新聞連動テーマ企画】ご意見まとめました!
勤めた会社を定年になって再雇用されたら、給料が現役時代よりだいぶ少なくなっていた……。こんなこれまでの常識が、少しずつ覆されそうとしています。
日経朝刊23日付「働き方イノベーション」面は、定年後に再雇用するシニアの意欲を引き出す企業の取り組みを紹介しています。システム開発大手のTISは、一定基準を満たす人材には現役並みの給与を支給する人事評価制度を採り入れているそうです。横河電機やSCSKも独自のシニア雇用を進めており、ここでも新しいモデルづくりが進んでいると感じました。
これと連動し、日経COMEMOでも、「#これからの働き方の新モデル」について皆さんからご意見を募集しました。23日日経朝刊にはいただいたご意見のごく一部をご紹介しました。
こちらでは、COMEMOにお寄せいただいた投稿をご紹介します。
投稿のうち1つのグループは、不確実性が高まる中、企業や個人などが、それぞれの立場から柔軟に考えていくべきだ、との意見です。
藤田祐司さんは、未来の予測が困難なこの時代、企業や個人が柔軟に考え、どうすることがその時々で正しいかをフラットに判断できることが何より重要ではないか、との意見です。
藤本あゆみさんは、働く環境には社会、企業、個人それぞれの「Will」が必要で、変化があたりまえになる時代だからこそ、その3者の視点でしっかり考えたい、と投稿してくださいました。
はっと思わせる、新しい視点を提案してくれた投稿も数多くありました。
篠田真貴子さんは、働くとは情報を扱うことだと指摘。社会と組織の変化で情報の流れ方が変わっており「ネットワークの中を自分が動き回り、タグをヒントに人と出会い、相手の話を良く聴き引き出す」のが大切といいます。
川端康夫さんは「誰と」働くかという視点で考え、「障がいのある人もない人も当たり前に一緒に働けること、それが働き方の新モデルになったら、働き手も、社会も、もっと豊かになるのではないか」と提案します。
小島雄一郎さんは、これからの社会における2大トレンドワードとも言える「ニューノーマル」と「ダイバーシティ」が実は相反する概念で、これからの働き方の新モデルは「社員の数だけ働き方がある社会」だといいます。
冨岡大悟さんは、自分自身を株式会社と見なすことで長期的な視野を持ち、経済的に自立した個人を目指すべき、という「自分株式会社」が働き方の新モデルになると予想します。
和泉紫さんは、在宅勤務が働き方の主流のひとつとなったら、「仕事をするのは会社単位ではなく、個人が集まったプロジェクト単位になる」と予想。複数の仕事を掛け持ちするのが当たり前の時代になるといいます。
そして最も多かったのはご自分で新モデルを模索されている投稿です。ご自身の経験を踏まえた投稿はとても説得力があると感じました。
山川草木(さんせんそうぼく)。若宮和男さんは、複業を前提とした働き方のポートフォリオを、「全員複業スタートアップ」の起業家などご自身の経験を盛り込みつつ提案されています。
個人事業主のにこフル中村悟さんは、特定の会社のみに属するのではなく、会社や組織、プロジェクトを適宜組み合わせることで、よりよいキャリア形成、未来貢献ができる働き方を目指すといいます。
電通Bチームを率いてきた倉成英俊さん。「B」とは、A面に対するB面の「B」と、プランBの「B」。この2つのBと、新しいモデルを考え、実行する勇気が何よりも今の時代に大事だといいます。
IT企業取締役でコンサルティング会社経営のFumiko Goda さんは、6月1日から「(暫定ではなく)在宅(テレワーク)&出社自由の勤務制度」を開始したときの体験談を投稿してくれました。
しばたはるなさんは、会社員のほかNPOやコミュニティーのメンバーとして働く自身を振り返り、「雇用形態も様々存在する今、正解はなく、関係性の中で自ら『働き方』の形をつくることが新モデルになる」といいます。
黒坂宗久さんは、「自分がやりたいこと」と「組織のニーズ」をマッチさせて燃えて働きたいといいます。 そのために「本職以外で多くの経験と他者との緩いつながりを蓄積しておくことが大切」とアドバイスします。
次回のテーマは「#リモートワークで成果を出す組織とは」。こちらも投稿をお待ちしてます!
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