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決算ニュースを読んでみよう 日経電子版で学ぶ新社会人の基礎②

1回目の「決算書を読んでみよう」では、損益計算書の主な項目について説明しました。今回は実際の決算書や記事を見ながら企業の決算を見てみましょう。

1.実際の決算書を読む

企業の決算書を読んでみましょう。上場企業であれば、企業サイトの投資家向け広報(IR)情報のコーナーから「決算短信」という形で見ることができます。

また、日本取引所グループのサイトでは「適時開示情報閲覧サービス」が提供されています。その日発表の企業の決算書類であれば、ここから見ることもできます。

今回はローソンの決算短信(2020年2月期)を見てみましょう。

まず売上高にあたる営業総収入は7302億3600万円。2019年2月期より4.2%増えている、とのことです。決算短信にはどの部門の収益が増えたか、などが書いてありますので、確認してみましょう。例えば、この決算短信によると、コンビニ事業は微増、高級スーパーの「成城石井」やエンタメ事業が好調だったことがわかります。

同じように営業利益も増加しています。一方、減少しているのが経常利益と純利益です。なぜ減少しているのか、実際に日経電子版の記事を見ながら確認してみましょう。

2.企業の業績記事を読む

ローソンの決算の記事を見てみましょう。前回①でも説明しましたが、企業の株式を持っている投資家にとって純利益が重要になりますので、記事の見出しや書き出しの部分に純利益の話が書かれています。

ちなみに、ここで「20年2月期」とあります。どの月までの1年間を決算に入れているかを表しているものです。ローソンで言えば「20年2月までの1年間の収益を計算しています」ということですから、2019年3月から今年の2月までの1年間が決算期、となります。

売り上げは増えている、人件費や仕入れ費などを除いた営業利益も増えている・・・ でも純利益は21%減少しています。

記事で理由として書かれているのは減損損失の計上です。詳しくは別の回で説明したいと思いますが、今回の記事でいえば、「不採算の店舗を閉めたので、その店の建物や棚などの資産の価値が当初の想定より下がってしまいました。建物を売って一部を回収したけれど、買ったときよりも安く売ることになり、損をしました」ということです。この損失は決算書のなかでは「特別損失」として処理され、純利益の数字に影響することになります。

記事の最後に「21年2月期の連結業績予想は未定」とあります。上場企業は現状ある情報から次の決算期はどれぐらい稼ぐ予定です、というのを開示しています。決算短信にも記されていますし、もし予想を変える場合には、いい方向でも悪い方向でも、きちんと報告しなければなりません。

今回に関しては新型コロナの影響が見通せない、ということで開示をしていないようです。

▼もっと詳しく知りたい方はこちら


3回目の記事はこちら
バランスシートってなに? 日経電子版で学ぶ新社会人の基礎③

前回の記事はこちら
決算書を読んでみよう 日経電子版で学ぶ新社会人の基礎①

新社会人の基礎シリーズの連載記事はこちら

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