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内なる声の言語化にはLEGOが役立つ

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

早いもので、今日で3月もおわり。年度末という方も多いのではないでしょうか。明日からは新年度となり、新入社員が入ってきたり異動になったり、新たな道を歩む方もいらっしゃるでしょう。

そんな時期でもあるので、4月〜6月が企業内研修が企画されている会社も多いようです。最近ではオンラインでのe-learningを活用したり、講義型の集合研修ではなく体験型のワークショップ形式も盛んに行われています。中には太鼓を叩いたり、LEGOブロックを利用するようなものもあります。

同様に頭よりも手を動かす体感型の研修が、いろいろな形や色のブロック玩具「レゴブロック」を組み立てる「シリアスプレイ(SP)」。デンマークで生まれ、4年前にロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツ(同千代田区)が日本で始めた。
やり方は、例えば参加者に「未来の自分」をイメージするものをヒト型ブロックなどを用いて作ってもらう。さらに、現在の自分を象徴するブロックを1つ選び、未来の自分に近づく原動力となるものも作り、それぞれが何かを考えさせる。「レゴで形作ることで、自分の内面深くにある思いが、より明らかになる」とロバート社の蓮沼孝社長。
ジェイティービー(JTB)グループは今年7月、初めてSP研修をした。対象は入社5~6年の若手。仕事も覚えて忙しくなるので、入社時の思いを忘れ、「このままでいいのか」と不安が出てくる時期だという。そこで、キャリア開発の一環として「5年後のマイチャレンジ」をテーマにブロック作りをした。

私は長らくドラム&パーカッション演奏を趣味としており、サンバやアフリカンパーカッション(ジャンベなどの西アフリカ系)もしています。記事にあるドラムサークルも、近隣の特別支援学校向けのワークショップの運営に参加した経験もあります。言語でのコミュニケーションが困難な場合でも、非言語のツール(ここではパーカッション)を活用することで言語以上のコミュニケーションがとれることを学びました。

例えば英語が片言でも、身振り手振りでコミュニケーションがとれた経験がある方もいらっしゃるでしょう。人間の相互理解のためには言語だけではなく、多種多様な方法があるということです。ダイバーシティ&インクルージョンの重要性が叫ばれて久しいですが、この観点でみても非常に重要な示唆を与えてくれます。

そのツールのひとつとして、みなさんご存知のLEGOブロックが活用できるということをご存知でしょうか。以前この件に関して記事を書いたことがあります。

普段の会議において、20%の人の発言が80%の時間を消費していると言います。いつも発言している人、逆にいつも発言していない人。そんな会議の経験ありますよね。多様性の力をビジネスで発揮するためには、多種多様な意見を汲み上げ、より良いやり方にまとめ上げる。または、異なる価値観の中から本当に組織やチームで重要なことを互いが認識し合う。これは強いチームをつくる上での「基盤」となるものであり、マネージャーやリーダーには必須のスキルです。20-80の会議を100-100、つまり全員が安心して発言して全員の時間を有効なものにする会議のファシリテーションが何より大切だということです。

先日、これを実現するための手法である「「LEGO® SERIOUS PLAY® メソッドと教材を活用したワークショップ」を開催するための認定ファシリテーターになる研修に参加してきました。まる4日間、朝から晩まで実践を含めた学習をする結構ハードなものでしたが、非常に学びが深いものでした。

チームのビジョンをつくるというワークでは、それぞれが大事にしている価値観をLEGOブロックの作品をつくることで表現します。お互いが「作品」を通じて会話することで、普段ではわからないその人の考え方に深く触れることができます。用意されているブロックには限りがありますので、なんらかの「見立て」をして表現せざるを得ません。一見なんだこれ?と思うものでも「この赤いブロックにはどういう意味があるんですか?」などと尋ねることで、「これは情熱を表しています」という回答が引き出せたりします。その人自身にフォーカスすると恥ずかしかったりうまく言語化できないようなことでも、LEGOブロックという媒体を介することで徐々に明らかになっていく。そのプロセスが重要だと感じました。

中央にあるチームで大事にしたいことの周りに、関連する個々人の思いを表現した作品を並べていきます。そして、それらがどのように関連しているのかを線としてつないでいきます。関連が近いものは近く置き、そうでないものは遠くに配置する。そのようにして互いの思いがどんどん可視化されていきます。言葉でうまく表現できないことでも、とりあえず手を動かしてブロックで表現してみる。なるほど、LEGOのポテンシャルはこういうところにあるのかと気付かされます。

このようなワークを通じて共有された思いを元に、チームとして大事にすべき価値観を作品と共に言語化してみます。上の写真はわたしのものですが、上に幸せが集まっている様子。それをチームが支えているような表現を試みました。お互いの顔が向き合っているところもポイントです。そうしてそれぞれの思いを並べた後に投票し、チームとしてどれを大事にすべきかを明らかにしました。

4日間を通じて様々なパターンのワークショップの運営方法を学びました。自身のリーダーとしての役割、また社外アドバイザーや取締役として企業運営に関わる立場として、このワークは非常に実戦でも役立つと確信を深めました。今後は自分がファシリテーターとして活用し、様々な組織の才能と情熱を解き放つお手伝いができたらなと思っています。

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※ タイトルおよび記事中の画像は筆者撮影。

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