ボクが「さん付け」を徹底するようにした理由。
みなさんこんにちは、澤です。
前回の記事も、とてもたくさんの方に読んでいただいてうれしいです!
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まずはこの記事。
こんなことがニュースになることも興味深いのですが、日本の社会に大いなる悪影響を与えているのも、この「呼び方問題」ではないかと思っております。
呼び方一つで上下関係が生まれるのは、先進諸国の中では日本独特のカルチャーなんじゃないかな。
いろんな国の同僚に聞いたけど、呼び方にはそれほどバリエーションがあるわけではなさそうだったし。
ボクは1993年にバリバリの日本企業に新卒入社しました。
当時のマネージャーや先輩方は、ボクを「澤くん」と呼んでた記憶があります。
まぁ、そんなもんなのかなぁと思っていました。
でも、注意深く観察すると、この「澤くん」と呼ぶ人たちの一部には、どうやら「自分が上であることを殊更に強調したがっている」というタイプが紛れていることに気がつきました。
日本企業の狭い付き合いの中でうまくやっていくためには、このような上下関係を受け入れるのも生存戦略としては必要なのかなぁ・・・とぼんやり思っていましたが、何年か経つと、「澤くん」と呼ぶかつ仕事ができない人たちの存在が、かなり疎ましいものに感じるようになりました。
これはこれで生意気すぎる思考だと思うんですけど、元々体育会的上下関係が大嫌いな人間としては、「社会人なんだから実力で上下が測られるべきだろう」とか思ってたんですよね。
自分だって大して仕事できないくせにw
その後1997年にマイクロソフトに転職して、それこそ超実力主義の世界を味わうことになりました。
入社年次や社歴はほぼ関係なく、リスペクトされるのは成果だけというわかりやすい構造でした。
これは正直、ボクの思考には快適でした。
実のところ、あまりにも実力がなさすぎて、最初の2年くらいは居心地悪かったんですけどね。
ただ、2000年あたりから、自分の得意分野が活かせる仕事が増え、それが大きなムーブメントになるという幸運に恵まれて、ボクの社内での立場は大きく向上しました。
その時に、自分の中で一つ決めたルールが「誰とでもフラットに接すること」でした。
2006年あたりから、新入社員のメンターをしたりマネージャーになったりしたのですが、「フラットに接する」は徹底したつもりです。
その中で最も重視したのが、相手が誰であれ「さん付け」で呼ぶことでした。
これ、実は同僚の一人が「相手によって呼び方を変えるの面倒だから、誰にでもさん付けする」って話していたのを聞いて、「その感覚いいなぁ」と思ったことがきっかけでした。
その前から「君付け」や「呼び捨て」はしていなかったのですが、「さん付け」を徹底することにしたのは、「呼び方のために脳みそを使わない」という合理的判断でした。
呼び方を変えると、他の人との対応に差が生まれる感覚があります。
実際には、極めて少数ではありますが「くん」や「ちゃん」で呼んでいる相手もいます。
ただこれは、家族同然くらいの距離感で、「さん」で呼ぶ方がおかしい関係性の相手の時だけです。
でも、そんな相手はほとんどいません。
ボクは中学生以上なら、基本的に全員「さん」で呼ぶことにしてます。
その方が、脳は楽できますからね。
一度「さん」で呼ぶことが定着すると、相手によって切り替えるのは本当にアホらしいと感じます。
トップ画像は、かわいい武蔵野大学の学生さんたち。
もちろん全員「さん」で呼ばせてもらってます。
自分より年下は本能的に「くん」で呼んだり呼び捨てにしたりする人は今後もいるでしょうね。
そして、そのようなカルチャーは今後も日本には残り続けるのでしょう。
まぁ好きにすりゃいいとは思いますけど、いちいち上下つけて呼び方変えるの、面倒に思わないのかなぁ・・・それでもなお、自分を上に見せたいってことなのかなぁ・・・なんて意地悪な気持ちになったりします。
なお、高校や大学の同級生以外でボクを「澤くん」と呼んでもいいと思っている相手は、30年の付き合いになる空手の師匠だけです。
さすがに師匠は一生尊敬することにしてますからね。
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