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バイリンガル教育とは?3年目の現在地

こんにちは、ミノ(@mino3megu3)です。「英語の早期教育が重要」と言われる一方で、「何から始めればいいのか分からない」と悩むパパやママも多いと思います。

私もその一人でした。「英語の早期教育は大切」でも「AIが当たり前となるであろう、英語教育はどこまで必要か」ということを考えながら、0歳の時からバイリンガル教育を意識してきました。

しかし、3年経った今、3歳の息子はネイティブのように英語を話すわけではありません(笑)。ただ、楽しそうに英語に触れてくれています。そして私は心からそれでいいと思えています。

このnoteでは、「これをやればバイリンガルになれました」という成果を報告するものではありません。我が家の試行錯誤の記録を【前半】で年齢別にまとめ、【後半】で3年間の学びを振り返っています。

バイリンガル教育に興味はあるけれど何から始めたらいいのかわからないという方々に、同じ時代に子育てをする仲間として、こうした事例もあるよとお伝えできると嬉しいです。


バイリンガル教育は、協働作業のためのスキル

バイリンガル教育が必要だと強く感じた理由は、出産後の病室で見たニュースがきっかけでした。2020年の冬に息子を出産し、その後、毎日のように世界中で起きているコロナ危機についてのニュースを見ていました。世界中で困難な状況が起きている。息子を抱きながら大きな胸騒ぎを感じていました。

一方でテレビの向こうでは、世界中の科学者や医師が課題を持ち合い、文献や仮説を共有して、この脅威に挑もうとしている様子も報道されていました。日本の科学者も参加していましたが、彼らもネイティブ同様に、英語で意見を交換していました。その光景を見ながら、地球規模の課題に立ち向かうためには「コラボレーションのための英語力」が必要だという強い感覚を持ちました。

将来、テクノロジーの進化により世界の境界がより曖昧になります。その時に日本に住んでいても、世界の知識にアクセスし、協働できる能力が必要になる。このような思いから、この子のためにバイリンガル教育が必要だと考えるようになりました。


「バイリンガル教育をしよう」そう決めてから3年後の現在地


そして、3歳になった息子は、バイリンガルに育ったかどうかというと、なんとも言えない結果になっています(笑)

日本語では、3単語以上を使って自分の意思を上手に伝えることができるようになりました。「晴れたからボールで遊びに行こう」「ご飯じゃなくて、うどんが食べたい」といった風にです。

一方、英語については、日本語ほど多くの単語を使って会話することはありません。時々英語で話しかけると、「This one, please(これ、ちょうだい)」といった短いフレーズや、「Blue, Orange」といった単語が出てきます。しかし、好きなアニメである「カーズ」などを英語で楽しそうに見ています。私は息子の3歳までのバイリンガル教育の進み具合を別のnoteにまとめていますので、そちらをご覧ください。

現在、息子がネイティブのように2つの言語を操る状態ではありませんが、私はこれで十分だと感じています。

ネイティブの子みたいに話せなくてもいい


息子が今、英語が同年代のネイティブのように話せなくても十分だと思えるようになった出来事がありました。それは、保育園に息子を迎えに行ったときのことです。その日、子どもたちの間で「Yakky:やっきー」(英訳:きたない・気持ちわるい)という言葉が流行っていました。

子供たちは、鳥のフンや嫌いなピーマンなど、嫌なものや気持ち悪いものを見つけると、「ヤッキー!」「ヤッキー!」と言って楽しそうに騒いでいました。

その日の夜、息子は家でもその言葉を使ってみたいと思ったのか、「ママ・ノーズ、ヤッキー!」と私の鼻をつまみながら、笑い始めました。

私は自分の鼻がそんなに汚くないっ!と反抗。
その様子を見ていた夫は大爆笑し、息子もケラケラお腹を抱えて、大喜び。

この光景を見ながら、息子が外国人のお友達が話していた単語を理解し、自らで使い始めたこと。

そして家で使ってみても面白いだろうと考えて、自分で文章をつくって使い始めたことに感動しました。

競争のためではなく、共創のための英語を

日本経済新聞では日本の英語教育の改善がなされていないことを懸念する記事が書かれていました。そしてその記事は、「世界との競争を勝ち抜く人材の育成」のために必要だと、締めくくられています。

私は、最後のこの意見には、異を唱えたいと思います。英語は、競争のための道具ではなく、共創のための道具だと思うのです。

勝者と敗者を決めるためのツールではなく、より良い未来を築くために、周りと冗談を言い合ったり、共感したりするためのツールであると考え、子どもたちに接してほしいなと思います。

「ママの鼻、ヤッキー」と言った息子が家の中でウケを取ろうと思って英語を使ってくれたならば、それは私たちが臨んだ「共創」を経験できる一場面だと思います。


近い将来、確実にAIによる翻訳が増えます。その中で、完璧な英単語のフレーズや、発音は、テクノロジーを上手く使えればいいと思います。

一方で、自分自身や社会をより楽しくするツールとして「冗談を言ってみようかな?」「失敗するかもしれないけど、やってみようかな」とトライ&エラーをしながら楽しんで成長していくことは人間にしかできないと思っています。

息子には、英語を自分が好きなことを深めるため、友人と遊ぶため、そして社会を楽しむためのツールとして、身近に感じ続けてほしいと思っています。3年間の経験を振り返りながら、私にとって「バイリンガル環境」とは、「楽しく学び続けるための環境づくり」だと思っています。

テストで高得点を取るための英語ではなく、自分自身や周りの世界を豊かに楽しくするための英語を学ぶことが、バイリンガル教育と定義し、これからも子供と一緒に学んでいきたいと考えています。



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