仕事はプロジェクト単位?時間単位?働き方休み方の多様性
こんにちは!KATALOKoooの翠川です。最近は、ECの仕事にとどまらずブランドの運営とマネージメントの相談役をしています。マネージメント時に共に働く人材が、仕事をどう捉えている可能性があるのかを知らないと温度感にズレが生まれ問題が一向に解決しません。
働き方は休み方、仕事と生活のバランスは昨今多様性が生まれ人それぞれです。とても久しぶりの投稿になってしまいましたがCOMEMOからのお題、
に答えてみました。
導入が進みつつある週休3日制についてどう思いますか。自分の会社に導入されたら良いと考えますか?
会社単位/プロジェクト単位/時間単位、人によって単位が違う
みなさんは仕事をどの単位で捉えていますか?
私は自分自身はプロジェクト単位の報酬制からはじまり、自分事業もその中のいくつかであるスタイルになって久しいのですが、「プロジェクトを同時進行で複数持って報酬を得る」のと「時間単位で人の仕事を手伝い報酬を得ながら、副業で自分の仕事をする」のって仕事に対する捉え方として全く違います。
最近、副業推進やSNSの進化により「個」での活動が容易にできるようになった流れからか、仕事の捉え方が、会社単位→プロジェクト単位→時間単位と変化していると気がつきました。世代別の変化といえるのか、注目しています。
同世代のアートディレクターがあるときアシスタントに「パワハラです」といわれた。アートディレクターとしては、アシスタントの実績になりそうな仕事のつもりで一緒に走りまわり、お互いがより良いものにしたくて当たり前と思っていたが、当人は後者の感覚で「人の仕事の手伝い」だから早く終わらせて自分の仕事に時間を割きたいから帰らせてください、と思っていたという話。
また、別の同世代のマネージャーが、社長から自分が学んだように、部下たちが一切学んでくれずモチベーションが不明とぼやいていた。これは、マネージャーは会社単位(入社した会社が仕事の全て)と捉えている中、部下たちそれぞれ、プロジェクト単位もしくは時間単位で捉えているから温度感がまったく合わない、という話。
上記のような例は、時代的な変化も起きているし、人それぞれが経験の中で当たり前になった常識として存在し(コロナ禍でなかなか考えの異なる種の人と意見交換する機会もなく)大きなすれ違いを生む可能性があるので気をつけたいところ。
雇う側と雇われる側にはさらに分断が起きる
正直経営者本人は、規模に関わらず制度として週休が2日でも3日でも、その休み期間まったく経営について考えない=仕事をしないことはないはずです。その間、立場上仕事のことを全て忘れられる日数が、大半の人が1/7増えるというのは、分断は進み経営者の孤独は深まるだろうと思います。
が同時に、雇う側が都合のいいように制度決めることになる、とも言えます。週休3日になる分給与を減らすのであれば人件費削減、給与を減らさず1日分を出勤日に追加する形であれば結果を出すよう圧力がかかることは必然的でしょう。
制度がまだ決まりきっていない現段階で、自分にとってベストな働き方についての熟考は必須ですね。
休んだことで仕事が捗ったという経験はありますか。それはどんな場合でしょうか?
休んだ想定の時短勤務
32歳で長女が生まれてから、8年間時短勤務のような感覚で仕事の時間を持っています。集中して仕事ができるのは9:00-16:30のみ。会社員時代からすると考えられないですが、逆に優先順位をつけるスキルと、手放す意識、完璧主義の緩和を身につけました。今現在長女が8歳、次男は3歳なので、18-26(翌2)時の8時間はほぼ仕事ができません。2-4時にふと目が覚めて返信したりするので、寝てない人と思われるけど寝てます。
公式は、
働く時間数
×
時間が限定されることで逆に捗る 短期的な係数A
心身の健康は得られる 長期的な係数B
とでも言えるでしょうか。
合計時間は減るので、売上の伸び率は穏やかになる のを中期的な係C
として見たいです。
例えば
会社員時代
9時間勤務+自主残業3時間
A×80%
B×-10%
8.64時間/日
C172時間/月
子どもを持ってから
7時間勤務+残業1時間(夜中)
A×105%
B×2%
8.56時間/日
C171時間/月
みたいな感じです。
先日、出張で宮古島にいったのですが、夫婦で仕事だったため、必然的に子どもたちも連れて行きました。
ここでも上記のようなことが起こっていたので、この係数を使って考えると、ワーケーションを年間に何回入れると良いかは試算できるような。
4時間勤務
A×110%
B×+20%
5.28時間/日
C105時間/月
これずっと続けるのは、明らかにまずいですね。
2月に保育園が休園になり、実家に長女を連れて帰り、母に娘のケアをお願いしたら私のケアまですべてしてくれ、7時から25時まで仕事だけしていれば良い数日を過ごしましたが、体が死にました。
16時間勤務
A×105%←時短時と同じ精度で倍働く
B×-40%
10.08時間/日
C201.6時間/月
身体はガチガチ、目があかなくなるなどの身体疲労、時間が増えたことで自分が手を動かす時間増やして良い錯覚がしばらく治らず、いいことなかったです。
さらに言うと、
こういうこともあるので、結果論でしかないのかもしれません。
あなたにとって休みとはなんでしょうか?仕事との関係でどのように位置づけられているものですか?
週休3日制になると保育園はどうなる?
私自身、休みは「まわりの人が休んでいる期間」。例えば、今取引先と持っているSlackやChatworkは土日はほぼ動かなくなるので、その対応がなくなるのである程度自分のことができる時間になります。多くの取引先が週休3日制になって月曜日か金曜日のどちらかが固定休みになる、わけでなければ実質変わらないでしょう。
また、端的に言うと休みとは「保育園(または学童)が休みの期間」です。週休3日制に関して話が進むと、保育園なんかはどうなってしまうのか…現実的にとても気になります。
「お休みであれば自宅保育」が絶対ルールなので、それを希望するご家庭はもちろん良いと思うのですが、うちは保育園は仕事をする上でのパートナーだと思っているので、「もう1日休ませる」のが必須になるのはさすがに先ほどのCが激減します。
あと4年ある保育期間で変化はないと思いますが、、そのあたりは柔軟にして良い決まりにしないと、働きながらの子育てがまたむずかしくなる要因になりかねないですね。
週休3日制には、働き方の多様性に対応できるよう、それぞれがしっかりベストが何か熟考されたし、というスタンスですが、未解決な箇所はありそう。マネージメントのトライアンドエラーを続けたいと思います。