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ゆるいブラック企業に若手の成長第一主義を提案したい

こんにちは。リデザインワークの林です。
ホワイト企業が”ゆるいブラック”と化す理由という下記の記事で、5000を超えるコメントがつく盛り上がりを見せています。

「大卒新入社員の1割は、入社1年目で離職している」ことが分かる。そして、そのあまりにも性急な離職の理由として、最近浮上しているのが、職場での成長の機会がないことなのだ。一方で多くの会社が、働き方改革で若手社員を大切に扱い、「ホワイト企業」であろうと努めている。そうした職場環境の中で“お客様扱い”が続き、成長につながる負荷の高い仕事に恵まれず、失望して離職していく。

極端に過重な仕事を押し付けたり、理不尽な叱責を行ったりするのは論外だが、「ブラック企業」「パワハラ」などと評されるのを恐れて、若手社員への仕事の割り振りや指導を必要以上にためらうケースが少なくない。

 一見してホワイト企業のように思えるのだが、識学の安藤社長は「働きたい若者から成長する機会を奪う、『ゆるいブラック企業』に陥っているのです」

記事の中で取り上げられている事例が、ホワイトな会社/職場から、休日出勤も厭わない働き方を望み、激務のコンサルティング会社に転職した人になっているので、書き込まれているコメントも、
「休日出勤までさせるのはいかがなものか」「長時間労働が良いわけではない」「雑用にも価値がある」とか、「2~3年はやるべき」とか、
少し議論も論点がずれています。

新人に責任のあるやり甲斐のある仕事が割り当てられないという話と、長時間残業や休日出勤させないという話は別であり、本質は、本人の成長につながる、仕事を思い切って任せられているか?ということがポイントであり、雑用的な業務の是非や、長時間労働の是非の話ではありません。

労働時間については、人によって考え方が違いますし、人それぞれで良いと思います。しかし、これから生産年齢人口が劇的に減っていき、高齢化する中で、若者が成長し、活躍する社会にしていくことは、働く若者個人の視点でも、社会全体の視点でもとても重要です。

そして、これは僕の肌感感覚ですが、社会人3年目までの活躍や仕事の仕方はその後の活躍に影響がとても大きいと思っています。
新社会人3年間は、仕事人としてのゴールデンエイジだと思っています。

マネジメントも、あまり大変な仕事を渡したら辞めてしまうのではないか?厳しいフィードバックをすると辞めてしまうのではないかということで、比較的簡単な仕事、気になっても指摘しないというマネジメントになってしまっているかもしれません。

若手含めて人を育てるために、マネジメントの転換が必要だと思います。
特に伝えたいのは、新社会人の教育は、手取り足取り教えてあげることや研修もあると思いますが、やっぱり一番は、「思い切って仕事の機会を与えること。これ以上の教育はない」だと思っています。

そして、思い切って与えた仕事の機会を通じて学びを最大化できるように、良い点や課題も含めて、しっかりとフィードバックや対話を重ねていくこと。これがマネジメントに求められる役割だと思います。そして、どんどん自分の仕事を後輩に任せていき、自分自身も新たな仕事への挑戦機会を手に入れていきましょう!
このループが回らないと、企業成長も個人の成長も、給与の拡大も実現出来ないのですから。

成長出来ないと、10年後、50年後残っているか、どのような業績になっているかわからない会社に縛られることになります。

また、雇用を守るのが会社の使命だった時代はもう終わっています。成長事業や産業を作れないのであれば、そこに人を縛るのではなくて、新しい産業や付加価値の高い領域にどんどん人を出していくことが会社の使命になっていくことに変わっています。

どんどん優秀な人材を自社から出さないためにも、今後日本の人口が減っていくシュリンクマーケットの中で、いかに付加価値の高い領域や成長産業に軸足を移していけるか、グローバルに展開していけるかの挑戦をしていく必要があります。そして、そのような挑戦にこそ、若手に思い切って任せてみるのはいかがでしょうか?

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