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「#エコ消費」企業のこんな取り組みを評価します

日本経済新聞編集委員の大岩佐和子です。廃プラスチック問題をきっかけに、日本でも地球環境に配慮した消費が広がっています。エコ消費と聞いて何を思うか?投稿プラットフォーム「COMECO」で意見を募ってみました。

とくに若い世代が気候変動や社会課題に一段と関心を寄せています。ミレニアル世代でフリーランスの蓑口恵美さんにとって、消費は「共感する世界への投票」。服を買うときはオシャレかどうかだけでなく「今より少し良い未来があってほしい」という思いから環境保全に取り組むブランドを選ぶといいます。

大学生のけんしんさんは「本業で、自らのケイパビリティ(強み)を使って環境問題を解決しようとしている企業を評価したい。そうすることで企業にとっても社会にとっても,最も良い環境対策が生まれるのんではないか」。

エコ消費で真っ先に思い浮かぶのがストローに象徴される脱プラスチックですが、それ以外にもたくさんあります。

ライフプランデザイナーの石野さんは、膨大なコストや資源が使われている現金を使わないキャッシュレスもエコ消費だと捉えます。

流通アナリストの渡辺広明さんは、レジカウンターで販売されるコンビニコーヒーは環境に貢献しているとみます。缶コーヒーを買う人が減り、さらにコンビニコーヒーの容器がプラから紙へと切り替わりつつあるからです。

スウェーデンに「飛び恥」という言葉があるのはご存知でしょうか。二酸化炭素を多く排出する飛行機をなるべく使わずエネルギー効率の良い鉄道を使うという運動です。アクティブビジョンの川端康夫さんによると、欧州の高速鉄道は需要におうじて価格が変動するそうです。「価格に弾力性を持たせ、空室率の高い列車を少なくする」ことがエコの視点で望ましいといいます。

持続可能な社会をめざす上で「不便さを受け入れることも必要ではないか」との意見もありました。だが昔の暮らしに戻るのではありません。技術の進化に伴ってサブスクや食品ロス解決アプリに続く新しいサービスが次々と生まれてくるでしょう。

このほかにも、多くの投稿をいただきありがとうございました。