相手の話を聞く力とマーケティング思考
先日にオードリー・タンさんの思考・習慣からの学びに関してツイートをしました。
ツイートした5つの習慣について抜粋です。
「オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと」という本を読み感銘を受けまして、最近取り入れていることをまとめたものとなります。
最も大事だと感じた「傾聴」の習慣
・8時間の睡眠
・集中するためのポモドーロメソッド
など、自分も取り入れたい!
と皆さんからコメントもいただきましたが…
自分が最も大切にしたいなと感じたのは、
5. 傾聴についてでした。
冒頭に記載したこの部分です。
すぐに判断をくださない
オードリー・タンさんの
・話している相手との向き合い方
・情報との接し方
はマーケティングの仕事に対しても大きなヒントをもらいました。
こちらの記事が興味深かったです。
この考え方は、かなりグサっときました。
自分は、
・ユーザーインタビューをする時
・読書でインプットをする時
も頭の中にある"自分の声"と対話してしまっているな…
と。
LISTENに書かれていることも同じ
以前にLISTENという本を読み、
あ、同じことが書かれていたな…
と思い出し、読み返しています。
知識を振りかざすことと、知性が豊かであることは全くの別物であることを再確認しています。
知性が豊かであることは、
・相手の言葉に耳を傾けたり、
・相手の仕草の裏側にあることを読み取る
といったことにあるのだと思います。
マーケティング思考とは何かを考え直すと、
自分が伝えたいことありきではなく…
他者(顧客)やその先の市場・社会のことを想像すること
です。
聴く力が良い仕事をつくる
マーケティングの仕事と聴く力の関係性を整理すると、
・インタビューで相手の話を聴く
・経営者の話を聴く
・メンバーの話を聴く
など、聴く力が求められるシーンはたくさんあります。
しかし、
何を持ってよく聴くことができているのか?
は曖昧です。
曖昧なので、とりあえず聴いているフリになりやすい。
オードリー・タンさんの聴く姿勢からの学びをまとめると、
1. 相手の話を遮らない
2. 自分の頭の中にあるものは、一旦置いて相手の話を聴く
3. 話を聞き終わってから自然に出た答えを話す
この3つは、マーケティングの仕事でも意識していきたいと思っています。
台湾のデジタル変革と"聞く力"
言葉だけが一人歩きしやすい「DX」。
台湾は、オードリー・タンさんが主導し、デジタル変革の成功事例として語られることが多くあります。
2020年の記事ですが、オードリー・タンさんが市民ハッカーと協働してデジタル推進を進めている様子が紹介されています。
台湾のデジタルを活用したコロナ対策は、世界の成功事例として認められ、広がったわけです。
コロナ対策以外にも、台湾のデジタル民主主義の考え方は注目を集めています。
その背景でオードリー・タンさんが何をやっているのでしょうか?
調べてみると、
やはり丁寧に人の話を聞いているのです。
・毎週決まった曜日に、行政院近くにある「社会イノベーションラボ」という施設に足を運び、市民との交流を行う
・小中学生から90歳ぐらいのお年寄りまで、多くの市民とおしゃべりを通じて、社会のことを理解する
デジタルの前に、
「人を理解する」
「そのために人の話を聴く」
この重要性を改めて感じています。
オードリー・タンさんは、天才だと紹介されることが多いです。
生い立ちや仕事の実績などを知れば知るほど本当に天才なのだと思いますが…
自分たちも真似られること、真似するべきことがあると感じています。
その一つが、本日に紹介した傾聴(相手の話に耳を傾ける姿勢)であり、広く捉えると情報との接し方です。
素敵な本に出会えたことに感謝です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
まずは、日常生活の中で他者の話を聴く態度から正していきたいと思っています。
参考
マーケティング調査と聞く力との関係は、下記のユーザーインタビューで相手と向き合う姿勢について書いた記事も参考になるかもしれません。