見出し画像

自己満になってない?スタートアップが意識したい、コーポレートサイト3つのポイント

事業をスタートする際に、ぜひ用意しておきたいコーポレートサイト。

せっかくなら洗練されたデザインや、コンセプトに合ったものを作りたいところですが、ついデザイナー任せになっていたり、既存のテンプレートを微調整するだけに留まっていたりする方もいるのではないでしょうか。

今回は、先日コーポレートサイトをリニューアルしたぼくわたの事例をふまえ、スタートアップがコーポレートサイトを作る際に意識すべきポイントについてお話しします。

ぼくわたのコーポレートサイトをリニューアルしました!

先日、ぼくわたのコーポレートサイトをリニューアルしました。

デザインを担当したのは、これを機にぼくわたにジョインしたWebデザイナーのおおはし えりなさん!ディレクションはお嬢が担当してくれました。

ぼくわたのビジョンである「自分らしさを咲かせる」を全体のデザインに落とし込み、テーマカラーであるオレンジ色の花を中心として、個性豊かなメンバーや多彩な企画を表す色とりどりの花がページ内に散りばめられています。

「僕と私」がぼくわたカラーであるオレンジの花(企画やプロモーション)を育て上げているトップページ
ユニークな会社だからこそ、お花のデザインはあえて統一せずぼくわたの個性豊かなイメージを反映

この事例をもとに、ホームページを作る際に意識すべきポイントを整理してみました。

①相手目線でのデザインや情報設計を意識する

ぼくわたは、初めてお話しをする企業さんや、ぼくわたにエントリーしてくれたから「サイトがかわいくてワクワクする」と言っていただけることがあります。

たしかに、コーポレートサイトでありながら、ある意味ビジネスっぽくない親しみやすさがありますよね。(僕は今回のデザインを初めて見たとき、ファッションやカルチャーの要素を感じました)

必要な情報が網羅されていることはもちろんですが、「ワクワク感」や見ていて楽しいデザインであることは、とても大切だと考えています。コーポレートサイトの最大の目的は「自分たちのことを知ってもらう」ことであり、それにはユーザーが「見たくなる」要素が重要となるからです。

ちなみに、ホームページ作りにおいてありがちな悪い例は下記の3つだと思っています。

「とりあえず」作成した
・デザイン性やアイデアを優先しすぎて、どこに何があるのか分かりにくい
情報を入れ込みすぎている

このような「自己満足」なコーポレートサイトだと、ユーザーがすぐに離脱してしまいますし、逆に企業イメージが低下してしまう可能性もあります。

コーポレートサイトがユーザーフレンドリーでないということは、実際の仕事の進め方やアウトプットの質などが懸念されることにも繋がります。

そういった意味でも、コーポレートサイトを作る際は、ユーザーのことを考える必要があるわけです。

②会社の「いま」を正しく適切に伝える

さらに、コーポレートサイトで今の自分たちの姿を正しく表現できているかも重要です。

具体的には、「情報が最新になっているか」「ニュースが定期的に更新されているか」など、定期的にコーポレートサイトを通じて今の会社の状態を伝えること。そのために、誰でも更新しやすいシステムを導入することも大切ですが、僕はコンセプトやデザインにおいても定期的な見直しが必要だと考えています。

今回、コーポレートサイトをリニューアルすることになったきっかけは、僕たちZ世代の多くが社会人となり、世の中を動かす一員として活躍する年代となったことにあります。

実は、以前ぼくわたのコーポレートサイトは「学校」をコンセプトとしていました。当時はぼくわたがターゲットとする「同世代(=Z世代)」の多くが学生だったため、このコンセプトでも問題なかったのですが、あれから時間が経ち、同世代の成長に合わせたデザインに変更したいと思ったのです。

また、最近のぼくわたにはZ世代だけでなく、ミレニアル世代やさらにその上の世代の方もジョインしています。

これからはより世代や背景を問わず、幅広い仲間たちと出会いたい。そんな想いからも、フラットなデザインに仕上げました。

他にも、事業部の再編成やグローバル化における英語発信の強化など、さまざまなぼくわたの変化に伴って、今回のリニューアルは行われました。会社が成長するにつれて方針が変わることはよくありますが、そのなかでブランディングとデザインを統一していくことも、コーポレートサイトにおいては重要です。

ぼくわたの経営方針の参考である、フィンランドのデザインを踏襲

ちなみに、今回のデザインは、全体的に北欧テイストとなっています。

僕のnoteをよくご覧になっている方ならご存知かもしれませんが、ぼくわたはフィンランドを参考にさまざまな制度設計をしています。

幸福度の高いフィンランドのワークライフバランスやウェルビーイングを重視した価値観を、これからも取り入れていきたい。自分らしい生き方を実践できる会社でありたい。そんな想いから、ホームページにも北欧らしい配色が取り入れられました。

ブランディングをデザインに落とし込む方法の1つとして、よければ参考にしてみてください。

▼ブランディング×デザインを学ぶなら、こちらの記事も参考になります!

③最速で最高のホームページを。これまでに作成してきたコンテンツを活用

今回のリニューアルで特に力を入れたのは「採用情報」ですが、このページにはこれまでぼくわたが作成してきたクリエイティブやコンテンツが大活躍しました。

例えばメンバー紹介のセクションには、普段の仕事や働き方に関するインタビューを全員分掲載。数名のインタビューを掲載している会社は多いと思いますが、全員分のインタビューを掲載しているところはあまりないのではないでしょうか。

全員分のインタビューを載せることは「ぼくわたで働く自分」を想像しやすくなるだけでなく、希望する職種の仕事内容がより分かりやすくなったり、一緒に働く仲間がどんな人なのか分かったりと、メリットが大きいと思います。

また、コーポレートサイトに直接記載するのは最低限の採用フローに留め、詳細は埋め込んだ採用資料を見てもらうような構成にしています。これまでに作成してきたものを活用し、文字量は最小限にすることで、より見やすいページが完成しました。

一から膨大な量のテキストを作成したり、情報を集約したりするのは時間がかかるもの。無駄な時間をかけることなく、わかりやすいコーポレートサイトを作れるのも大きなメリットです。これまで他のSNSで発信してきた情報も、ぜひ見返してみてください。

***

設立したばかりのスタートアップでは、特に営業や案件の進行に気がとられ、サイト制作にかける時間と脳のリソースが少なくなりがちだと思います。

しかし、コーポレートサイトは企業の「顔」。良い企業ページを作るなど、会社の発信に力を入れることは人が自然と集まり「営業しなくても良い会社」を作ることに繋がるため、後回しにしたり中途半端に作ったりせず、ぜひ自分たちらしいものを作ってみていただきたいです。

今回の記事が、これからホームページを制作・リニューアルしようと考えている方の参考になれば幸いです!

他にも、このnoteではZ世代経営者の僕がZ世代の最新事情やZ世代のマーケティング会社「僕と私と株式会社」を経営するなかで感じたこと、ビジネスハックなどを発信しています。

「フルリモート・フルフレックスな会社の裏側を覗いてみたい!」
「Z世代についてよく知りたい」

という方はぜひフォローしてもらえると嬉しいです。スキやコメントもぜひお願いします!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。他にもこんな記事を書いているので、ご覧いただけたら嬉しいです!

※このnoteは個人の見解です。

今瀧健登について

今瀧健登 / Imataki Kent(Twitter:@k_hanarida)
僕と私と株式会社 代表取締役 
日経COMEMO キーオピニオンリーダー
一般社団法人Z世代 代表

SNSネイティブ世代(Z世代)への企画・デジタルマーケティングを専門とするZ世代の企画屋。ハッピーな共感をフックに購買行動に繋げる「エモマーケティング」を提唱し、さまざまな企業・行政とタッグを組んでワンストップ・プロモーションを展開する。プロデュースしたアカウントやサービスは多くのZ世代の支持を集めている。

「NewsPicks」や「日経クロストレンド」など、個人としても多数のメディアに出演。著書に『エモ消費』『Z世代マーケティング見るだけノート』など。X(旧Twitter):@k_hanarida

日経COMEMOではZ目線でnoteを綴り、日経クロストレンドでは、「今瀧健登のZ世代マーケティング」を連載中。


いいなと思ったら応援しよう!

今瀧健登 / Z世代の企画屋
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 いただいたサポートは本を買って読みたいと思います。