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「化粧」や「ファッション」の「ジョブ」は? #会えない時代になぜ装う

2020年上期には「Zoom映え」「上半身映え・上半身力」なんてワードも生まれましたが。今回のCOMEMOのお題はこちら。

化粧の歴史なんかのリンクを貼って語る」なんてのは、野暮だと思うので、あえてしませんw

化粧品・ファッションの役割は、引用元のCOMEMO noteにある通り、「自己実現の充足」と「他者からの承認欲求」の側面が、同時にあります。

「おしゃれでいたい」「おしゃれだと思われたい」は、「極めて自己中心的な充足」と同時に、「評価は他者からされる」非対称性がある。「奇抜なファッションをすること」は、「多くの他者からの評価や理解」を得ないことがある。「多く」や「他者の評価」は、なくてもよい場合も。

ブロードバンドのおかけで、自宅からの映像付きの会議が当たり前になった。しかし、私の友人の企業では「社内Zoom会議のカメラはOFFというルールが生まれた」という例を聞いた。

カメラがONだと、自宅でファッションやコスメで「装う」必要があるからだろう。

ある意味、この企業は「人間とは」の究極の境地にたどり着いているのかもしれない。人の外見や年次で判断しない。本質的な能力でジャッジするのであろう。Zoom会議や飲み会の経験がある方は、わかるかもしれないが、複数人の「Zoom」でカメラなしで行う時の難しさ。「画面があることで、しゃべりたそうな顔をしている」ことが察したりすることができるが、それがない。本当にフラットな組織なんだろう。

こうなると「カメラなしZoom会議を制する能力」が、社会人としての能力評価軸になってくる時代がきているのかも。ファシリテート、発言のタイミング。従来までの会議や打ち合わせのスキルとは、まったく別物である。

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Beforeコロナの時代の「化粧」や「ファッション」の「ジョブ」は、「自己実現の充足」と「他者からの承認欲求」だった。(もちろん身体の保全という機能的役割もあることは、ここでは割愛)

他者からの承認欲求」について。「他者に与える情報」の非対称性が、化粧やファッションには潜在的に潜んでいることを、みなさんは意識しているであろうか。

先週、Zoom会議でのファッションやコスメについて覚えているであろうか。いや、Zoom会議だけでなく、リアルでの打ち合わせでもいい。

他人のファッションやコスメなど、覚えていないのである。(あれ?私だけ?)

しかし、リアルであることは少ないないけど、SNSで日常的に双方向コミュニケーションしている方々とは、その方のインサイトが可視化されているので、たまに会う(リアルでもZoomでも)だけでも、覚えているものである。

自己表現の場が、「マスク」によって拡張している。(リップの色やブランドは覚えてないけど、マスクの特色や、その話題をしたことは覚えている。)

市場が産まれている。

「下着」のように、エッセンシャルな(生活に必要不可欠な)ファッションアイテムであるポジションであると同時に、自己表現の場として、コスメ的役割も果たしている。

会う時に装う」のに、欠かせないアイテムとなっている。

効能として、コスメでは果たせなかった「他者へ与える情報」をも内包しながら。

*ちなみにファッションブランドから発売されているマスクは、本来のマスクの役割(防疫)を果たしていない可能性もあるのでご注意を。

ちなみに女性だけでなく、男性も、新たな市場ができつつあるようである。

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冒頭の「会議でのカメラオフ」の例に話を戻すが、「自分とは何者か」という哲学的なイシューも内包しているように思う。

「リアルの自分自身」や、「リアルで他者から見えられている自分」は、「自分ではない」という自己認識。自分自身は、スマホのアプリの中に作られた虚像。いや、虚像ではなく、それが、リアル。

先日の私のnoteにも記載したが、「メタバース」という境地・概念。映画「マトリックス」「アバター」「レディ・プレイヤー1」などが具体例にあがり、昨今では、「フォートナイト」が事例の筆頭にあがる。

ちなみに余談だが、日経新聞では「メタバース」は、2018年から記事になっていないようである。

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「メタバース」、というと、まだ一般化していないから、まずは「仮想空間シフト」を読むといいかも。

さっそくTweetでは、声が集まってきた。note/comemoでの展開が楽しみな話題である。

#日経COMEMO #会えない時代になぜ装う

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