育成と雇用調整の2軸から4つのパターン/「2つの顔」が鍛える思考力【日経朝刊連動】#出向という選択肢 投稿まとめ
日経COMEMOスタッフの山田です。こんにちは。月2回掲載の日経朝刊「働き方イノベーション」面との連携企画、今回は皆さんからいただいた投稿をご紹介いたします。
こちら12/27(月)日経新聞朝刊の記事です
こちらは12/27(月)日経朝刊記事です。「働きがいはなんですか」シリーズ、今回のテーマは、出向です。
記事ではスタートアップへの出向を通じ、異なる就業文化やスピード感を体感させる取り組みに着手した三菱UFJ銀行の取り組みを紹介しています。銀行を取り巻く環境が厳しい今の時代。働く意義は何か、外から再発見を促す狙いだそうです。
日経COMEMOで「#出向という選択肢」について投稿募集しました
日経COMEMOではこれに関連して、#出向という選択肢、について意見募集しました。
・何らかの形で「出向」をした経験はありますか。あなたは出向により何を得たのか、その時の経験を教えてください。
・出向という制度についてどう考えますか。会社側、社員側双方にとって、どんなメリットがあると思いますか。また、どうしたらうまく活用できると思いますか。
・社員には現在の仕事を続けるほか、転職したり自ら起業するなどの選択肢があると思います。そうした中で「出向」という選択肢をどう考えますか。
こちらは日経朝刊でご紹介した投稿です
今回は皆さんからいただいた投稿のうち、12/27付の働き方イノベーション面では、原田未来さん、碇邦生さんのご意見を紹介しています。
大企業人材のスタートアップへの出向あっせんで170人以上の出向に関わったローンディル代表の原田未来さんは、「出向者は出向元に所属しながら出向先の顔もあるという2つの側面を持つ点が転職と異なる」と指摘します。そして出向によって2つの側面を統合する思考力が強化されるといいます。原田さんは「経済成長か、持続可能性か」といった議論をトレードオフで進めるのではなく、2つを統合できる思考力がいま大いに求められるといい、「出向経験は個人や企業にとって、今後ますます必要な力を鍛える機会になるかもしれない」と期待していました。
大分大学講師の碇邦生さんは、会社員人生の転機となる一大イベント、出向をその目的から4つに分類。特定の専門分野での熟達や専門性の発揮が期待される「プロジェクト型出向」、ゼネラリスト育成を目的としつつ高度な専門性が必要とされる「関連会社経営型出向」などを例示します。碇さんは「ひとことで出向と言っても、その目的によって異なる様相を呈する。意図や目的が伝わっていない出向は組織にとっても従業員にとってもリスクのある意思決定であることを忘れてはいけない」と警鐘を鳴らしていました。
このほかにも、多くの投稿をいただきました。碇さんほか、たくさんの方からご指摘いただきましたが、出向といってもその目的は本当にさまざまですね。私の履歴書などを呼んでいても、出向が転機になったという話はよく聞きます。出向とはそれまでとは違った環境でなにか新しい経験をするチャンスであり、そのチャンスをどう活かすかが出向後の会社人生にも大きく影響してくるのだと思いました。
今回はふだんCOMEMOに書かれていない方からも多く投稿いただきました。みなさんのご投稿、以下、ご紹介します。ぜひご一読ください。
いつも投稿企画にご参加いただきありがとうございます。
次回テーマもちかく意見募集しますので、こちらもよろしくお願いします!
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