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講談社、電通などが注目する 「マンガ・アニメIPの広告・マーケ活用」の最前線

MintoのCEO 水野です。

X(旧Twitter)、TikTok、YouTubeなどのSNS上での広告で、流行りのマンガから懐かしのアニメまで、見る機会が増えたと思いませんか?

今回のコラムでは、SNS広告でマンガ・アニメIPタイアップが活発になっている背景や事例など最新情報をまとめていきたいと思います。

大手出版社は自社マンガ作品のマーケ利用を積極推進

数ヶ月前にも、記事を書いたのですが、大手出版社は、自社のマンガ作品の広告・マーケティング利用を積極的に推進しています。

講談社は、マンガ、ファンマーケティング、データドリブンによって課題解決を目指す「マーケティング情報コンシェルジュサイト」のC-stationを運営しています。

小学館は、AD POCKETという小学館メディア/サービスの広告情報発信サイトを運営していて、その中の"マンガIPチャンネル"でマンガIPの活用事例などを情報発信しています。

集英社も、集英社アドナビの中で集英社マンガソリューションズとして、マンガ広告メニューや事例を掲載しています。

大手広告代理店によるマンガ・アニメIP活用も

出版社のようなIPホルダー側の動きだけでなく、広告主側の大手広告代理店でもマンガ・アニメIP活用への動きがあります。

電通は、2023年1月からマンガ・アニメ領域における統合的なソリューションを開発・提供する社内横断組織「Manga Anime Growth Partners」を発足させました。下記の通り、ミッションも掲げています。

同じく、大手広告代理店の博報堂には、コンテンツやIPのマーケティング活用では老舗の「ガリガリ編集部」があります。ガリガリ編集部は、2014年に発足したオタクマーケティング専門のクリエイティブチームで、広告担当者のためのニュースサイト「ガリガリ」も運営しています。日経COMEMOとも連携して動かれてますね。

SNS広告の拡大とマンガ・アニメIPの相性の良さ

広告主(大手広告代理店)側のマンガ・アニメの利用は、増加していますが、その背景には何があるのか、もう少し掘り下げます。

広告主が、マンガ・アニメ活用する目的は、「認知度獲得」「企画を通してのブランドのファン獲得」などがあると思います。

その目的にフィットする、この数年間での変化として、マンガ・アニメがいわゆるオタク層だけでなく、SNSを活用して広く、マス層へもリーチできることが分かってきました。

X(旧Twitter)の公式blogでも、X上に、数多くのトライブ(特定の趣味や関心を共有する集団)がある中で、アイドル・アーティストについで二番目のトライブとして、漫画・アニメが定量的に示されています。熱量・拡散力が高いということです。

https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/marketing/2021/idol-fun-community

実際、Minto社もX(旧Twitter) × マンガ・アニメIPのタイアップを多数関わらせて頂いておりますが、例えば「ホットペッパービューティー」「のだめカンタービレ」のX(旧Twitter)上でのコラボ広告は、実に3万いいねと6,000RTを超える大きな反響がありました。

©️二ノ宮知子/講談社

また、弊社が企画進行で協力した「どん兵衛」とアニメ「範馬刃牙」がコラボしたオリジナルアニメ広告「最強どん兵衛 最強地下CMッッ!」では、公開2日で動画再生回数は230万回を突破。 売上は、動画公開前週比174%増加。オンラインショップでの売上も前月比223%増加し、売上に寄与する結果となっています。

SNSを活用してマンガ・アニメIP活用は大きく広がり、ターゲットユーザーもオタクからマス向けへと広がってきているのが、分かるかと思います。

Mintoは新たなソリューション"キャラバコ"をリリース

このような流れの中で、Minto社では、マンガやアニメ作品とタイアップしたPRコンテンツの企画・制作をサポートするサービス「キャラバコ」を7月21日にリリースしました。

広告主(広告代理店)の方々とお話しすると、マンガ・アニメの活用には興味はあるものの、版元に対しての版権使用料や条件交渉の難しさ、広告と作品のターゲット層のマッチ度の示し方の難しさ、作品の世界観を活かした広告コンテンツの企画・制作の難しさなどで困っているケースが良くあります。

そのソリューションとして「キャラバコ」が、あります。利用企業は、「キャラバコ」を活用することにより、自社のマーケティングの目的にあった漫画・アニメ作品と出会えるだけでなく、当社が持つノウハウを活かしたPRコンテンツの企画・制作のサポートが受けられます。

キャラバコは、現在、サイトを更にアップデートする開発を進めており、広告タイアップにおける広告主と版元の間にある障壁を取り除き、マッチングをより効率的かつ効果的に実現させるためのサービス拡充の準備を進めています。こちらもお楽しみに。

ということで、今回は、SNS広告でのマンガ・アニメIPタイアップが活発化している件について、背景や事例などを徒然と書いてみました!

出版社、広告代理店、スタートアップがそれぞれの立場で、マンガ・アニメ市場の拡大に寄与できるように、もっと盛り上げていきたいですね。

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2022年9月から、日経COMEMOに寄稿を初めて今回で17本目の記事。エンタメを切り口とした独自のコラムを毎月書いていますので、フォローと過去記事のチェックもぜひお願いします。

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