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自己投資のリターン(ROI)をどう考えるか

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

※ 本投稿は日経COMEMOテーマ企画「 #やってよかった自己投資 」への寄稿です。

空前のリスキリングブーム(?)の到来により、大人の学び直しが脚光を浴びています。自身の成長やスキルアップのために今年はちょっと自己投資をしてみようと考えている方もおられるのではないでしょうか。

一歩引いた目で考えてみると、投資と消費とは異なる意味合いがあります。闇雲になにかを始めることは自己消費になる可能性があり、本来実現したいこととは離れてしまうかもしれません(私自身は人生に寄り道は必要だと思っていますが)。

投資であるかぎり、目的と達成期日などのゴールイメージは持っておきたいものです。お金に関する投資を考えてみればわかりやすいと思いますが、100万円を1年で200万円にするのと、10年で200万円にするのとではやるべきことが全く異なります。つまり、投資である以上はROI(投資利益率)、費用対効果を意識すべきだという話です。

ちなみに、私個人がやっている自己投資は、英語と筋トレです。

前者について英語は目的の一部でしかないのですが、40歳になったときに立てた目標「10年でグローバル企業のVPレベルの仕事ができるようになる」ために一番伸ばさなくてはいけないスキルがこれだったからです。39歳まで純ジャパ、海外経験ゼロ、日本企業勤務だった私にとっては大きなジャンプでしたが、やるしかないのでがんばっています。すでに半分(5年)が経過してしまいましたが、現在進行系で苦しみながらもトレーニングを続けています。

筋トレのほうはどうでしょう。最近では低価格のフィットネスクラブも増えてきたので、通い始めたという方もいらっしゃるかもしれません。

低価格帯のフィットネスクラブが勢力を広げている。RIZAPグループが月3000円台の「chocoZAP(ちょこざっぷ)」の展開に本腰を入れ始めるなど、競争が激化。利用者1人あたりの売上高は低下傾向だ。テレワークで運動不足を感じる人が増え、低価格ジムが「タイパ(タイムパフォーマンス)」重視派を取り込んでいる。

日経電子版

ここでも「タイパ」が出てきましたが、増え続ける情報を処理する時間と引き換えに、時間をどう効率良く使うかというのは多くの方にとって気になることでしょう。

個人的な筋トレの理由は、健康です。目的でいうと貯金、ならぬ「貯筋」ということになります。スキルのほうが10年償還のファンドだとすれば、こちらの投資は長期目線での積立に相当するかもしれません。

もちろん、プロポーション維持といった趣味的な要素も多分にあるのですが、本質的な目標はやはり「筋肉が増えるうちにつけておこう」という考え方がベースになっています。人並み以上にベースラインをあげておけば、老化して減少しても平均並みに着地するだろうという予測です。これに関してはリターンの計測が難しいところなのですが、健康寿命に関する研究・データを見る限り、現時点では大きく間違ってはなさそうなので続けていきたいと思っています。

リターンを求めない自己投資はあるのかと問われれば、それは趣味だと認識しています。私が近年始めた趣味として茶道がありますが、リターンを求めているかと言えば「全くない」わけです。ただ、ものを見る目が変化したり、日々の生活や価値観に変化をもたらしたのは事実です。趣味の良いところは投資ではないので「損切り」する必要がないという点です。引き続き、細く長く鍛錬を続けていこうと思います。



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タイトル画像提供:foly / PIXTA(ピクスタ)

#日経COMEMO #NIKKEI #やってよかった自己投資


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