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コロナ禍で大きく"変化"した働き方が"定着"する2023年。

2022年も一気に駆け抜けていこうとしています。

今年の年初はコロナの感染が広がり、まん延防止等重点措置いわゆる"まん防"が要請され、行動が制限されていました。
2022年12月現在も再び感染者数は増えてきておりますが、年初の空気感とは異なる状況になっていると肌で感じます。感染者数が増えても以前の様に大きく行動を制限するのではなく、個々に気を付けながら生活を継続していく流れに変わりました。

生活のあり方、働き方など状況が変化していく中、1年が過ぎ2023年を迎えようとしています。このタイミングで日経COMEMOと日経電子版と連動したお題企画で #2023年の働き方 というテーマで記事募集をしていたので、今回はこれからの働き方について考えてみたいと思います。

ニューノーマルからの移行

コロナ禍に入り、世の中のオンライン化が加速し、仕事も一気にリモートワークに移行していったのが2020年でした。それから間もなく3年が経とうとしています。新しい働き方、生き方は「ニューノーマル」と言われ、我々は急激な変化に対応してきました。そして2023年。村上 臣さんが先日書かれていましたが、ニューノーマルがノーマル化し、これまでニューノーマルにどのように対応するのかという"HOW"の議論から、なぜ新しい働き方を変えるのかという"WHY"の議論に移行すべきタイミングが来ました。

ニューノーマルはノーマルへ。そしてHOWからWHYへ。2023年はそうした考え方の変加が求められる年になるでしょう。

変加が定着する1年に

では具体的にどのような変化が起こるでしょうか。年が変わったからと言って急激に0が1になるというようなことはないでしょう。この数年をかけて少しずつ起きた変加が1つの形として定着する1年になるのでないかと考えています。
この数年の間に働き方に関して起きた変化はなんでしょうか?

個人的に考える大きな変化は以下の4つです。
① オンラインは失礼ではないという価値観の変化
② 成果フォーカスへの変化
③ 時間に縛られない多様な働き方の実現
④ 実際に会うことの価値の見直し

私個人としてはこの4つの変加が定着し、それが"ノーマル"になる1年になると考えています。

① オンラインは失礼ではないという価値観の変化

コロナ禍以前は外部の企業や人との打ち合わせはオフラインで実際に会うことが普通であり、オンラインでの打ち合わせは緊急時や場所がかなり離れている場合に活用するものであり、それ以外の状況ではオフラインでないと失礼である空気感がありました。少なくとも私自身はそう感じていました。

しかしリモートワークが中心の働き方が続く中で、外部の打ち合わせもオンラインがベースとなりました。まん防の要請が解除された後も打ち合わせは引き続きオンラインが基本となっています。オンラインでの打ち合わせは移動時間が無い分、効率が良く、移動時間を他のことに活用することが可能となります。人によっては、学びの時間を増やしたり、新しいことを考える時間を増やすことが定着していくのではないでしょうか。

② 成果フォーカスへの変化

リモートワークが中心となったことで、働いている時間よりも、仕事の成果が求められる傾向が強まったように感じます。これまではオフィスにみんながいたため、オフィスにいる時間=仕事をしている時間として認識されていましたが、リモートワークにおいては仕事をしている時間が可視化されない分、より成果の可視化が求められるようになったと思います。リモートワーク中心の生活も間もなく3年目となり、この(より)成果がフォーカスされる働き方にも慣れ、考え方含め定着していくのではないでしょうか。

③ 時間に縛られない多様な働き方の実現

これは会社によるでしょうが、出社しない場合、仕事をする時間は個人の裁量に委ねられます。これまでは出社した時間から退勤する時間までが基本的には働く時間でした。(もちろん休憩時間もありますし、家に持ち帰って仕事をするケースもあったでしょうが。)
それがリモートワークになると通勤時間もなくなり、それぞれの生活スタイルに応じて自分の裁量で仕事をする時間帯を調整できるようになりました。小さい子どもがいる場合には、子どもの体調が悪い時、これまでは出社が出来ない=欠勤となっていましたが、今では家で看病をしながらうまく隙間時間を活用し仕事をすることも可能となりました。

これは企業が社員を信じるということが前提になりますし、②で述べた成果へのフォーカスとの組み合わせになりますが、全員が同じ時間の枠で仕事をするのではなく、個々人の生活の状況に応じて柔軟に仕事をする時間帯を決められる働き方も定着していくでしょう。

④ 実際に会うことの価値の見直し

多くの人が感じていることかも知れませんが、オフラインで会うことの価値も大きく変化しました。これまでは会えることは当たり前のことでした。ですがこの3年間、特にビジネスの世界においてはオンライン化が定着したこともあり、オフラインで会うことは特別なことになりました。結果として、オフラインで会うことは距離感が縮まる大切な機会となっています。実務的な話はオンライン上のコミュニケーションで詰めていくことが可能ですが、心理的な距離感を縮めるのはやはりオフラインでのコミュニケーションに勝るものはないと感じています。

オンラインによる業務の効率化とオフラインでの心理的安全性を高めるコミュニケーションのミックスがこれからの働き方においては重要になり、定着していくと考えています。

まとめ

"2023年の働き方 "というテーマに関して、下記4つの変加が定着していく1年になると考えています。

① オンラインは失礼ではないという価値観の変化
② 成果フォーカスへの変化
③ 時間に縛られない多様な働き方の実現
④ 実際に会うことの価値の見直し

2023年はこれまでの3年間で大きく変化した価値観は以前の形に戻るのではなく、新たな価値観として定着し、そしてさらに進化していくと考えています。

そしてこの働き方への考え方は個々人で異なります。皆さまもこれまでの3年間、そしてこれからの1年間について年末年始のタイミングで少し考えてみてはいかがでしょうか。





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