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COMEMO約1年。noteで読まれやすいお作法とそこからの模索記

去年の4月からCOMEMOの投稿を始めて、約1年半経ちました。
同じ「書く」でも広告コピーとnoteでは違うと痛感しています。
noteで読まれやすいお作法が確かにある。
が、それだけだと多分行き詰まる。

を、COMEMOの方たちとお話したり、
試行錯誤して気づいたことを今回書きます。
ただCOMEMOは「ビジネスカテゴリー」になるのかな?なので全てのケースに当てはまらないとは思うのですが、
noteで書き始めたばかりの方、ちょっと創作を見直してみたいという方の参考にもなるといいな同志よ!(そして今回長文っす!)

今回は「スキ」が多かった投稿(私比…数は100ぐらいですよ…)から分析して考えます。じゃあ沢山読んでもらってスキをもらうことが最終ゴールなのかとかは、のちほど。行き詰まる話とともに。


結論:全てはコンテンツの大海から見つけてもらうための工夫

デジタルコンテンツに関わっている方は、何を今さら耳タコ結論ですが。
多くの方に読んでいただくには超多忙な現代の人々に、広大なコンテンツの海で、見つけてもらう/引き付ける/検索に引っかかる工夫をする。これから述べる全てはそのための手法で、スキが多かったものはそれがうまくワークしたんだなと感じています。

1:HOWTO本のタイトルを付けるイメージで

まずタイトル。私のタイトルは「さかなのこが教えてくれた、人生での”好き”との付き合い方です。
既存広告制作者の私だとあと8文字は削りたい。全部そこでネタバレしたくないし、そこにキャッチーな言葉のかけらもない。
しかし何の話で、何を得られるのかがを明確にすることこそ重要で、私の場合「好きとの付き合い方」と書きました。
その気付きのきっかけのひとつは、手持ちの本を売ったときのこと。
新刊売れ筋の小説よりも、様々な文献から集めた、ヒットする文章術本の査定のほうがはるかに高額だったのです。
情報があふれ、捌くのが大変な今、知りたいことや技術がササっとまとまっていることにニーズがあるんだと実感しました。まさにコスパ・タイパ。(私もそこに惹かれて本を買っている)
自分の投稿にHOWTO本としてのタイトルをつけるなら、を作業のプロセスとして一旦やってみると、違う視点で投稿が見えてくるかもしれません。

2:「皆の考察どうだろう」と調べたくなる旬のワードをネタに書いてみる

「さかなのこ」とは映画で、投稿時は公開中でした。
何か作品を見た後は、他の人の感想も知りたくなりませんか?そこで作品名で検索して、私の投稿も見つけてくださったのかなと思っています。
最近考察系ドラマが盛り上がるのもそこを上手く利用していますよね。
なので「これってどういうこと?」と他の人の考察や情報を検索したくなる題材をとりあげるのは一つの手と思います。なるべく旬なうちに。

3:書くこと以上に、拡散させることが大切かも

実務での痛い経験が死ぬほどあるのですが「いいもの作れば見てくれる」は傲慢で、届け方こそ工夫のしどころです。
多く読んでいただいた投稿は、複数の友人にSNSで紹介してもらったり、COMEMOでピックアップしていただいたとき。自走は限界があり、いかに拡散してもらうか。SNSのこまめなお手入れ大事。あとは自分自身の知名度(泣)。身も蓋もないけど、有名だったら何書いても読んでくれる…。

4: でもそれ本当に書きたいことかって話

以上が私の投稿から分析して見えてきたことです。
どれもデジタルお作法では常識で、自分もいち生活者として当たり前に行っている検索行動なんですよね。

が…そこで私ちゃぶ台ひっくり返すのですが!!
その法則に全部当てはめて書こうとすると、絶対にいつか行き詰まる。もちろん上手く自分の書きたいことと法則が合致すればいいし、そりゃ私もスキは多くもらいたい。でもあなたのnoteの持ち主はあなたで、スキが持ち主ではないのです。

だから結局私はつけたい言葉でタイトルをつけ、煽り釣り芸風は毎度は無理だし、映画好きだけど毎月語るほどでない。旬のキーワードが自分の興味と毎度合致なんてしない。SNS見るだけでも精一杯で、とにかく1時間早く寝たい感じなのです。今の私。

5:自分だけの「大人エレベーター」的枠組みを探す

でもちゃぶ台を元に戻しつつ、ひとつ建設的な話をするなら。
自分が書き続けられる、オリジナルな枠組(テーマ/設定/題材)を見つけるとよいのかなと思います。
私の中では「大人エレベーター探し」と勝手に言ってるのですが、広告のシリーズ物の企画会議でも話が出たりします。
それはサッポロ生ビール黒ラベルのCMなのですが、大人エレベーターに乗ると、とある世界にたどり着き、魅力ある大人の話を聞くというのが基本の枠組み。あとは様々なゲストとシチュエーションを組み合わせると新作ができていくのです。現在13年目だそう!
例えばSPY×FAMILYも、訳ありメンバーによる家族のドラマ、とオリジナルの枠組みが決まれば、物語がどんどん転がっていってくれる。(が、枠組みさえ決まれば後は楽、というわけでは絶対に!!ないです!)

自分の興味が湧き続け、読み手もワクワクするような枠組み(題材)は何か自分の個性の棚卸をしてキーワードを組み合わせていくと、投稿の骨が見えて来るはず。それで2,3投稿続られそうと思えば試す価値あり。私なんぞ決めずに見切り発車でnote始めて、激しく後悔しています笑

6: でも続けたらとにかくえらい。試行錯誤していこう

今回のカバー写真、前回の投稿を上げた時の写真です。投稿を続けるとnote、すごく褒めてくれます。創作の上で大切にしたいこんなお話も。それだけ続けることって、とんでもなく大変なことなんだと思います。

どんな形でもいいから、とにかく投稿を続ける。打席に立つ。
週1 ・月1アップでも宣言をして、締切までに形にする。続けると見えてくる世界が違ってくると思います。私それだけは頑張って、今の仕事続けているみたいなもんです。(でも無理して書くのが嫌いになるのが一番よくない)

続ける中で、書くものや枠組みも途中で変えてもいいかなと思います。
それが今の時代のいいところじゃないかなと思っていて。
私の投稿も来月からプチリニューアルする予定。
今回こんな長いもの書いといて、ズコーって感じですが、文字数減らしたいのです。もっとさくっと読めて、今を感じられること。タイパ・コスパ社会に私なりの答え、そして私らしい原稿を模索したいです。

今回どの記事を取り上げようと思ったら、このニュース。私とレベル感は全然違うけど。でも創り続けるために皆試行錯誤をしている。

来月私なりのリニューアルを遂げて(いるはず)、またここで!



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近森 未来(資生堂クリエイティブ コピーライター)
ここまで読んでいただきありがとうございます。 読んで、少し心がゆるんだり、逆にドキッとしたり、くすっとしたり。 おやつ休憩をとって、リフレッシュする感じの場所に ここがなれたらうれしいです。