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がんばらない早起きで実現する「自分主導」の1日
こんにちは、電脳コラムニストの村上です。
現代において不眠に悩む方が多くなってきています。眠りたいときに眠れないというのは単純につらいことですし、睡眠負債がたまると日中でも常に眠気を感じるようになり生活に影響が出ます。主要先進国の統計をみても、日本のみが睡眠時間が短く、かつ生産性も低いという結果が出ています。最近では経営テーマともなっている「健康経営」ですが、睡眠についても重要なイシューとして捉えられています。
わたしも何度か本コラムで睡眠関係の記事を書いていますが、睡眠はとても重要です。
どんなに頑張って仕事をしたとしても、睡眠不足では頭も回らずミスを連発してしまいます。若いうちは大丈夫!と思っていても、実は研究では異なる事実が明らかになっています。株式会社こどもみらい・東京医科大学・慶應義塾大学からなる共同研究チームは、「若い方(33歳以下)は睡眠不足に非常に弱く、睡眠時間が減るほど生産性も低下する一方で、必要睡眠時間が減少するとされる高年齢世代のたとえば51歳以上では、睡眠時間が7時間を下回っても、特に生産性は影響を受けませんでした。」と報告しています。
不眠の解消には生活習慣を改善することが有効だそうです。加齢とともに必要な睡眠時間は短くなっていくことも考慮に入れるべきでしょう。自身に必要な睡眠時間はどれくらいなのかを把握した上で、効率的に睡眠を取る習慣をどうつくるかが鍵です。
松井センター長が勧めるのは「遅寝早起き」。早い時間から横になっても、結局不眠に苦しむことになる。これは若い頃と同じくらい眠らなければと思い込んでいる高齢者に多い。「加齢とともに必要な睡眠時間は短くなり、65歳以上であれば合計6時間寝られれば十分。寝床に入る時間、出る時間を見直してほしい」(松井センター長)
また寝床でスマートフォンを見たり、本を読んだりしないこと。眠れなければ寝床から出て、眠くなるまでリビングなどで過ごす。寝床は眠るだけの場所と意識付けするのが不眠対策には有効だ。
朝活コミュニティ「朝渋」という活動をしていた、「5時こーじ」こと井上皓史さんが『がんばらない早起き』という本を上梓されました(ご恵投ありがとうございました!)。井上さんは早起き推進派でありますので、本書もそのためのノウハウにあふれています。
とはいえ、朝型か夜型かというのは50%が遺伝子により決定されるという研究もあり、夜型の人が努力しても朝型になることは難しいという説もあります。しかしながら、本書は早起きノウハウを中心にしながらも、実は「いかにして充実した1日をつくるか」と「そのための習慣化をどうするか」という点においても非常に参考になる内容です。
習慣化というのはなかなか難しく、昔から三日坊主と言われているくらい皆が悩んでいることでしょう。以前、そのために自身が心がけていることについてまとめた記事があります。
本書でも自分の理想とするマイスケジュールを先に決めて、そこから逆算して時間割を決めることを推奨しています。特に「他人時間で過ごさない」という指摘はとても納得がいきました。ごきげんに生きるためには、自分がコントロールできることに集中するのが良く、コントロールできないことに自分を委ねたり、それにくよくよ悩まないというのは重要です。
朝型の人も、夜型の人も、余裕がなくなにかに追われる毎日を変えたい方は、ぜひ一度手に取っていただきたい本だなと思います。
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※ タイトル画像は筆者撮影