95%がリファラル採用。“良い人”が集まる会社がやっている2つのこと
この1ヶ月で、僕と私と株式会社には9人もの仲間が加わりました!
最近では、大々的に募集をしなくても毎月5名以上の応募がある状態です。
この採用難の時代に、「誰にも負けない強み」を持ったプロが自然と集まってくるのは本当にありがたいことです。
現在、ぼくわたには50人以上のメンバーがいます。そして、そのメンバーのほとんどが、実はリファラル採用で入っています。
ということで今回は、僕が「人に紹介してもらえる会社」を実現するためにやってきたことや、採用市場の動向、それを踏まえて経営者・人事がやるべきことをお話しします。
リファラル採用が95%!僕と私と株式会社の採用事情
僕と私とメンバーは、ほとんどがメンバーの紹介や知り合い経由でジョインしています。
「Aさんがぼくわたで働いているのを見て来ました」とフォームから応募してもらうこともあれば、「こんな人が欲しいんだけど、誰か良い人いないかな?」とメンバーに聞いて連れてきてもらうことも。
「知り合いにぼくわたのことが気になっている人がいて…!」とメンバーから人を紹介してもらい、採用に繋がるケースも多々あります。
僕は、リファラル(紹介)採用こそが、最高の採用戦略だと考えています。
過去には大手採用プラットフォームに求人を出したこともありますが、人からの紹介をもっとも信頼しているんです。
それは、リファラルで採用する人材がメンバーのお墨付きだから。即戦力になりやすいですし、信頼しているインフルエンサーが紹介するものを買う人がいるように、普段一緒に仕事をしているメンバーから紹介してもらう人のほうが信頼できます。
他にも、リファラル採用には多くのメリットがあります。
例えば、若手の優秀な人材に出会えること。紹介で出会う人のなかには現役大学生やTIkTokに強いインフルエンサーなど、採用市場にすら進出したことのない若い人もいます。
また、相談できる関係性を持った人がすでに社内にいるため、雰囲気に溶け込みやすいこともあります。知り合いがいることは離職率の低下に繋がりますし、採用される側にとってのメリットでもありますよね。人からの紹介には「何にも代え難い価値」があるんです。
一緒に仕事をする仲間として信頼しているメンバーたちが紹介してくれる人は、きっと良い人。
そんな理論のもと、この会社にはリファラルの連鎖で良い人たちが集まっているという自負があります。
「紹介したい」と思える会社にするには?経営者ができる2つのこと
ここからは、メンバーに新たな優秀な人材を紹介してもらえる会社にするために、僕が意識していることを2つご紹介します。
① 定期的にeNPS調査(※1)を行って「紹介したい」会社を作る
人を誰かに紹介してもらうのは、決して簡単なことではありません。特に採用においてはその人の人生に大きな影響を与えるため、紹介する側も慎重になります。
だからこそ、まずは自社を「良い会社」にする。当たり前のことではありますが、人に紹介してもらえる会社になるにはこれが重要なのではないでしょうか。
ぼくわたでは定期的にeNPS調査を行い、メンバーから経営チーム・会社へのフィードバックを集めています。
※1 eNPSとは「Employee Net Promoter Score」の略称であり、「親しい知人や友人にあなたの職場をどれくらい勧めたいか」を尋ねて「職場の推奨度」を数値化したもの。
▼eNPSについて詳しく知るなら、こちらの記事がおすすめです
eNPSの良いところは、親しい友人にどのくらい自分の職場を勧めたいかを踏まえて数値をつけてもらうため、自身の満足度を尋ねるよりも率直な意見が集められるところです。遠慮のない意見がもらえますし、意見を参考に組織を改善することは、結果的に離職率の低下にも繋がります。
「ビジョンに共感しているから自分は満足しているけど、他人には紹介できない」ではなく、「友達にもぜひ入ってもらいたい」と思える会社を作るのに、とてもおすすめな方法です。
② 会社のことをリアルに発信するコンテンツを作る
一方で、どんなに会社作りに力を入れたとしても、それが伝わらなければ意味がありません。
入社の決め手となるのは、メンバーの口コミです。つまり、会社としての発信力や、メンバーにどれだけ会社のことをシェアをしてもらえるかが問われます。
口コミの作り方はさまざまですが、僕たちの場合はメンバーのリアルな視点で会社について語ってもらうために、入社を決めたきっかけや業務内容をインタビューし、noteで公開しています。
最近では仕事について深堀る連載や、座談会などのコンテンツ作りにも力を入れるなど、新しい企画もどんどん更新中です。
ぼくわたは、広報視点からもnoteでの発信を強化していますが、コンテンツ作りを行うことでメンバーが「ここで働いているんです」とまわりに宣伝する機会を増やし、採用にも繋げることができています。
これまでの採用とこれからの採用
僕は、これからの時代は求人媒体やSNSでのバズに頼らず「選ばれる会社」になることが重要だと考えています。
今は人も仕事も多様化している時代。ぼくわたでも働き方にまつわる調査を行いましたが、特に若者はアイデンティティを見つめ直し、自分らしい働き方を重要視するため、雇う側も一筋縄にはいかなくなっています。
また、今は「転職」も当たり前の行為です。これから社会人になる学生も、多くの人が3年後には転職することを前提に、就職先を考えています。
これからの採用市場はより雇い手にとって厳しい状況となると思いますし、働く側が雇用主を選ぶ「売り手市場」は深刻化していくでしょう。
そんな現状は、映画監督の上田慎一郎さんが作成した映像作品『逆面接』でも描かれています。
だからこそ、これからは他社とは一線を画す会社を築いたり、採用企画に力を入れることが重要になると思っています。
例えば、ぼくわたには毎年桜が咲く時期に、ぼくわたに興味を持った人がメンバーと直接話せる「お花見採用」や、僕とサウナに入りながら面談する「サウナ採用」など、ちょっと変わった採用方法があります。
ユニークな企画を考えることで、話題性や「気になるきっかけ」を作っているんです。
価値観や社会の動きが変わってきているからこそ、採用も変わる必要があります。
「良い人が集まらなくて困っている」「どうやって採用をすれば良いか分からず、空回っている」という皆さんはぜひ一度、これまでの採用の常識を取り払ってみてください。
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このnoteでは、Z世代経営者の僕がZ世代の最新事情やZ世代のマーケティング会社「僕と私と株式会社」を経営するなかで感じたこと、ビジネスハックなどを発信しています。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。他にもこんな記事を書いているので、ご覧いただけたら嬉しいです!
※このnoteは個人の見解です。
今瀧健登について
SNSネイティブ世代(Z世代)への企画・デジタルマーケティングを専門とするZ世代の企画屋。ハッピーな共感をフックに購買行動に繋げる「エモマーケティング」を提唱し、さまざまな企業・行政とタッグを組んでワンストップ・プロモーションを展開する。
プロデュースしたアカウントやサービスは多くのZ世代の支持を集めている。「NewsPicks」や「日経クロストレンド」など、個人としても多数のメディアに出演。著書に『エモ消費』『Z世代マーケティング見るだけノート』など。
日経COMEMOではZ目線でnoteを綴り、日経クロストレンドでは、「今瀧健登のZ世代マーケティング」を連載中。