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生成AIツールを日常使いするために意識していることと注目している3つのサービス

「ChatGPTを代表とする生成AIツールが飛躍的な生産性向上をもたらし、ビジネスのあり方が大きく変わるかもしれない」、というメディアの記事や書店で平積みされている書籍のタイトルを見てそわそわと感じている人も多いかもしれません。今回は個人的な備忘録として「生成AIツールを日常使いするために意識していることと注目している3つのサービス」について書いてみたいと思います。

ChatGPTはちょうど今週、25日に音声返答と画像認識機能の搭載、そして27日にはWebブラウジング機能を復活させ、Bing経由による最新情報の利用が可能になったことが報じられてます。

一方で、調査会社のシミラーウェブによると、チャットGPTのウェブサイトの月間訪問者数は8月に14億人と、7月の15億人、6月の17億人に比べ3カ月連続で減少しています。特に国別のデータを見てみると日本国内での利用が世界的には4位ではあるものの、10%以上の減少となっていることが分かります。個人的な肌感覚では、今年の春頃に大きく話題になったあと、世の中全体の関心度は下がっているようにも感じます。

Similarwebにおける www.openai.com のアクセスデータより

▶世界のすべての国における「ChatGPT」の過去12ヶ月のトレンド推移(Google Trend)

世界のChatGPTのトレンド推移(過去12ヶ月間)

▶日本における「ChatGPT」と「チャットGPT」の過去12ヶ月のトレンド推移(Google Trend)

日本における「ChatGPT」と「チャットGPT」の過去12ヶ月のトレンド推移

世界的に見るとChatGPTへの興味関心は継続的に高く、春先から8月にかけて少し低下したものの、8月上旬からまた上昇に転じてます。国内においては今年の4月の中旬をピークに下降傾向が続いているようです。

もちろんその間、大企業等では独自の生成AIの導入が行われ、国内外の生成AI大手企業に対する巨額の投資、新しい機能・サービスのリリースが行われ、利用している人は積極的に活用していることと思われます。

一部の「こういうことに得意な人」、或いは所属企業(組織)が独自AIの導入をしたり、研修や有料サービス購読料の補助等をしている人は生産性が向上しているものの、そうした環境にない人は置いてけぼりをくってしまうのでは、と感じる人も多いかもしれません。 X(旧ツイッター)やLinkedinを覗いていると、AIツールの活用法をアドバイスするアカウントが多くあり、沢山のいいねが集まり、リポストがされている投稿が目に入っていることもあります。が、いわゆるテレビや新聞等の大手マスメディアでこうした情報がタイムリーに紹介される機会は確実に減っているような印象を感じます(個人差はあると思います)。

自分自身も生成AI活用に積極的な大きな組織に所属してるしている訳では無いので、時にトレンドに遅れてしまっているのでは、と感じることもあります。 そんな中、私が意識していることと、最近見つけて日々利用しているAIツールを備忘録的にご紹介してみたいと思います。

生成AIツールを日常使いするために意識していること
①1日のうちに最低30分程度はAIを巡るニュースをチェックする
②同じく1日のうちに30分程度、実際にChatGPT等のツールを使って「対話」をしながら、新しい切り口や視点での利用方法を試すよう心がける(ChatGPT、Perplexity.aiBardPi等)
③詳しそうな方に積極的に面白い活用法を聞いてみる

生成AIツールを日常使いするために注目している3つのサービス

Aritifact (アーティファクト):AIニュースキュレーションアプリ
今年の5月にも取り上げたサービスですが、引き続きサービス改善が頻繁に行われ、日々の情報収集に欠かせない存在になっています。ちょうど今日9月28日には誰もが自分のお気に入りの記事のURLをコメント付きで投稿できる機能がリリースされ、不安定な印象をもたれつつあるX(旧Twitter)に対抗する形で躍進が続いているようです。

Snipd(スニップド) :ポッドキャストの音声コンテンツの文字起こし・要約・共有を可能にするアプリ
こちらのサービスも今年の3月にご紹介したことがあるのですが、引き続き進化が続き、有料プランもスタートし、サービス内容が向上しています。英語圏ではポッドキャストが大人気コンテンツメディアで、どのエピソードを聴くべきか、聴く前に概要を理解した上で本当に知りたいものをしっかり聴く必要があることから、こうしたサービスに対する需要も高まっていると感じます。

Glasp(グラスプ)ブラウザの拡張機能をインストールすることでYouTube、ニュース記事を要約・翻訳等が可能で、Kindle経由も含めハイライトしたテキストを保存・公開できるサービス。
こちらは今年の2月にご紹介したサービスですが、今も毎日利用しているツールです。英文の記事の要約・翻訳を「コマンド+ X2回」のショートカットで簡単に可能なことから本当に重宝しています。

*必ずしもAIツールというわけではないかもしれませんが、フィナンシャル・タイムズが最近リリースした「FT Digital Edition」に驚かされました。紙面レイアウトのままスマートフォンやタブレットでの閲覧が可能で、ワンタップで簡単に日本語に翻訳され(翻訳の精度はまだ低い印象ですが)、オーディオ視聴、そして過去10年分のバックナンバーも閲覧できるというものです。隔世の感を本当に強く感じます。

FT Digital Edition

生成AIの進化はまだ本当に始まったばかりで、「遅れた」と思っている方も毎日少しずつでも楽しみながらキャッチアップしていくことでスキルアップや学びに繋がったりすることもあると思います。ご紹介した普段意識していることやツールはあくまで我流ではありますが、ご興味ある方にとって何かの参考にしていただければ嬉しく思います。


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