見出し画像

組織は必要なのか?ー新仕事考(下)

「この度、この部の部長になりました。どのようなことをするかを、これから、じっくりと考えていきたいと思います」と挨拶した部長がいた。えっと驚かされた。いつスタートするの?遅くない?何をするのかは分かっていないの?そもそも、その部は、あなたの部ではない、会社の部である

かくも日本企業は属人的である

テレワークとなり、週1日2日しか会社に来なくて、みんなが一堂に集まることが少なくなって、みんな、まばらになったのに、組織は昔のままのピラミッド組織であるのは、どうなんだろうと、疑問を抱く人が出てきている

ある会社に、ある組織があった。時代が変わっても、社会が変わっていても、ずっと残っている。組織を固定的に考える会社がある。その存在意義がなくなっているのに、その組織を残す。必要が無くなったら、その組織はいらない、その組織のリーダーはいらないことになるが、なぜか残している会社がある

会社において、そのときに必要なことを、プロジェクトで取り組むが理想。組織を永続的なものと考えない。人事も総務も経理も同じで、聖域をつくらない。会社の現在において、なにをめざすべきか、それを実現する計画を考え、それを実行する体制をつくり、毎年毎年、組織を編成しなおす

毎年ごとに、新しいプロジェクトとして、立ち上げ、目標を遂行に向けて、活動する。社会、市場、お客さまの変化を観て、声に耳を傾けて、臨機応変に、プロジェクトを設置して、運営する。プロジェクトの内容も、プロジェクトリーダーもメンバーも、毎年、見直す。その人が、適任ならば、継続する

スポーツチームは、毎年毎年、選手の現在の実力を見て、新陳代謝をしている。いくら絶対的なエースで、どれだけチームに貢献したとしても、チームの目標達成に貢献できないと判断されたら、チームメンバーから外される。そのときそのときのベストのメンバーで、目標達成にめざす

会社は、ちょっと違うところがありがちである

会社は、人ありきのところがある
プロジェクトも、属人的なところがある

ある人のリーダーのプロジェクトが発足して、うまくいかなかった。みんな、一所懸命、頑張ったから、仕方ない。結果は結果として受け止めるとか言って、終わり。人はそれでいいけど、プロジェクトはそれではいけない。今回のメンバーでたどりつかなったのは残念だが、次の新しいチームリーダーやメンバーが成功すればいいとは考えない

失敗したら、このプロジェクトは駄目だったと言って、それで終わる。そうではなく、そのリーダーとメンバーでプロジェクトがうまくいかなかったら、このプロジェクトが実現できると思うリーダーとメンバーに入れ替えたらいい。しかしあまりそうしない

このように、プロジェクトを属人的に捉えるのではなく、なにをなすべきかというプロジェクトを達成するリーダーとチームメンバーを編成して、目標達成にむけて遂行させる。人事も総務も経理も同じで、同じようにする。会社のすべての組織を、毎年ごとにプロジェクトとして、新陳代謝させたらどうだろう

毎年、半年、四半期、毎月ごとに、会社の過去と現在と未来を読んで、目標・戦略を見直して、目標が達成きる体制を考える

そうすると、外目は同じように見えても、中身はガラッと変わっている。その年その年、そのときそのときのベストのプロジェクトリーダーとチームメンバーで臨む。つまり社会から支持される会社には

プロジェクトリーダーはいるが
固定的組織リーダーはいらない

そんなことをしたら、会社は、落ち着かず、不安定になり、おかしくなってしまうという人がいるが、こんなに激動する社会環境において朝令暮改でないと、会社は社会から選択されつづけられないのではないだろうか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?