僕がワーキングファザーになれるまで。自分の無意識バイアスとの闘い
見出し画像

僕がワーキングファザーになれるまで。自分の無意識バイアスとの闘い

林 宏昌(ベーシックCOO/リデザインワーク代表)

こんにちは、ベーシックCOO&リデザインワーク代表の林です!

3月8日は、国際女性デーでした。現在3人の子供の父親でもあるのですが、この日をきっかけにいろいろ考えたのですが、「自分がどうやってワーキングファザーになれたのか」についても振り返ってみました。

恥ずかしながら、僕も普通に日本社会で生きてきて、知らない間に、育児は女性が主体であるという、いわゆるアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)をもっていました。奥さんや周りの人達とのかかわりの中で、自分のバイアスや価値観を見つめなおし、実践する中で、ワーキングファザーに徐々に育ってきたと思う経験について書いてみたいと思います。

1904年の米ニューヨークで実施された婦人参政権を求めるデモが起源とされる。日本では46年、戦後初の衆院選で女性が初めて投票し、39人の女性議員が誕生した。全体のわずか8・4%でも、多くの女性は日本が変わると希望を持ったに違いない。あれから75年。時代は昭和・平成・令和と流れたが、衆院では9・9%とほぼ横ばいだ。役員数も増えたとはいえ、1割にとどまる。女性がリーダーとして活躍することを阻み続けるものは一体、何か。

僕は、性別に制限されることなく、自由に生きて、自由に人生デザインを描ける社会になるように少しでも貢献できればと思って生きています。
女性の生き方や働き方のテーマは女性だけの問題ではなく、男性含めた社会全体の問題だと考えています。
偉そうに書いていますが、自分の家庭での実践すら出来ていなかったと感じる自分の体験を書いてみたいと思います。

育児は女性主体という価値観(バイアス)

僕自身は、もともと、男女平等に対して、中立的、何なら先進的な考え方を持っているとさえ自分では思っており、自分のバイアスに気付いていませんでした。

しかし、奥さんと家事や子育てを話し合ったり、実践していく中で、自分のバイアスに気づかされ、一歩ずつ向き合ってきて学び、育ってきた、育ててもらったと実感しています。

約10年前になりますが、奥さんが一人目の子供を出産し、仕事復帰をする際に、二人で家事と育児の割合について話し合いました。その際に決めたことは、家事の分担やルールなどに加えて、子供の保育園への迎えについても決めました。僕が週に2回、奥さんが3回の迎えと話し合って決めました。

今よりも男性の育児参加が進んでいなかったこともあり、僕自身は、
相当育児に頑張って取り組む、先進的なお父さんだなと思いました。
しかし、その話し合いの最後に、奥さんが、
「でもまだ4対6で、半々じゃないからね」と言いました。

一瞬、え?こんなにやるのに?と思った自分がいました。
正直少しもやっとしましたが、おかげで、自分の価値観に気づけました。
育児は奥さんが主としてやるものであるという気づかなかった価値観があったんだなと思いました。

主として女性がやる育児の4割を自分が手伝っている。そんな感覚だったのかもしれません。

バイアスとの闘い

そして、自分の無意識バイアスに気づいただけでは、人のバイアスや価値観はそんなに簡単に変わらないということにも意外と苦労しました。

当時社長秘書をしていて、今振り返っても、仕事も結構大変でした。実際に、リモートワークもまだ無かった頃で、毎朝の保育園の送りと、週に2回~3回迎えに行くのは結構大変でした。

それに加えて、子供のご飯を作ったり、夜泣きの対応などもあり、もっと仕事に集中したい。仕事の時間を増やしたいと思うこともよくありました。(+もうちょっと寝たい)

また、子供が熱を出した時などは、奥さんと、いかに重要な会議が入っていて、休めないのかを主張し合いながら、どちらが休むのか、子供を見ながら在宅勤務するのかを決めていました。
この会議ファシリテーション僕なんだよなぁ。とか、社長にリスケお願いするの気まずいな。とか。出来たら奥さん休んでくれないかなぁと心の中で思うこともよくありました。

奥さんも仕事をしていて、全く同じ立場だから、本当にフラットなはずなのに、もっと奥さんに育児をしてもらえないか、自分はもっと仕事をしたい。という気持ちが時々出るということは、やはり根幹のバイアス・価値観が変わり切っていないんだなと自覚することもよくありました。

そして、奥さんの仕事が忙しくて、僕が週に3回以上迎えに行ったり、育児や家事割合が多い日々が続いた時には、負担割合が半分を超えるのが続くのは、気持ち的にも、実際の仕事との両立的にも本当に大変だと実感することが出来ました。

世の中のお母さんは、女性が男性よりも多く育児を分担するものであるという価値観の中で、半分以上を担い、それがアタリマエだと思われ、感謝もされにくいって本当にしんどいなって感じることができました。
胸が苦しくなりましたし、身をもって体験してはじめて感謝が溢れました。

奥さんと一緒に葛藤しながら、迷惑をかけながらも、育児や家事と仕事の両立と向き合い、乗り越えていく中で、本当の意味でバイアスが無くなり、ワーキングファザーと胸を張って言えるようになりました

社会として無意識バイアスを変えるために

僕一人だけでも無意識バイアスに気づき、変えていくのが相当大変なので、社会全体として、バイアスを変えていくのは本当に難しいと思います。

過去のエピソードですが、
ある役員が夜遅く残っていたワーキングマザーに、「今日、お子さん大丈夫なの?」と気を遣って話しかけていたのですが、勇敢なワーキングマザーが、「今残っているワーキングファザーにも平等に聞いていただけるようになったら本当に良い会社になりますよね。」と話をしていたのも聞いて、本当にそうだなと思いました。

その役員も、気を遣って声をかけたのですが、夜、子供はお母さんがみるのがアタリマエという無意識バイアスがあったと思います。

他にも、飲み会を開催する際に、〇〇さんはワーママだから参加難しいので、ランチ会にしようか。という会話も普通にありますが、ワーパパはなぜ普通に参加できる前提なのか。この会話も、夜はお母さんが見る前提だからなんだと思います。

僕自身も奥さんに、復帰の際に、「まだ4対6だからね。」と言われたのがきっかけで気づけて、バイアスと闘うことが出来ました。

まずは、無意識バイアスに気づかないと始まらないと実感しています。
無意識バイアスのある社会を変えていくのは、女性の役割ではなく、全員が当事者であり、全員が一歩踏み込んで取り組んで行くことが重要だと思っています。

若宮さんのnoteは、全員が当事者である構造などについてもわかりやすく書かれていておススメなので参考にしてみてください。


そして、同時に取り組まないといけない、もう一つの無意識バイアスがあります。大黒柱バイアスです。男たるもの、一家の大黒柱として主たる収入を稼ぐべしというバイアスです。

もっと育児や家事に参加したいと男性が思っても、育休が取れないとか、社会からそれよりも収入が重要だという価値観もまだまだ根強いと思います。
僕の大好きな後輩で経営者の西村君のnoteがとても良いと思うのでこちらも是非ご一読ください。

日本では、共働き世帯が専業主婦世帯を上回り「男性ひとりの収入で家族を養う」スタイルの家庭は少なくなりました。共働きが主となりました。

一方で、ワーキングファザーが、少し育児や家事を手伝ってイクメンと呼ばれる時代にとどまっており、共育ては主になっていないと思います。本当に主体的に、協働的に育児や家事を担っていくワーキングファザーにシフトしていく必要があると思います。

夫婦できちんと話し合い、長い目で見て、家事育児の負担もしっかり分担する代わりに、収入面についてもどちらか片方に過度に依存せず、それぞれの仕事できちんと稼ぎ続ける「共働き・共育て」社会に進化していきたいですね。

基本は、育児や家事はお父さんもお母さんも平等に担うという価値観からスタートすることが重要だと思っています。その上で、各家庭ごとに最適な割合や役割分担を模索していけるとよいなぁと思っています。

みなさまからの「スキ」がとっても嬉しいので、記事を読まれて「ふむ」と思ったらぜひポチっとしていただけると飛び跳ねて喜びます!

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
林 宏昌(ベーシックCOO/リデザインワーク代表)

経営戦略、人事戦略、働き方について、自身の経験を通じて得た気づきや学びを書いていきます。フォローしてもらえると喜びます! リクルートにて営業→経営企画室長→広報ブランド推進室長→働き方変革推進室長→リデザインワークを創業+ベーシック取締役COO+情報イノベーション大学客員教授

嬉しいです!(*^^*)ありがとうございます!
林 宏昌(ベーシックCOO/リデザインワーク代表)
マーケティングSaaS「ferretOne」・「formrun」、メディア「ferret」運営の株式会社ベーシックCOO(元CHRO)/大企業の働き方改革・DXを推進するリデザインワーク代表取締役。元リクルートにて、経営企画室長、広報ブランド推進室長、働き方変革推進室長