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人材戦略・文化形成を軸とした働き方へ #2023年の働き方

こんにちは。リデザインワークの林です。
ニューノーマルがノーマル化していく2023年。
多くの企業が、働き方をどう再設計していくのかが問われる一年になると思います。

再設計には、ざっくり3つの方向が存在します。
・緊急事態が去ったので、従来の働き方に戻す
・ニューノーマルで十分働けることも分かったので、今の働き方を継続する
・従来の働き方とニューノーマルの働き方のハイブリッドを志向する

多くの企業で議論が盛んになっています。
しかし、コロナ前からずっと伝えていますが、働き方そのものは手段であり、目的ではないので、改めて、働き方をどうするかの前に、会社として何を目指していくのかを整理するところから再度議論していく必要があります。

先日もある会社様とディスカッションしていて、現在の平均出社率は25%ですという情報を頂きました。それは、どう評価されているのですか?とシンプルに伺ったところ、会社としてどの水準が良いのかなど議論・設定できていないので、評価とかは出来ていないです。という返答でした。

多くの企業では、何か基準となる考え方や、方針があって、ニューノーマルな働き方になったわけではなく、感染抑止という目的を踏まえたニューノーマルだった中で働き方が変化してきたのだと思います。

感染抑止という目的が無くなっていく中、各企業は、もう一度何を目指して、どのような働き方を創っていくのかが必要になると思っています。

リモートワークという働き方の手段の一つをとっても、育児・介護や働きやすさとして推進するのか、より他社や顧客とコラボレーションを促進するために推進するのか目的によってその使い方はまったく異なると思っています。

国内テック企業でも、ヤフーとサイバーエージェントでは大切にすることも働き方も大きく異なる方針を打ち出しています。

ヤフーは“完全リモート”を選択。「無制限リモートワーク」として、出社しなくてよい体制とした。一方、サイバーエージェントは「週2日リモート、週3日出社」を推奨する形をとった。

ヤフーでは、リモートワークを行う中で、移動時間や距離の壁がなくなるメリットを強く感じていました。社員は空いた時間を使い、今まで以上に副業がしやすくなります。そんな話をする中で、逆に外からの副業も受け入れやすくなったのです。

サイバーエージェントは、問題なく業務を遂行することができました。一方で、リモートワークの割合を増やすことで、会社が持つ強みやカルチャーが失われるリスクを感じた。社員同士が顔を合わせて生まれる一体感や信頼関係は、サイバーエージェントとして外せない要素です。

と今回の方針を決める背景を整理されています。
このことから、ヤフーは、どのような人材を求めて、どう確保していくのかについて重視していることがわかりますし、サイバーエージェントは、どのような文化を大事にしていくのかがわかります。

下記は、働き方やオフィスを検討する際に、最低限検討すべき簡単なフレームを共有させていただきます。

今後は、
会社としてどのような活動を推進していきたいのか?
どのような人材を集めていきたいのか?
どのような文化を形成していきたいのか?

を軸に働き方が分岐していく起点となるのが2023年になると思います。

例えば将来的には、新卒でも下記のような軸で会社を選ぶようになっていると思います。

会社に仲間と集まって、同じ釜の飯を食い、プライベートも含めて生涯を共にする仲間と仕事をしたい
or
効率よく成果を最大化することを求め、仕事とプライベートは一定分けて仕事をしたい

是非、この機会に、会社として、何を目指していくのか?を再度整理した上で、それを支える働き方はどのようにあるべきなのかを考え、
働き方をリデザインしていく2023年にしていきましょう!

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