【2024年 コミュニティ本 おすすめ10選 vol.2】 コミュニティづくり、マーケティング、これからの生き方、新しい気づきを得られる本など
コミュニティづくりに関わることが多く、日頃から様々なコミュニティ関連の本を読ませていただいています。2021年年から年末に"コミュニティ本 おすすめ◯◯選" の記事を書くようになりました。これまで、おすすめ本シリーズを多くの方に読んでいただき、大変ありがたいことに「参考になりました!」という嬉しいフィードバックもいただいております。
今回は2024年の下半期に新たに読んだコミュニティに関連する本を中心にご紹介します。
コミュニティづくりをする上で、是非読んでいただきたい学びが多い本を、コミュニティづくり、マーケティング的な視点や、これからの生き方、新しい気づきを得られる本など様々な切り口で10冊紹介したいと思います。皆様にとって少しでも参考になればと思います。
【コミュニティづくりに関連する本】
シン・コミュニティ論 (著者: 天外伺朗 / 内外出版社)
本書は、世界中で繰り返されるコミュニティの誕生と消滅の理由を探っています。著者の天外伺朗氏は、ソニーで42年勤務し、工学博士として医療や教育改革にも尽力してきており、50年前のカウンターカルチャー運動を振り返りつつ、現代日本で芽生える新たなムーブメントに光を当てています。若い世代が独自の文化を創造し、社会と融合する姿を描き出します。著者の科学的視点から「人間の深層心理」と「人のつながり」を深く考察し、未来の暮らし方を提案しているおすすめの一冊です。
コミュニティデザインの現代史: まちづくりの仕事を巡る往復書簡 (著者: 饗庭 伸, 山崎 亮 / 学芸出版社)
本書は、市民参加の思想とその変遷をたどるコミュニティデザイナーの山崎亮さんと都市計画家の饗庭伸さんによる"まちづくり"を深堀りした本です。70年代の世田谷や神戸で始まった地縁型まちづくりの動きを詳細に描き、パイオニアたちへのインタビューを通じてその実態を探っています。多様な視点から人が育つまちづくりの未来像を提示し、実践的な知見を提供しています。まちづくりに携わるすべての人にとって、貴重なインスピレーションとなる一冊です。
コミュニティシフト: すべてがコミュニティ化する時代 (著者: 黒田悠介)
本書は、現代社会における「コミュニティシフト」の本質と可能性を探る羅針盤として執筆された本で、著者の黒田悠介さんが『議論メシ』や『FreelanceNow』の運営経験を基に、ビジネス、教育、健康、カルチャーなど多様な分野でのコミュニティの役割を豊富な事例と共に解説しています。コミュニティの力を活用して、自分の居場所と役割を見つけたい人々に向けた新時代の指南書です。
コミュニティドリブン経営 ファン起点で広げるビジネスの新潮流 (著者: 小父内 信也 / 幻冬舎)
本書は、企業が顧客との強固な関係を築くために不可欠な「コミュニティ形成」の有効性と具体的な活用方法を解説しています。著者の小父内信也さんは、200社以上へのコミュニティ導入実績を持ち、SUBARUや花王、カインズなどの成功事例を通じてそのノウハウを共有しています。コミュニティの力を最大限に活用し、ビジネスを成功へ導くための具体的なガイドが書かれた一冊です。
顧客からファンを生み出すBtoBコミュニティ戦略 守破離の書 (著者: 牛見暁(あかつきんぐ) / ごきげんビジネス出版)
本書では、著者の牛見暁さんがBtoB領域でのユーザーコミュニティ運営の成功と失敗事例を交えながら、コミュニティの本質とその活用法を解説しています。「守破離」のステップを通じて、オンラインファーストのコミュニティマネジメント手法を具体的に紹介。BtoBコミュニティを醸成していく上での実践的なノウハウが学べる一冊です。
もうバズらなくてもいい 新時代のSNSコミュニティの教科書 (著者: 大社 武, 岡崎 智樹 / KADOKAWA)
本書は、SNSコミュニティを活用して熱量の高いファンを醸成するための本です。アフターコロナ時代におけるWEBマーケティングの変化を背景に、バズ至上主義からエンゲージメント重視のコミュニティマーケティングへのシフトについてや、コミュニティをどのように運営していくかについて解説しています。
学びのコミュニティづくり ―仲間との自律的な学習を促進する「実践共同体」のすすめ (著者: 松本 雄一 / 同文舘出版)
本書は、学びのためのコミュニティである「実践共同体」について、実践共同体の理論、構築方法から参加者やコーディネーターの役割まで、豊富な事例を交えて紹介しています。また、実践共同体についてのQ&Aの章もあり、理解が深まりやすくなっています。コミュニティによる新たな学び方についての実践的な方法を知ることができる一冊です。
【マーケティング的視点を学べる本】
ビジネスの結果が変わるN1分析 実在する1人の顧客の徹底理解から新しい価値を創造する (著者: 西口 一希 / 日本実業出版社)
本書は、マーケットが多様化する現代において最注目の「N1分析」を徹底解説しています。著者の西口一希さんがP&Gやロクシタンなど200社以上の実績を基に、1人の顧客を深く理解し新たな価値を創造する帰納的アプローチを紹介。アサヒビールやパナソニック コネクトなどの事例を通じて、顧客の潜在ニーズを掘り起こす方法を具体的に示しています。顧客起点の戦略を構築し、競争優位を確立したいと考えている企業の担当者に最適なガイドブックです。
【これからの生き方のヒントを得られる本】
モダンエルダー 40代以上が「職場の賢者」を目指すこれからの働き方 (著者: チップ・コンリー / 日経BP)
本書は、著者のチップ・コンリーさんがホテル経営やAirbnbでの経験を基に、40代・50代以降の働き手が成果を出しながら若者と楽しく協働する4つの方法を紹介します。変化を恐れず、新人の気持ちを理解し、仲間と知恵を交換し、アドバイス能力を磨くことで、職場の賢者として成長する道筋を示しています。また、モダンエルダーとしてのキャリア設計や組織内での役割の再構築について具体的な事例を交えながら提案しています。長寿社会における持続可能な働き方を模索する人にとって、オススメの一冊です。
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール (著者: ビル・パーキンス / ダイヤモンド社)
本書は、後悔のない人生を送るための究極のルールを紹介した本です。経済的な豊かさだけでなく、人生そのものを豊かにするために「経験」に目を向け投資するべきであると提案しています。自己実現と幸福を追求するための実践的なアドバイスを提供しています。
【新しい視点を学べる本】
データ可視化の基本が全部わかる本 収集・変換からビジュアライゼーション・データ分析支援まで (著者: 矢崎 裕一 / 翔泳社)
本書は、膨大なデータの海から本質を捉え、意思決定に役立つ洞察を得るためにデータの可視化についての実践的なガイドです。著者の矢崎裕一さんが情報デザインやデータサイエンスなど多岐にわたる分野の知見を統合し、ビジネス現場で即活用できる方法論をわかりやすく解説します。最適なチャート選びやコミュニケーション術も詳述。データ分析者、UI・UXデザイナー、プロダクトマネージャーなど、多様な職種の方々に最適な一冊です。
2024年下半期もたくさんの良書と出会うことが出来ました。今回紹介した10冊の本は、コミュニティづくりやマーケティング、新しい生き方について、さまざまな視点や実践的な知識を提供してくれます。各著者が自身の経験や専門知識をもとに語る事例や理論は、現代社会での人々のつながりやビジネス戦略に新しい気づきをもたらしてくれます。
ぜひ手に取っていただき、これらの本が皆さんのコミュニティ形成や新しい気づきの一助となれば嬉しいです。
【これまでに書いたコミュニティ本の紹介記事】
こちらは2024年6月末に紹介した10選の記事です。
なお、こちらは2023年12月末に紹介した10選の記事です。
こちらは2023年6月末に紹介した10選の記事です。
こちらは2022年12月末に紹介した20選の記事です。
こちらは2021年の20選の記事です。
また、以前にも3回に渡って""コミュニティづくり"に関わる方に読んで欲しいオススメの本を計9冊ご紹介してきました。こちらもよろしければご参照ください。
そしてこれまで何度も紹介しておりますが、拙著「コミュニティづくりの教科書」も皆さまのコミュニティづくりのヒントになればと思い書いた本ですので、お手にとっていただければ幸いです!
また、日本経済新聞でも経済とお金に関してのおすすめ文庫の記事や20代のうちに読んでおきたいビジネス書の特集記事が出ていますので、よろしければご覧ください。