Voicy 緒方さんに「働き方×個が活躍する時代」について聞いてみた!
名刺を起点としてビジネスパーソンを繋げる『Eight』で、この度「Eight ONAIR」というビジネスイベントメディア機能をリリースしました。このコロナ禍で、人と出会って学びを得たり、コラボレーション機会を模索することは難しくなりました。代わって出会いの場はオンラインへ移行しつつあります。Eightでもオンラインでの学び・出会いを支援するのがONAIRの狙いです。
新機能リリースを記念し全7回にわたって「働き方最前線:フロントランナーのビジョン」のテーマで私日比谷と、新しい働き方を探究・実践されている皆さんとの対談をした様子をかいつまんでご紹介していきます。
文末には本シリーズの他の対談をまとめた記事へのリンクや、次回の対談のお相手、テーマをご案内していますのでご興味のある方はぜひそちらもご覧ください。
緒方 憲太郎さんに教わる「働き方×個が活躍する時代」のフロンティア
Clobhouseがバズったのは記憶に新しいですね。またPodcastが再び注目を集めるなど、今“声”で繋がるメディアが人気です。そして日本のボイスメディア代表の一つがVoicyでしょう。第6回のゲストはVoicyを運営する緒方憲太郎さんです。
緒方さんとはサービスを立ち上げる前から面識がありましたが、Voicyの構想を考え始めた頃から色々お話を伺っていました。どこまで伸びるかなぁ、と思っていましたが、今では月に100万円を稼ぐパーソナリティもいるとか。面白いVoicyの使われ方などお伺いしつつ、個人が活躍する状況や、そのトレンドについていろいろな見解を伺ってみたいと思います。
ちなみに緒方さんは先日こんな本まで出されたそうで。「音声」という古くて新しいメディアに広がりによって、「個人に」どんなチャンスが広がっているのか、、気になりますね。
人は誰もがしゃべっている
なぜいま音声なんですかと、きっと何百回も聞かれているであろう質問から対談をスタート。「音声がないプレゼンテーションってほとんどない」「人をエモーショナルに動かせる」「情報は手で作って目で入れるか、口で作って耳で入れるものしかない」など、いろんな切り口で、声の魅力を怒涛の勢いで教えてもらいました。どれも確かにと納得するものばかり。
その中で今回のテーマに関連する切り口が。「目で入れる情報(テキスト)は本人性が削がれる」と。つまり緒方さんが声に注目したのは、「個人の思いや独自に持っている情報」をそのまま出せること、そして誰もが毎日行っている「しゃべる」という行為で、低コストに有益な情報やコンテンツを出せるからだったんですね。
声で自分のファンを作る、より深い共感を得る
Voicyによって声×インターネットで活躍できるようになった人には二種類いるそう。一つは声で初めて活躍できるようになった人、もう一つは声でさらに活躍の場を広げている人。
いずれにせよ“声で活躍した人”を分析してみると、、自分のファンコミュニティをより深く広めたという声が多いと話してくれました。声は、他のコンテンツよりも信頼感を得られるそうで、共感度高くエンゲージメントの高い人たちと繋がれるようになっているそうなんですね。
また、誰でもそのように活躍できる可能性はあると緒方さん。ただ、活躍しやすい人の特徴はあるそうで、、それは「自分のことを商品として魅力を伝えることが上手い」人。このプレゼンテーションが上手ければ、より自分の魅力を二倍、三倍に引き上げることができると言います。
何か知りたいことがあれば本を調べたり、気軽に最新の情報を見たかったらネットやSNSで検索するのが一般的ですね。つまりテキスト情報での情報の伝達です。しかし緒方さんが目指すのはその先。それは、最前線で働いている人や、同じ境遇にある人たちが「今考えていること」を、その人の言葉で共有すること。自分の思っていることなんて誰の役にも立たないだろう、と思う人も多いと思うんですが、実は聞いて嬉しがる人がたくさんいる。その応援を受けて発信する側は新しい気づきを得られる… そんな効循環がVoicyで生まれているようです。
緒方さんからのメッセージ:個人が活躍する時代からは逃れられない
YouTubeやTiwtterなど個人×SNSのムーブメントが広まっているのは実感していますし、音声プラットフォームで「気軽に簡単に発信」して活躍する個人が増えていると聞くと、自分も何かやってみようと思ったりもします。が、いざとなると「そもそも”ファンを作れる”武器を自分自身は持てているのだろうか」と考えてしまいます。
そこで緒方さんに、個人として活躍するためのポイントを教えていただきました。
これからは間違いなく個人が活躍する時代になる。しかし宅建資格を持っていたりや簿記ができればいいということではない。必要なのは対人関係なんだと思います。多様性を受け止められるか、コミュニケーションが上手かなどいろいろな要素がありますが、その中でも自分の魅力を伝えられるかは何よりも大事になってくるはずです。
なるほど、自分の強みを伝え、魅力的にみせることが求められる、と。文章を書いたり、立派なプレゼンをするのは大変かもしれませんが、「自分の見聞きしたことや、それらに対する考えを話す」だけで、それを必要としている人に届き価値として評価されるのであれば、だいぶハードルは下がりますね。「一歩踏み出してしゃべってみる」ことは、個の時代の一つの生存戦略かもしれません。
Voicyでの発信はつい日和って避けてたんですが、、トライしてもいいかもしれないな。。。
次回のお知らせ
いよいよ対談シリーズも最終回。最終回は複業研究家の西村さんをお迎えします。複業はニュースでも頻繁に取り上げられるようにもなり、馴染みがある言葉になってきたと思いますが、そもそもなぜ「複業研究家」を名乗るようになったのか、とか最新の複業事情など聞いていきたいと思います。お楽しみに。
このシリーズの関連記事たち
「働き方最前線:フロントランナーのビジョン」の対談は全7回にわたって開催します。他の回のレポートもぜひご覧ください!
第1回:株式会社オカムラ 遅野井 宏さん「働き方ד働く環境”」
第2回:インサイトフォース株式会社 山口 義宏さん「働き方×マーケティング」
第3回:TORiX株式会社 高橋 浩一さん「働き方×営業力」
第4回:&Co. 横石 崇さん「働く×働き方のエッジ」
第5回:Peatix Japan株式会社 藤田 祐司さん「働く×コミュニティ」
第6回:Voicy株式会社 緒方 憲太郎さん「働き方×個が輝く時代」(本記事)
第7回:複業研究家 西村 創一朗さん「働き方×複業」